プリンセス・ダイアナのレビュー・感想・評価
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ドキュメンタリー界の風雲児が描く「われわれ大衆とダイアナの歪な関係」
『スペンサー』公開に合わせてどこかからダイアナの「知ってるつもり?」的なドキュメンタリーを引っ張ってきて便乗公開したのだろうと斜に構えてしまっていたが、監督は『Black Sheep』『本当の僕を教えて』のエド・パーキンス。とてつもないドキュメンタリー映画を手掛けてきた恐るべき才人である。通り一遍の伝記ドキュメンタリーであるわけがない。
パーキンスは、本作のために当事者や関係者のコメントを聞きに行くのではなく、すでに世間に出回っているアーカイブ映像だけで全編を構成している。つまり、ここで描かれてるダイアナは、カメラが写したダイアナであり、つまりはわれわれ大衆が抱く「イメージとしてのダイアナ」の他ならない。
もちろんそれらの映像から、ダイアナというひとりの人間について思いを巡らせることはできる。しかし、浮かび上がるのはむしろダイアナという虚像を作り上げたメディアとわれわれ大衆が、いかに彼女をエンタメとして搾取したのかというグロテスクな構図であり、一個人の伝記映画というより、セレブリティ文化の辛辣な批評として機能しているのだ。
しかし、日本の配給はZARDの「Forever You」という楽曲を日本版テーマ曲としてエンドクレジットに貼り付けてしまった。結果、映画本編にはまったくそぐわない、奇妙な感動の押し売り現象が起きており、二重、三重の意味での「死者の搾取」というグロテスクの上塗りに戦々恐々とさせらずにはいられない。権利元がどうして許可したのかは謎だが、皮肉にも映画のテーマを補強するというプラスだかマイナスだかわからない効果があったことは間違いないと思う。
ようやく点が線につながり、さらには、面が見えるようになるダイアナ妃の半生を、中立的な視点で描いた初のドキュメンタリー映画!
イギリスのダイアナ妃については、これまで映画やニュース等で、断片は把握していましたが、あくまで断片で、正直なところ本当のダイアナ妃を知らない状況が続いていました。
ただ、本作を見て驚いたのは、「19歳でチャールズ皇太子と婚約する数週間前」から「36歳で事故死」までを、かなり中立的な視点で分かりやすく描いていて、ようやくダイアナ妃とはどのような人物だったのかを知ることができました。
単なる憶測ではなく、当事者らが「不都合な真相」を語っているのも衝撃的でしたし、かなり出来の良いドキュメンタリー映画でした。
映像では、世の中がダイアナに熱狂していることは見ていましたが、まさかこんな状況が生まれていたとは。まるで良質なミステリー映画を見ているような出来で、引き込まれていきます。
まずは、まだ19歳という若さでイギリスだけでなく世界を魅了する存在になっていたことに驚きました。
そして、チャールズ皇太子の本心が、マンガのようにフィクションかと思わせるような壮絶なものであったことに驚きました。
「ダイアナ妃の圧倒的な存在感」×「チャールズ皇太子の凄まじい本心」によって、当然の如く、イギリスの王室をも揺るがすような大騒動になるな、と様々な状況が納得できました。
本作は、過去に使われていない映像を中心に構成されているため、当時を知っている人が見ても、さらに俯瞰して見ることが可能になると思います。
1997年8月31日の事故死から25年の時を経て、本作が公開されます。
