劇場公開日 2022年10月14日

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「勿論、いくらか面白く改変されてます。だって王室だし。あの残忍な英国王室だし。」スペンサー ダイアナの決意 equinoxさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 勿論、いくらか面白く改変されてます。だって王室だし。あの残忍な英国王室だし。

2025年7月25日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

ドキドキ

もう相当参ってるところから始まる。
奇行と映っても仕方ない部分を抽出してあると思う。
「ジャッキー」も濃ゆくて重たい2時間だった。
パブロ・ララインがクリステン・スチュアートで
撮ったのには、大きな意味があったと思う。
だから広く、抑圧された女性の映画として感じられる。
「二人の自分」を使い分ける事に抵抗しながら
伝統の現在を生きなければならない主人公は
「ジャッキー」とは違う苦しみを
背負っているように見える。
そして、結果が分っているだけに悲しい。
小賢しく真相を匂わせようとは全くしていない。
ニュースとして、知識として
全員が知っている悲劇の前日譚としての三日間を
やっぱり濃ゆく重く、しかしその人達の感情の部分を
みんなが思っていたよりもみんなに近い人として
特に子供との時間を印象強く描き直したのだと思う。

マスコミの進化した現代の王室の現実なんて
映画で描き切れる訳無いってば。
与党議員のパパラッチなんてやったら
殺されるに決まってるってば。

equinox