ハピエスト・ホリデー 私たちのカミングアウトのレビュー・感想・評価
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【”自分の気持ちに正直に生きる大切さ。”今作は、クリステン・スチュワートの美しさ際立つ作品であるが、”自分の気持ちに素直に生きる”という大切なメッセージも込められた作品でもある。】
■アビー(クリステン・スチュワート)とハーパー(マッケンジー・デイヴィス)はレズビアンで恋人である。
クリスマスを迎え、アビーはハーパーの家族と初めて会うことになるが、彼女が自分たちの関係を家族に隠していたことを彼女の家に向かう車中で知る。
自分達の関係性をハーパーの家族知っていると思っていたアビーは焦りながら、彼女の家族との対面を果たすのであった。
◆感想<Caution!内容に、ほぼ触れていません!>
・ご存じのようにクリステン・スチュワートは、「トワイライト」シリーズで一気にスターダムに駆け上がった女優である。
が、当時、彼女の演技は一部の批評家から”大根!”とか”肩幅がゴツイ!”とか、マア酷かったモノである。
だが、彼女はそんな外野の声を、「トワイライト」シリーズを大ヒットに導いた事で、ねじ伏せたのである。
・だが、私が”この美しい女優さんは立派だなあ。”と思ったのが、バイセクシュアルである事を公表した事である。
女優としては、可なりリスキーだと思うのだが、彼女は自分の生き方を貫く覚悟を持っていたのである。
・少し前であるが、荻柿直子監督の「彼らが本気で編むときは」の公開が決まった時に、この映画サイトでは試写会も行っていないのに、評点1を付ける他の作品のレビューを一切しない輩が続出した。
そして、当時、アメリカ在住だった荻柿直子監督がインタビューで言った言葉を記す。
”アメリカだと、公園に行っても普通に同性カップルがいるんです。それが、日本に帰るとそういう人達は、東京の一部の歓楽街以外では全く見ない事に、違和感を覚えます。”
<クリステン・スチュワートは、今作でも、最新作「愛はステロイド」でもレズビアンの主人公を堂々と演じている。
その自分の気持ちに嘘をつかずに生きる姿勢が、素晴らしいと私は思うのである。>
クリスマスにピッタリ(皮肉)
クリスマスシーズンに見合った、中身の薄い、何となくいい感じで締めくくられる作品。
父が娘への愛情表現を見直す場面は描かれず、
母の慇懃無礼な言動がフォローされることはなく、
姉のガキどもが悪意あるイタズラをする根源は最終盤で明かされるだけで、
そもそも主人公が部外者のアビー
という、家族愛の物語としての一貫性が全く無い。
主人公はかわいいけど、物語として存在意義はまるで無い。
一方でアビーとハーパーのラブコメとして観るにしても、そもそも2人がほぼ一緒にいないし、
ハーパーの視点は完全に抜け落ちているので、応援するなら別れる方向に向かってになる。
エンディングで全然「良かったね」とならないので、ラブコメとしてもイマイチ。
単なるコメディとして観るにしても、面白いシーンはあるものの「フフッ」程度。
頻度は少ない。
終始ジメジメした感情に囚われたアビーとジェーンがかわいそうなので、ほがらかに笑えるシーンはそんなに無い。
撮影時、本作はコロナ禍の上映になるとはもちろん予測出来ずに作られた...
時代にあった映画
新たなホリデー映画
毎年クリスマスに…
すべての差別のまえに美醜があったりする
アビーはクリスマス休暇をハーパー一家のもとで過ごすのだが・・・。
レズビアンのかっぷるの話から、カミングアウトにもいろいろあるという展開をしていく。要は体裁や世間体を気にして仮面をかぶりつづけていた一家が、カミングアウトをきっかけに溶解し深い絆で結ばれるというコメディ。
awkwardなシチュエーションが多いけれど、きれいな大団円におさまった。
穿った見方をすると、だいたい議員ならば、娘のマイノリティを歓迎するんじゃなかろうか。長女の旦那は黒人なわけだし。次女がレズビアンだったら「でかした」てことになって、三女に「おまえもなんかマイノリティないか?」になっても不思議じゃない──とか思ったりしたw。
よくLGBTsに対するさべつはいかんという声をきくんだが、そんな発言やコラムや主張をみるたびに、誰がLGBTsをさべつしているのだろう?と不思議に思う。これは一般的な日本人がLGBTsの遍在を感じたり、そもそも対峙する機会が少ないからだが、実質、該当者がじぶんでなく身近でもなければ、永遠にLGBTsは絵空事のままである。
そのことに良いも悪いもない。
また根本的ににんげんの社会では、差別のまえに見ばえがくる。とりわけエンタメでは、見ばえを備えているなら、差別がどっかへ消え失せる。クリステンスチュワートとマッケンジーデイヴィスのかっぷるにどんな問題があると思いますか?
さらに日本のエンタメではさかんにブスという言葉が使われ、ブスの役回りも定石なわけだが、LGBTs差別とちがって美醜差別にはおとがめなしである。差別を助長するキャラクタライズを積極的にやる日本のエンタメに接しているとLGBTs差別反対の主張はけっこうアホくさい。
というわけでクリステンスチュワートがかっこいい映画だった。なに着てもきまるし。髪のずぼらな染め方がいい。くわしく知らないが、根に元髪の色が見えている「ずぼらな染め髪」がいい。とりわけぜんぶ片方へもってくるツーブロック(でいいのか知らないが)がクリステンスチュワート以上に似合うひとはいないと思った。
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