そして、まさにこのタイミングで、本作でも登場するエリザベス女王が2022年9月8日に96歳で死去するなど、何かとイギリスの王室が注目が集まっていますが、これを機にダイアナ妃の半生やイギリスの王室を知るために見ておきたい作品です。
見比べて
『プリンセスダイアナ』本作
①ドキュメンタリー(もちろん当時の映像)
②ダイアナ妃が結婚前〜結婚出産後仲睦まじい 様子〜チャールズの不倫が世間にも取り沙汰 され別居報道が過熱〜離婚後に精力的に慈善 活動する様子の報道〜事故でイギリス国民の 嘆き〜告別式を見守るイギリス国民の多さと 嘆く様子
⓷チャールズのカミラとの不倫も流された。
ダイアナ妃が世界中行くところ行くところで
チャールズをおいて大人気である事、
チャールズが自分が注目されない事に不満が
ある、とナレーション。
④公開する劇場が限られている。
公開当時、劇場鑑賞は諦めていて昨日TV放送 があったので鑑賞できた。
『スペンサー ダイアナの決意』
①ドラマ
②クリスマス🎄前に王室皆が女王の私邸である
サンドリンガム•ハウス集まり、クリスマスを 祝う伝統行事の3日間の様子。
主にダイアナ妃に焦点を当てている。
ダイアナ妃の精神的に不安定な心模様からの
奇行をクローズアップしている。
チャールズがカミラに贈ったのと同じネック
レスを引きちぎる様も。
⓷チャールズとは1シーン話す場面があるが、
チャールズは大変冷ややかな様子で、
ダイアナ妃が王室に溶け込もうとしない点を
暗に責める態度があり、自身の不倫には
何ら引け目を感じていない。
④近くの劇場で公開していて劇場で鑑賞。
同時期に公開されたが、はっきり言って、
『プリンセスダイアナ』の方がダイアナ妃に好意的である。
『スペンサー ダイアナの決意』は、
事情を知らない人が観たら、精神的におかしいから、チャールズや王室から見限られたのだと一方的にダイアナ妃が悪い印象を持つ内容になっている。
ドキュメンタリー
ダイアナ妃を扱った映画で、人生後半の苦悩を役者が演じた映画か、ドキュメンタリー映画か、迷って、こちらのドキュメンタリー映画を観た。一人の人生をたどるので、ドキュメンタリーでも見ごたえがあり、彼女の遺した功績も改めて実感した。エンディング曲は、なんで?と、思ったけども。
イギリス王室やダイアナ妃を追いかけ回すパパラッチの異常性が際立つ
一般的なドキュメンタリーと違ってナレーションが一切ない。映像だけ。しかもその映像も大半が一般人やマスコミが撮影したもので観にくいところが多かったが…その映像だけで映画が出来てしまうくらいダイアナ妃は常にカメラに追われていたというワケなんだよなぁ…真実を知ると、正直イギリス王室やダイアナ妃にカメラをむける人たち(マスコミ)の異常性が際立って気持ち悪いという感想しかなかった。映画のキャッチコピーが「彼女を本当に殺したのは誰?」だがその異常性が彼女を殺してしまったんだろうなぁ。異常な事が当たり前、正当化される事は恐ろしい…周りがスキャンダラスな部分ばかりでなく、慈善事業などのダイアナ妃の素晴らしい活動にもっと目をむけていたら事故死するような事もなかっただろうし、存命ならいい意味で世間への影響を与えていただろうなぁ…あと何で日本の配給会社は勝手に「日本版テーマソング」とか言って映画の内容に合わない日本語の歌をエンディングに流すのか?余計な事をせず元の作品を尊重してエンディングもそのまま流してくれればいいのに…
久しぶりにダイアナのアップをたくさん見て 懐かしさとか切なさとか ...
