ローズメイカー 奇跡のバラのレビュー・感想・評価
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やっと映画館に行ける幸せ…。この映画も良かったです。
今年59本目(合計125本目)。
大阪市、条件付き(平日のみ21時、土日はミニシアターのみ)ですが解放されました。
この幸せを大切にして、またwithコロナで「うつらない、うつさない」を大切にしていかなければ…と思いました。
さて、こちらの映画。タイトルからもう「新種のバラを作る」ということが明らかですね(フランス映画です)。多くの方が書かれている通り、いたるところバラが描写されているほか、バラに関する色々なうんちく・トリビアがちりばめられていたり、花言葉にまつわるエピソードもあり…どうなのでじょう…女性の観客の方向けなのかな…とは思ったものの、男性の私が見ても十分に楽しめました。
多くの方が書かれていた通り、他人の財産を盗む行為(バラ農園に侵入する行為)は正直賛否両論でしょうね…(あってもなくても、理論上お話は成立しうる)。ただ、支離滅裂ではないですし、そのくらいは…とは思います(さすがに突然アクションものになったらアレですが…)。
フランス映画という事情から、色々発展していく話題もあり(調香に関することなど)、かなり内容は多岐にわたります。バラのお話だけでなく、香水に関することや花言葉に至るまで色々。史実に基づく映画ではないようですが、こういう学術的な内容は好き。
採点は下記を加味して5.0(フルスコア)にしました。
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(減点0.1) 字幕の中で、バラの植え方や遺伝子に関する話にまで発展しますが「顕性・潜性」という表現が登場します。今はこの言い方ですが、古い方(私もそうです)だと「優勢・劣勢の法則」で習った方も多いのではないか…と思います。
ここはかっこ書きで両方併記する方でも良かったのかな…とは思います。
(加点0.1) 大阪ステーショ○シネマさん、いつも始まる前は映画の予告やCMなどが流れるのですが、この映画を見に行ったときには、バラをはじめとする植物の肥料のメーカーさんのCMが流れていました。普段目にするCMではなく(少なくともいつも出てこない)、これは気が利いたなぁ…と思いました。こういう「細かいところ」は好きです。
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何かを“育てる”ことの難しさ
バラも人も、なんであれ育てるって時間がかかるし根気のいること。
倒産寸前のバラ農家と社会復帰しようとする者たちの再生と成長を描いたヒューマンストーリー。
ストーリー的にはある程度想像できるものの分かりやすくよく出来ていた。
まぁ、雑と言えば雑だけど、100分で纏めるとなるとこんなものなのかな。
親に捨てられ、褒められたこともなかったフレッドが、エヴに才能を見つけてもらい新たな人生を切り開いていく。王道だけど、感動的だよね。
主人公エヴのセリフの中にも素晴らしい言葉が沢山散りばめられていて終始穏やかに鑑賞できた。
それにしても、薔薇をはじめとするもの(花や野菜)を作るのって本当に大変なんだと痛感。今まで何気なく花屋で買っていた薔薇も、本作を通して生産者たちの苦労を知ると大切に扱わないとって思う。いい意味で見る目が変わるというか、私にとっては新たな発見だった。
細かいことは気にしなかったら最高に楽しめる温かいフランス映画です。
おしゃれな画面と軽妙な脚本
スクリーンから薔薇の香りがしてきそうな、鮮やかな色彩がよかった。
画面のどこかに、8割方薔薇が映っているのがおしゃれ。
薔薇作りだけが取り柄の主人公が、助手や前科者たち素人との凸凹5名で困難を乗り切るコメディであり、同時に「各々の居場所を作る」ファミリー話でもあります。
やっぱ誰でも「自分を認めてくれる」ことが力になるんですよね……
ってあたりを軽妙に、清涼感のあるさらりと嫌味ない見せ方もよく。
対比としてライバルのラマルゼル社の社長を配置したり、新種の薔薇作りが本作のメインテーマではないので、ラストのコンテスト結果はサラリと済ませていたりしたの上手い脚本だなあ、と感心しながら拝見しました。
難をいえば、信頼関係の構築が徐々に成立していくため、「わかりやすいきっかけ」がないってあたりか。
あと、手段を選ばない主人公の性格のせいで、物語に入りにくいかも。
窃盗はいかん。
最初の犯罪?が残念
予告編が面白そうなのとレビューの評価も高かったので期待して見てきました。
フランス映画らしいウィットに溢れた佳作です。
経営難が続くバラ園の二代目経営者エヴと職業訓練所から賃金格安労働者として派遣された3人の素人が織りなす悲喜交々。
バラに人生の全てを賭けた父の後を継いだエヴのバラに接する真摯な仕事ぶりに徐々に影響を受けていく素人三人組。
次々と苦難は続きますが、倒産寸前の崖っぷちの彼らの起死回生の策は成功するのか。という感じの作品。
気になったのは最初の貴重なバラの交配用の花粉を手に入れる為に犯罪(?)らしき事を画策するところ。
コンクールに勝つ為とはいえ商売仇のバラ園に忍び込み窃盗犯罪を犯すのは微妙な気がしました。
そこさえ気にしなければ心温まる人生賛歌の物語なのでラストは豊かな気持ちになります。
あなたの家はここだから
素敵な作品!満足度はかなり高め!
