「小国や国際組織の視点」アウシュヴィッツ・レポート Boncompagno da Tacaocaさんの映画レビュー(感想・評価)
小国や国際組織の視点
この夏もまたナチス・ホロコーストに絡む映画を見る。この映画は収容所から逃亡し、国境を越えて実情を赤十字に知らせたスロバキア系ユダヤ人の実話で、こうしたナチスの支配下に入った国々からの視点はまだまだ見るべきものがある。また、今回は連合国とも枢軸国とも接点のある赤十字の苦しい立場も見られた。ナチス&ユダヤものは、多少とも倫理的義務感からも見ているが、決して飽きてはおらず、実際にこの映画も緊張する逃亡過程など飽きさせないような工夫がされている。私も今後もこの種の映画を見続けるだろう。
一点だけ、エンドロールに現代のポピュリストたちの音声を被せたのは、気持ちは分かるが、やや安直な感じがした。
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