久しぶりにダイアナのアップをたくさん見て
懐かしさとか切なさとか
いろんな思いが込み上げて来た。
ドキュメント自体は淡々としていたが、
良かった。
エンドロールで台無し
本当に愛らしく素敵なプリンセスだ。
世界中のたくさんの人に愛されるのもわかる。
改めて時系列で起きたことを再確認してつくづく残念で悲劇だと思う。
それにしてもせっかくの良質なドキュメンタリーがエンドロールのZARDの歌で台無しだ。
曲をを止めたくて仕方なかった。
エンドロールが終わるまで観ることにしているが席を立ちたくなったのは本当に自分にとっては珍しいこと。
曲を決めた人のセンスのなさにウンザリした。
皇室かぁ...未知だもんなー
キラキラとドロドロが表裏一体。
まぁ、人だもんなー
浮気もするだろうけど、自分の立場をわきまえてくだされ…。
なんにせよ、ダイアナの味方をしたくなるのは、彼女が魅力的だからで、
それが、パパラッチをあそこまで過剰にさせたのかなぁ…
見てたいもんなー。
チャールズは、アホぼん過ぎる。
見る価値のない映画だった。
既存の映像を時間列にそって並べただけのドキュメンタリー映画だった。新鮮味はまったくなし。
時間の無駄だった。当初からチャールズ皇太子は、ダイアナを愛していなかった。世継ぎを作るための政略結婚だと述べている。それがダイアナ妃の悲劇の原因だった。
可能性のプリンセス
「スペンサー ダイアナの決意」
を観たことでせっかく同時期に
スクリーンで同じ人のテーマで
やってるんだからという事で観賞
こんな年にエリザベス女王がねぇ・・
ダイアナ妃についてはそっちの
レビューで書いちゃったので省きますが
このドキュメンタリーは
チャールズ皇太子との馴れ初めから
運命の1997年8月31日
そのあとさきまでを
実際の映像
当時の世間の反応を組み合わせながら
その半生を辿っています
この作品からわかったのは
ダイアナ妃は「Di(ダイ)」という
愛称が付くほど人気があった事
自分も小学生~高校生くらい
でしたがよく覚えています
来日もしましたし
ほんとすごいフィーバー状態
この人のすごいところは
決して政治家では無いにも関わらず
世論を動かす力を持っていたという事
オーストラリアに訪問した時に
君主制政治の支持者が5割から8割に
増えたといったトピックス
そんなもんたった一度で実現できる
政治家はこの世にいないでしょう
離婚成立後のアンゴラの地雷除去活動
といった慈善活動においても多大な
成果を挙げるなどもしそのまま
生きていたらマザーグースを越え
今じゃお笑い部門に成り下がっている
ノーベル平和賞も彼女が受賞する
事で意味合いが変わったかもしれません
ダイアナは亡くなった後も
既に離婚して王室から離れた身
とはいえケンジントン宮殿前には
ものすごい数の献花があり
王室も最初は否定的だったものの
半ば国民感情に配慮する形で
国葬で取り扱いましたが
これも世論を動かした事に
なるでしょう
原題の一般社会と王室の在り方
において最も可能性を持った存在
であったことが改めてこの
ドキュメンタリーで
知ることが出来ました
単なる映像の寄せ集め
過去のメディア映像を工夫して並べ替えてみました、という代物で、新しい視点はゼロ。
なぜそうなのか、それでどうなってああなったのか、という部分が描かれておらずワイドショーの延長戦だ。
日本語の曲がラストに挿入される意味もまったく感じず、むしろ最後で安っぽさが増長された。
本物のダイアナはやはり華やかで美しい
ダイアナ元皇太子妃が1981年にチャールズ皇太子と婚約する数週間前から1997年パリでの突然の死までの約16年間のドキュメンタリー。
チャールズ皇太子との婚約前のインタビュー、ロイヤルウェディング、息子たちの誕生、チャールズやダイアナの様々なスキャンダル、別居、慈善活動、離婚、そして事故死、葬儀の様子など、当時のニュース映像などをつなぎ合わせ、ダイアナの生きた軌跡をありのままに観れる作品。
スペンサーを先に観ていたから、1991年の暮れを注目していたが、1992年に別居が発表されたきっかけだったんだとわかった。その後もエイズ患者の慰問など慈善事業に積極的に取り組み、1996年2月に正式に離婚、1997年8月にパリでパパラッチに追跡され事故死するまでを知る事が出来た。
ダイアナの息子ウィリアムの妻キャサリンもそこそこ美しいが、やはりダイアナは別格で華やかで美しいなぁ、とあらためて思った。
スペンサーでダイアナを演じたクリスティンスチュワートもそこそこ綺麗だったが、やはり本物には敵わない。
これを観ると、ダイアナは、やはりチャールズの愛が欲しかったんだとわかる。この作品もチャールズ新国王に観てもらい感想を聞きたいものだ。
ネット前夜の、ネット時代みたいな出来事
昨日、同じくダイアナ妃をテーマにした「Spencer」を観たので、なんとなくセット売りっぽくなってる本作もせっかくだから
これから二作観るならこっち先の方がいいと思う
1981年の婚約から事故死まで (なんだそりゃ) の17年を、いろんな報道素材をつないで描いたドキュメンタリー、ロイヤルファミリーとダイアナ妃と大衆の折々の思惑が、物事を悪い方へ悪い方へと転がしていく
宮殿の前で花束を手向けて涙にくれてる人達が多分、ダイアナ妃の不倫騒動にやいやいゆってた人達っていう怖さ、インターネット社会を予見してる感じだ
ごく普通の
ごく普通のはにかみがちな女の子の上目遣いの眼差しが、やがて強い意志を宿す経過が良く分かる造りとなっていた。
多くの報道素材にパパラッチのプラベートフィルムまで加えて、ただしナレーションを新たに加えることはせず、出来るだけ多角に描こうとしたところはうかがえる。ただあれだけ画質が悪いとそれはそれで辛いものが…
あと最後のZARDはなに?まったく馴染まないし、誰も得しない…
見ごたえあるドキュメンタリー
だった。それだけ英国王室がドラマティックなのだということだろう。これを見れば「スペンサー」をより理解することができると思われる。ただ、残念なのはエンドロールが日本の歌だったということに尽きる。エルトン・ジョンの追悼歌じゃダメだったんか~い!
