「少し不思議(SF)な伝記映画」テスラ エジソンが恐れた天才 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
少し不思議(SF)な伝記映画
テスラのことで知っているのは、直流と交流でエジソンと争ったということ。そして80年代のハードロックバンドにその名がつけられているということ。バンドのテスラも電気っぽいロゴになっていたことを覚えている。ちゃんと聴いていたわけではなかったから詳しくはないけど。
さて、本作はそんなテスラの伝記映画。予告で使われていた、テスラとエジソンがソフトクリームをぶつけ合うシーンに惹かれて観ることを決めたのだが、そのシーンはあっさり「こんな事実はなかった」なんてナレーションで済ませてきた。なんじゃそりゃ!?
さらには、スクリーンに映し出したかのようなチープな背景のシーンが度々あったり、エジソンがスマホをいじってるシーンがあったり、テスラがスタンドマイクでTears For Fearsの曲を歌ったり…。とにかく妙ちくりんな映画だった。ふざけてるのか、真面目にやってるのかわからなくなる。
少し気になったからWikipediaを読んでみたら史実に基づいた細かいエピソードが散りばめられていたことがわかる。エジソンの聴覚や、潔癖症や、5万ドルのエピソードや、実験施設の様子とか。そういうところはキチンと作ってたんだな。真面目とおふざけのバランスって難しい。
しかも、話も全体的に退屈だった。とにかく盛り上がりがない。エジソンとの電流戦争に勝ったこともあっさりしていたくらいだから。結構刺激的な人生のはずなのに。あんなふざけた脚色するならもっとブッ飛んだ内容にしてもよかったのに!
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