プリンセス・ダイアナのレビュー・感想・評価
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ドキュメンタリー界の風雲児が描く「われわれ大衆とダイアナの歪な関係」
『スペンサー』公開に合わせてどこかからダイアナの「知ってるつもり?」的なドキュメンタリーを引っ張ってきて便乗公開したのだろうと斜に構えてしまっていたが、監督は『Black Sheep』『本当の僕を教えて』のエド・パーキンス。とてつもないドキュメンタリー映画を手掛けてきた恐るべき才人である。通り一遍の伝記ドキュメンタリーであるわけがない。
パーキンスは、本作のために当事者や関係者のコメントを聞きに行くのではなく、すでに世間に出回っているアーカイブ映像だけで全編を構成している。つまり、ここで描かれてるダイアナは、カメラが写したダイアナであり、つまりはわれわれ大衆が抱く「イメージとしてのダイアナ」の他ならない。
もちろんそれらの映像から、ダイアナというひとりの人間について思いを巡らせることはできる。しかし、浮かび上がるのはむしろダイアナという虚像を作り上げたメディアとわれわれ大衆が、いかに彼女をエンタメとして搾取したのかというグロテスクな構図であり、一個人の伝記映画というより、セレブリティ文化の辛辣な批評として機能しているのだ。
しかし、日本の配給はZARDの「Forever You」という楽曲を日本版テーマ曲としてエンドクレジットに貼り付けてしまった。結果、映画本編にはまったくそぐわない、奇妙な感動の押し売り現象が起きており、二重、三重の意味での「死者の搾取」というグロテスクの上塗りに戦々恐々とさせらずにはいられない。権利元がどうして許可したのかは謎だが、皮肉にも映画のテーマを補強するというプラスだかマイナスだかわからない効果があったことは間違いないと思う。
見比べて
『プリンセスダイアナ』本作
①ドキュメンタリー(もちろん当時の映像)
②ダイアナ妃が結婚前〜結婚出産後仲睦まじい 様子〜チャールズの不倫が世間にも取り沙汰 され別居報道が過熱〜離婚後に精力的に慈善 活動する様子の報道〜事故でイギリス国民の 嘆き〜告別式を見守るイギリス国民の多さと 嘆く様子
⓷チャールズのカミラとの不倫も流された。
ダイアナ妃が世界中行くところ行くところで
チャールズをおいて大人気である事、
チャールズが自分が注目されない事に不満が
ある、とナレーション。
④公開する劇場が限られている。
公開当時、劇場鑑賞は諦めていて昨日TV放送 があったので鑑賞できた。
『スペンサー ダイアナの決意』
①ドラマ
②クリスマス🎄前に王室皆が女王の私邸である
サンドリンガム•ハウス集まり、クリスマスを 祝う伝統行事の3日間の様子。
主にダイアナ妃に焦点を当てている。
ダイアナ妃の精神的に不安定な心模様からの
奇行をクローズアップしている。
チャールズがカミラに贈ったのと同じネック
レスを引きちぎる様も。
⓷チャールズとは1シーン話す場面があるが、
チャールズは大変冷ややかな様子で、
ダイアナ妃が王室に溶け込もうとしない点を
暗に責める態度があり、自身の不倫には
何ら引け目を感じていない。
④近くの劇場で公開していて劇場で鑑賞。
同時期に公開されたが、はっきり言って、
『プリンセスダイアナ』の方がダイアナ妃に好意的である。
『スペンサー ダイアナの決意』は、
事情を知らない人が観たら、精神的におかしいから、チャールズや王室から見限られたのだと一方的にダイアナ妃が悪い印象を持つ内容になっている。
可能性のプリンセス
「スペンサー ダイアナの決意」
を観たことでせっかく同時期に
スクリーンで同じ人のテーマで
やってるんだからという事で観賞
こんな年にエリザベス女王がねぇ・・
ダイアナ妃についてはそっちの
レビューで書いちゃったので省きますが
このドキュメンタリーは
チャールズ皇太子との馴れ初めから
運命の1997年8月31日
そのあとさきまでを
実際の映像
当時の世間の反応を組み合わせながら
その半生を辿っています
この作品からわかったのは
ダイアナ妃は「Di(ダイ)」という
愛称が付くほど人気があった事
自分も小学生~高校生くらい
でしたがよく覚えています
来日もしましたし
ほんとすごいフィーバー状態
この人のすごいところは
決して政治家では無いにも関わらず
世論を動かす力を持っていたという事
オーストラリアに訪問した時に
君主制政治の支持者が5割から8割に
増えたといったトピックス
そんなもんたった一度で実現できる
政治家はこの世にいないでしょう
離婚成立後のアンゴラの地雷除去活動
といった慈善活動においても多大な
成果を挙げるなどもしそのまま
生きていたらマザーグースを越え
今じゃお笑い部門に成り下がっている
ノーベル平和賞も彼女が受賞する
事で意味合いが変わったかもしれません
ダイアナは亡くなった後も
既に離婚して王室から離れた身
とはいえケンジントン宮殿前には
ものすごい数の献花があり
王室も最初は否定的だったものの
半ば国民感情に配慮する形で
国葬で取り扱いましたが
これも世論を動かした事に
なるでしょう
原題の一般社会と王室の在り方
において最も可能性を持った存在
であったことが改めてこの
ドキュメンタリーで
知ることが出来ました
ダイアナさんきれい
映画はドキュメンタリーで最後は悲しく、さみしい。ダイアナさんほんとに可愛らしくて美しくきれいだったなー。若かったし自由に生活して社会的活動を続けながら輝いてるダイアナさんを見たかったなー。次に生まれ変わった時には幸せになってほしいと思いました。映画の映像の中でウィリアム皇太子が一番悲しげだった。とても我慢してると感じられた。イギリス王室もいろいろあると思いますが次世代の王室を盛り上げていただきたい期待を込めて。もう一作品ダイアナさんの映画も観賞します。
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