劇場公開日 2021年7月30日

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アウシュヴィッツ・レポートのレビュー・感想・評価

全65件中、61~65件目を表示

4.0生き延びるためではなく、伝えるため

2021年7月31日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

映画は、一般的には娯楽なのだろうと思う。そういう視点で言えば、この作品は間違いなく、一般的な映画ではない。

そこに描かれるのは、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所のリアル。
今まで映画などで描かれてきた強制収容所とは明らかに異なる。囚人と呼ばれる収容者や、誰かほかの主人公、そういった存在の主観も、感情も入り込まない。そこには、効果音や同じ役割を担う音楽もない、まるでドキュメンタリーのように、そこに起きていただろう現実が展開していく。

全編を通して、非常に重苦しく、心に重りのようにのしかかってくる。
それでも、観たことを後悔させない作品でもある。
エンドロールで流れる音声が、まだ続く悲劇に気づかせる。ホロコースト自体は過去になったかもしれない、けれど、過去が繰り返される危険性はまだまだ潜んでいると訴えかけてくる。
イントロダクションの言葉が、エンドロールとともに、ずしんと再び頭に刻まれる。
「過去を覚えていない人は、過去を繰り返す運命にある」

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yukarin

4.0【"過去の過ちから学ばないモノは、滅びる。" 死の連帯責任の犠牲を払って二人が告発した事・・。苦い思いと虚しさ及びエンドロールで流れる現代の愚かしき政治家の肉声に暗澹たる気持ちになった作品。】

2021年7月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

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NOBU

3.5娯楽作品ではないが見るべき映画

2021年7月30日
iPhoneアプリから投稿

前半は過酷な収容所。中盤は二人の脱走者の過酷な運命。ラストは二人の報告書の作成とその後の経過。
登場人物一人一人の鬼気迫る演技は心が震えます。

歴史は変えられない。
しかし歴史から学ぶことはできる。

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Yoji

2.0過去を忘れる者は同じ過ちを繰り返す

2021年7月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

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J24

3.5エンドクレジットが全てを物語る

2021年6月8日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

アウシュヴィッツを脱走した2人のユダヤ人がまとめたレポートが、ハンガリー系ユダヤ人の命を救った…その行為はもちろん称賛に値する。
しかし、ポーランドやフランスといった他国のユダヤ人は変わらずアウシュヴィッツに移送され続けた。もっと伝わるべき情報が全てに行き渡らなかった悲しさとやるせなさ。これは、伝えるべきニュースがいつの間にかフェイクニュースに取って替わられてしまう現代にも通じるかも。
冒頭の首吊りシーンやクライマックスのワンカット長回しシーンなど、印象に残る場面は多々あるが、一番強烈だったのはエンドクレジット。
上映開始早々に提示される、哲学者で詩人のジョージ・サンタヤナの言葉「過去を忘れる者は、必ず同じ過ちを繰り返す」が意味するものが、ここでようやく分かる。
戦後75年以上経つのに、人類は過去から何も学んでいない――監督の痛烈なメッセージだ。

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regency