「アウシュビッツからの手紙」アウシュヴィッツ・レポート lynx09bさんの映画レビュー(感想・評価)
アウシュビッツからの手紙
表題(↑)は、子供の頃に学校で読み聞かせして貰った衝撃のままに、帰宅後直ぐに母親に懇願して買って貰った児童図書。
児童図書とカテゴライズされてはいるが、挿絵も含めてかなり臓腑を抉られる感じなので、多少の心構えは必要だが、ホロコーストの話になるといつも人に薦めてる一冊である。良かったら是非。
そんなこんなで、歴史好きのままオジサンになったので、ホロコーストに関しても「悲惨」とか「差別」等々の一般的な感覚からは、少し俯瞰して見ることが出来る様になった気がする。正義は見る角度と時間で常に変化するってやつでして、最近はそう言った意味で角度の違う作品が続々と生まれてくるので、ありがたいことです。
この作品は一見ストレート(従来通り)に見受けられたりしますが、絶妙な違和感が最後の最後スタッフロールで爆発するという、何とも後味の(良い意味で)悪いものに仕上がっておりました。闇を覗くとき、闇もまたコチラを覗いている。って感じでしたね。お見事です。
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