「【”狂気の自己発信と承認欲求” SNSの現況をシニカルに描いた斬新的なホラー。】」スプリー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”狂気の自己発信と承認欲求” SNSの現況をシニカルに描いた斬新的なホラー。】
ー インスタグラムで、“映える”写真を撮ろうとして、自らの命を落とす人が急増したのは、3年前位からだったかと記憶する・・。
今作は、その逆手を取って、斬新なホラー作品に仕立て上げている。
他人の命を奪いながら、フォロワーを増やす手段を考えた、笑顔の爽やかなカートの姿・・。ー
■感想
・今作の恐ろしさは、10年SNSで自己発信し続けるも、フォロワーが二桁に行かないカート(ジョー・キリー)が、フォロワーを増やすために、ライドシェアドライバーの仕事を悪用し、暴走して行く姿を、姿なき人々が
”どうせ、フェイクだろう・・”
と、時にカートを煽り、時に馬鹿にし、カートを更なる狂気の世界に導いていく姿だろう。
・シニカルなのは、SNSの女王と言われる人気コメディアン、ジェシー・アダムス(サシーア・サメイタ)とカートの関係性である。
カートに殺されかけた、ジェシーが自らのライブで”SNSは辞めた!”と公言し、自己防衛でカートを死に追いやり、 ー車で激突し、ボンネットに俯せになっているカートを”スマホ”で、これでもか!と殴り続ける姿。ー
そして、事件後ジェシーが再びS、NSの女王の座に戻った事である。
<ストーリー展開は、粗い。
鑑賞後の気分も宜しくはない。(個人的感想)
が、自らの承認欲求欲を満たすために、人間を次々に殺めていく笑顔の爽やかな、カートの姿及びカートを煽る”姿なき多数の人間の存在”が恐ろしかったし、現実味があるなあ、と思った作品である。>
まあ、疲れるというか、ねー、最近は消えたように思いますけど、一連のこともありましたしね。
ダウンバイローが良いかも。
一応、飲みコメディだし。賞は取ってないけど。