「フレンチトースト」漁港の肉子ちゃん ONAKAMAさんの映画レビュー(感想・評価)
フレンチトースト
前作「えんとつ町のプペル」が良い意味でも悪い意味でも話題になりましたが、この作品を表現したのは アニメーションスタジオSTUDIO4°C。怪獣の子供もさることながら、劇場にとんでもないスペックの作品を持ってきてくれます。毎度胸躍らせて鑑賞しています。
はっきり言って今作のタイトルやキャラデザを見たときにはあまり期待はしていませんでした。さんまさんがプロデュースするという点では期待が持てたので期待半分不安半分でした。
今作を観た感想ですが、めちゃくちゃ面白かったです。肉子ちゃんのダイナミックな感情表現がひたすらに楽しかったです。キクリンも肉子ちゃんとは相反する大人しさもあり、調和が生まれていました。
今作の1番の魅力はご飯が美味しそうな飯テロ映画というところです。初っ端に出てきたミスジや、フレンチトーストがとっても美味しそうでした。スパゲティも美味しそうで、朝イチで観たのを後悔するくらいお腹が空きました。
小学五年生という設定は情報を仕入れていなかったので、キクリンの大人びた感じもあり、意外な感じがしましたが、女子の成長過程というものを描く上で必要なものなんだなと物語の最後で気がつきました。後半は中々ハードな展開もありましたが、肉子ちゃんがポップなお陰で、すごい暗くなるということはありませんでした。
途中途中に挟まれる明るい言葉がさんまさんだなぁと感じさせられました。エンドロール後にさんまさんが出てるテレビに小言を呟いてテレビを切る肉子ちゃんもリアルで良かったです。
声優陣もとてもハマっていて、肉子ちゃんは大竹しのぶさんしかもうハマらないんじゃないかという具合のハマり具合です。cocomiさんも上手でした。
とても幸せな気分になった映画でした。STUDIO4°Cは今作で吉本案件から卒業して、自由気ままな作品を作れたら良いなと願っています。
鑑賞日 6/17
鑑賞時間 9:25〜11:15
座席 F-3