記録映画としては上質なれど、エンディングテーマは?
先月イギリスのエリザベス女王が亡くなり、チャールズ皇太子がチャールズ3世として王位に就きました。本作「プリンセス・ダイアナ」は、今年がダイアナ妃の没後25年であることから制作されたドキュメンタリーでしたが、この時期に封切りということで、何と言う偶然!ダイアナ妃は、死して四半世紀にして、なお注目を集める存在であることに、驚くばかりです。
さて肝心の本作ですが、ダイアナ妃とチャールズ皇太子が婚約・結婚した1981年の数年前から、1997年に交通事故で亡くなるまでの20年弱のダイアナ妃の軌跡を、当時のニュースやトークショーなどのテレビ映像、そして個人撮影と思われるホームビデオなどを繋ぎ合わせて創られた、文字通りの記録映画でした。新たなコメントや解説が付け加えられていない点で、第一次世界大戦の記録映画「彼らは生きていた」が思い出されました。
ダイアナ妃の結婚当時まだ子供だった私でも、このニュースは連日報道されていたためよく覚えています。ただ子供の頃から天邪鬼だった私は、浮かれた感じでダイアナ妃を礼賛する報道に何となく反感を覚え、ダイアナ妃にもその矛先が向くことになりました。詰まるところ彼女があまり好きではありませんでした。その後も日本でのダイアナ人気は、少なくともメディアを見ている限りでは衰えることがなかったように思います。しかし一方でダブル不倫が報じられ、最終的に1996年に離婚。そして世間で称賛された平和的な慈善活動を行う割に、武器商人の一族と付き合うに至るなど、最後まで私個人の彼女に対する評価は変わることはありませんでした。
ただ没後四半世紀を経た現在、今一度冷静に彼女の人生に注目してみることで、新しい発見があるかどうかを確認するために観に行った訳ですが、結論としていくつか気付かされたことがありました。
一つ目は、これはダイアナ妃個人というより、王制とか天皇制と言った君主制という制度に関すること。本作の中で「制度が人を壊す」というコメントが印象的でしたが、本人の意思と関係なく世襲されていくこれらの君主制というのは、君主側の人権を著しく制限しているということが改めて手に取るように分かりました。勿論ダイアナ妃は王室の外部から自らの意思で中の人になった訳ですが、そうした人がいなければ王室自体が途絶えてしまう以上、君主制の継続を前提とするなら、王族と結婚した人の自己責任を追及するのは馬鹿げたことのように思えます。
本作を観る限り、日本の皇室はイギリスの王室に比べて相対的に守られている感じがしないでもありませんでしたが、そんな日本でも、秋篠宮親王の長女・眞子さまが結婚するにあたり、散々と世間から攻撃的な非難を浴びせられたことは記憶に新しいところ。臣籍降下された現在も週刊誌のネタになっているところは、離婚後もパパラッチがダイアナ妃に纏わりついていたことと一致します。またもう少し振り返れば、ダイアナ妃の結婚から12年後に結婚された現皇后陛下である雅子さまにしても、結婚当初の歓迎ムードはダイアナ妃と共通していたものの、ご病気をされたり御世子がなかなか出来なかったりした中で、週刊誌やワイドショーの格好の標的となったこともありました。また今上陛下の皇太子時代の記者会見での「人格否定発言」で表面化した、宮中での雅子さまと宮内官僚との軋轢などは、本作で描かれていたイギリス王室内でのダイアナ妃の苦しい立場とオーバーラップするところもありました。
