「当時を知らないでこの映画を観た印象」スペンサー ダイアナの決意 くろさんの映画レビュー(感想・評価)
当時を知らないでこの映画を観た印象
クリステンスチュワートが好きなので鑑賞。
ダイアナ妃の事は、繊細なタイプで王室に馴染めない上に皇太子に浮気されて更に悲嘆に暮れた人というイメージ。
このスペンサーではダイアナをさぞ好意的に描くのかと思いきや、一度観た感じでは、ダイアナの未熟さに途中イラつくくらいであった。
王室側の人間はダイアナを気遣ってるし、皇太子も嫌味っぽくはあるけど立場を考えるよう諭しているのは分かる。浮気は良くないけど。
あとクリステンが演じるからか、強気なんだわ。あーし悪くないし!みたいな。笑
ダイアナ妃本人のあのすぐ折れそうな繊細さみたいなのが感じられなかった。(勝手なイメージ)
美術はすごく好み。王室のインテリア、衣装、特に食事…
拒食症のダイアナが夜な夜な冷蔵庫漁って食べちゃうの気持ち分かるくらい美味しそうだった。
最後呆れた所があって、愚痴るダイアナに優しくしてくれてたシェフの人に見送られるシーンで
ダイアナ「(シェフがダイアナを気遣って作った)スフレ食べたかったけど、食べたらど〜せ吐いちゃうから食べなくて良かった〜」
みたいな事言っててシェフも呆れ顔(に見える)で…
あんた〜!作ってくれた人の気持ち考えんしゃい!とおかあちゃんみたいな気持ちになりました。
向いてないコトから逃げるのは別に悪い事では無いと思う。
自分にとって環境が悪い場合、それを変えるだけの力が無いなら諦めるか別の場所に行けば良い。死ぬよりマシ。
"正しい"事を強要する人達は、自分はそれに耐えられる素質があるから他人も出来ると思うだけ。
自分の感情に振り回されて我を失わないようにするには自分で自分を大切にする。
他人を当てにしない事だと思う。