逆境を乗り越えるサクセスストーリーに加え面白いシーンもあり。
感動や笑いが満載の良作!
父から引き継いだバラ園を細々と営む子供がいないエヴ。
破綻寸前のバラ園に訳あって働く事になった素人3人集。
その中に窃盗歴のあるフレッドが。
破綻を乗り越える為、新種の薔薇を作ってコンテストで優勝を狙うストーリー。
なかなか上手く新種のバラが出来ない中、大手のバラ園から買収される窮地に。
多くの挫折の中、窃盗歴のあるフレッドの隠れた才能により予想外の展開に面白さが倍増。
エヴが頑固なオバサンなんだけど、子供がいない為か素人3人に対して優しい母親の様な表現がとても素晴らしい。
観賞中に気が付いたんだけど、ほぼ全てのシーンに薔薇が出演(笑)
一輪挿しの薔薇だったり、窓に反射する薔薇だったり。
それが解ってからスクリーンの中から薔薇を探す作業が始まってしまう事に(笑)
劇場内に薔薇の香りがする錯覚に陥る程、綺麗な薔薇が盛り沢山。
後半の薔薇のコンテストのシーンも嫌味が無くてとても良いシーン。
最後の花言葉の本に挟まれた押し花のメッセージに涙が止まりません。
窃盗歴のあるフレッドの成長物語も本作の見所だった感じで新しい職場での成長を応援したくなります。
薔薇の交配のレクチャーがとても解りやすくて笑えました( ´∀`)
新しい美を誕生させる良作なんですが、個人的にツッコミどころがある作品ですw
なんとなく気になっていた作品で上映時間のタイミングが合ったので鑑賞しました。
で、感想はと言うと結構良いかも♪
割りとスタンダードな内容で良質な作品で心穏やかに鑑賞出来ましたw
ですが、全てが丸く収まったと言う訳ではなく、ツッコミどころもそれなりにw
1番のツッコミは盗んだバラの件はそれで良いのか?w
いくら合わない嫌な奴だとしても、忍び込んで、超貴重なバラを盗んで、それを使って配合して、結果として思っていた新種のバラが誕生が出来なかった。でも新人達が手塩をかけて、様々な偶然から新種のバラが誕生した。めでたしめでたし♪
と言うのはどうかと思うし、そのお咎めも無しと言うのはちょっとどうなのかな?
また、盗みをたぶらかしたのも雇い主のエヴと言うのも頂けないし、正社員の権利を盾にしてゆすると言うのはかなりの悪党w
勿論、父親のバラ園を潰さない為にと言うのは分からなくはないけど、嫌な奴の様に見せようとしているラマンゼルよりもエヴの方がよっぽど悪い奴に見えますw
後半に行くに連れ、フレッドの才能の開花と気心が知れてきたのでエヴの心も少しずつ氷解しているのは分かるんですが、侵入して盗みを働いてお咎め無しにはどうにも抵抗感があると言うか、納得出来なくて、「えっ?それでよいのか?」となってしまいます。
本当にそこに尽きるんですが、それ以外は結構良い感じで、フレッドの幼少からの親の育児放棄が原因でグレてしまったのも分かるし、意外と親への想いは失われていなくて、逆に自身の親からの旅立ちとかもなんか清々しい。
サミールのキャラは終始ブレが少ないのも良いしw、ナデージュは可愛らしくて、なんでこの2人と一緒に送り込まれたのかが謎w
エヴの右腕で番頭的な感じのヴェラの扱いがちょっと薄いのは気になりますね。
バラの新種配合や誕生と言ったのは正直知識が無いので、かなり難しいと言うか、未知の世界ですが、それでもビジュアルの美しさと匂い立つ様な雰囲気の作品に王道なフランス映画っぽいのが良い♪
また、上映時間も96分と言うフットワークの軽さも良い感じだし、テンポも良い♪
オーソドックスに少し変化球を織り混ぜてますがw、こじんまりとまとまって、結構良い感じのスマッシュヒット的な良作なんですが、エヴの意外な小樋悪党な感じだけが気になってるんですよねw
コメディ要素もあって、クスッと笑わせる部分もありますが、コメディではないからこそ、エヴの性格の立ち位置がちと微妙。
「美のない人生は寂しい」と言う台詞がありますが、この作品はまさしく美の魅入られて、美を誕生させようとする作品。
で、あれば状況はいろいろあれど、「生き方に美は求めないのかい。エヴ?」となるんですが如何でしょうかw
と言うのが個人的に物凄~く思っている点ですが、そこさえ除けばまとまった良い作品なんですよね。
…でも、気になるw
と言う感じなんですが、都市圏はシネコンを初め、上映館が少なくて、なかなか映画を観る機会が少ないんですが、6月からは時短営業とソーシャルディスタンスを保っての営業再開がされると映画好きには嬉しいニュースが入ってきて気持ちが少しは晴れやか♪
それでもまだまだ「密になる環境が怖い」と言う方も沢山おられると思いますので、声を大にして「映画館に行こう!」とは言えませんが、コロナで良い作品が埋もれるのも勿体無いし、寂しい。
ツッコミどころは置いといても結構良作かと思いますので、機会と興味がありましたら、如何でしょうか?