こうした日英両王室における殺伐とした情景を観たからと言って、私は別に君主制がダメで共和制が良いと言いたい訳ではありません。特に権力と権威が分離されている日英の立憲君主制は、今後も続けた方が良いのではないかと思っています。福沢諭吉が日本皇室論でも述べたように、「皇室は人心収攬の一大中心」であるし、現憲法においても「天皇は、 日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」であると規定されています。実際日英両王室は、こうした役割を果たしていることは事実でしょう。だからと言って、いやだからこそ、国民が王室に一定の敬意を払うことが必要とも思います。これは現代世界において、否が応でも国家という存在なしに個人の人権も成り立ち得ない以上、国家の安定には一定の求心力が必要であり、王室がその役割を果たしているであろうと考えるからです。勿論これが行き過ぎると強権国家になる訳で、何よりもバランスが重要というのは言うまでもありません。
いずれにしても、世襲という性質上、人権を著しく制限される君主側の人達に、一定の敬意を払うことは、国を安定させ、結果一般国民の生活を安定させる可能性が十分にあると考えます。そうした意味で、本作で記録されたダイアナ妃に対する過剰な報道は、例えそれがイギリス国民の好奇心を満たすために行われたものであったとしても、イギリスにとって決してプラスなものではなかったのではないかと思えました。
本作では「魔法に陽の光を当ててはいけない」というコメントもありました。「魔法」というのは「王室の内情」という意味合いなんでしょうが、パパラッチが密着して何から何まで晒すことは、市井の嫉妬心を煽るだけで、全く生産性があることとは思えません。
随分と制度の話が長くなってしまいましたが、ダイアナ妃個人に関しては、本作を観て今更ながら気付いたのですが、婚約当時彼女はまだ19歳だったということに結構衝撃を受けました。当然当時も報道されていたのは間違いないところですが、自分より年上だったこともあってか、婚約当時彼女がまだ20歳にも達していなかったことに全く注目していませんでした。
元々貴族の家に生まれたものの、特段世間の耳目を集めていた訳ではない立場から、チャールズ皇太子と交際し、結婚に至ることで世界中の注目を集める立場に立つことになる環境変化たるや、天地がひっくり返ったも同然でしょう。しかも夫は結婚前から付き合っていた女性(現夫人のカミラ王妃)と引き続き交際しているし、子供が生まれても直ぐにポロに興じるなど、殆ど家庭を顧みない夫だったことなど、同情すべき点は多々ありました。そりゃあ夫がこんな状態なら、別の男性と付き合うことになるのも心情的に理解できるし、最終的に離婚に至るのも当然と言えば当然。ようやく王室から離れても、パパラッチに追い回される生活が続いたのですから、可哀そうとしか言いようがありません。
そんな訳で、これまでネガティブな印象しか持っていなかったダイアナ妃に対する見方は、本作により同情心が強くなった次第です。(ちょっと単純過ぎるかな?)
以上、いろいろなことを考えさせてくれた本作の評価は、★4としたいと思います。
最後に一つだけ解せなかったのは、エンディングテーマ。日本版限定の選曲とのことですが、何故かZARD(坂井泉水)の「Forever you」が使われてました。イギリス本国でどんな曲が使われていたのか分かりませんが、敢えてZARDを使ったのはどうしてだったんでしょう?歌詞の意味合いをダイアナ妃の人生と重ね合わせたつもりなのかも知れませんが、「我が人生に悔いなし」的な「Forever you」って、ダイアナ妃の心情を表しているのか、だいぶん違和感が残りました。。。
ダイアナ妃の劇場版ドキュメンタリー
ナレーションはなく、淡々と映像と字幕で。
19歳での婚約パレードから、亡くなるまで。
使命を持って生きる姿を見せてくれた。
民衆に愛されたダイアナ。
献花の数も凄かった〜。
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