あれれ、この手の映画でこの感じは珍しいな。
主人公は、15年前に亡くなった父親から受け継いだバラ園を経営するおばあちゃん。バラの開発は得意だけど経営難で倒産寸前。そこへやってきた、おじさん、にいちゃん、女子の従業員3人。それぞれ訳ありっぽい。素人の3人と会社を立て直す為に最初にやったのは、ライバル会社のバラを盗んで新種を作る事。ん?なんか違和感。
頑固ばあさんの設定なんだけど、細かいこだわりは、ほぼなかった。3人に教えるシーンも基本的な説明だけだった。
従業員のにいちゃんは、前科持ちで、家族との絡みも少しあったけど、他の2人の事は全く無し。
涙ぐましい苦労や、素晴らしい努力、作り上げるチームワーク、などなど、期待してた展開は皆無でした。時間がスルスル進んで、最後はご都合主義的に新種ができてハッピーエンド。
軽すぎるわ。残念でした。
【花のビジネス】
三人寄れば文殊の知恵
できすぎ。
ありえなさすぎ。
ここまで現実味がないと、エンタメとして成立していないと思う。
出だしは良かった。
「ババアの匂いだ」という冒頭のフレッドの発言は、フレッドの嗅覚の鋭さを物語る、何気ない伏線であった。
タトゥーを見て新種のアイデアを思いつくところは面白いし、泥棒シーンでは「おっ!そっちもアリか」と楽しんだ。
優れているが、独りよがりな育種家ヴェルネが、「三人寄れば文殊の知恵」とばかりに、素人メンバーとの交流で、新しい世界を切り開いていく話だと思ったのだ。
しかし、観終わってみれば、どのエピソードを取っても、小手先のありえない話の集積でしかなかった。
唯一、まともな人間ドラマであるフレッドのファミリーストーリーも、バラとは何の関係もない、取って付けたような話だ。
どれもこれも、話が浅すぎる。ここまで浅いと、フレッドの嗅覚の話さえ、ご都合主義に思えてくる。
中国産の原生種っぽいものと、脆弱だが最高の香りを持つ“オールドローズ”をかけ合わせて・・・というのは、いかにもありそうな発想だ。
しかし、たった1年で“コンクールでグランプリを狙う”なんて、ヴェルネのようなプロの育種家ならば、ありえないギャンブルではないだろうか。
自分はバラについて何も知らないので、この映画が育種家の実際の姿を再現してくれることで、いろいろ蘊蓄を与えてくれると期待したが、たいしたことはなかった。
そもそも、畑や温室での作業シーンが乏しすぎる。
コンクールでは、バラの形や色だけでなく、香りも重要な判定要素であることは、「やはりそうなのか」であった。しかし形が悪くても、香りが良い種はあるだろうし、香りの専門家でない審査員に何が分かるのか? と不思議な気がした。
また、記憶違いかもしれないが、ラマルゼル社では、水耕栽培で大量生産しているというシーンがあったと思うが、今やそうなのだろうか?
「最初はバニラとレモンで、次にパイナップル、最後はチョコ」、そんな香りをもつ健康で形の良い「奇跡のバラ」を、“ど素人三人による文殊の知恵”で作れるなら、苦労はないのである。
本作品の制作者は、恥を知れ。
それなりのラスト
HONEY BEE MAGIC
「才能と好きなことが違うこともある。無理に続けなくていい」 巨大企...
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