プラットフォームのレビュー・感想・評価
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CUBE以来のまともな作品です
たしか20数年前にCUBEの試写会に行きました。 めちゃくちゃ面白くてハマりました。 それ以降シチュエーションホラーという言葉ができて、二番煎じのクソつまらない映画がたくさん作られました。 そう思うとこのプラットフォームは、ようやくまともな作品が新しくできたなという印象です。飽きさせないし役者もいいし。 ただ 汚いよ もうちょっときれいに食えないの?みんな その他のことも含めて全体的に汚い映画ですね。
なかなか、気持ち悪い!
ここに入っている人たちがどういう人たちなのか?主催者は?とわからないまま話はどんどん進むが、とにかくキモい。あんな食事は食べられないよ〜。でも食べなければ飢えてしまう。でも汚い、、、下の層になるとそんな汚い食糧もなくなり、殺し合って人肉を、食べる。上の者が思いやりを持てば下の者まで食べ物を残せると考える人がいても誰も耳を貸さない。 ゴレンは勇気を持ってある行動を起こすが、ラストは分からず、観る側が考えさせられる訳だが、、、とにかくスッキリしない。何故子供がいたのか?あの後どうなったのか?モヤモヤが残ったままだ〜😱
何てこった!パンナコッタ!
『CUBE』にも似たシチュエーション・スリラーなのだが、メッセージ性がかなり強い。認定書を貰うため半年間の不条理タワー生活。目覚めると48層にいたゴレン。同室(?)の相棒はトリマガシという爺さんだ。上から“台”が降りてきて、残飯を漁るしかない食事。とりあえず1ヶ月間は彼と過ごすしかない状態だ。 一つだけ好きなモノを持って入れるというルールがあり、ゴレンが選んだのは「ドン・キホーテ」の本。店ごと持ち込めれば一生食っていけそうなにな・・・などとつまらないことを考えつつ、拘禁生活の携帯品にしては彼は優しすぎる性格だと諭される。中には武器を持つ者もいるし、飼い犬を持ち込んだ者もいるのだ。空腹によって本性が表れる者ばかりで、格差社会や暴力の世の中をも如実に表現している。 上から下へ。1ヶ月限定のヒエラルキーだが、トリクルダウン理論の矛盾をも突いてきているように思う。上層、下層、中間層、それぞれを経験してみて初めてわかる世の中の矛盾。精神にまで支障をきたす悪質な心理実験ともとれるのだ。「救世主」と崇められたりもするが、巨大な塔や管理者には太刀打ちできない。それでも下層や人間の多様性をも経験して革命を起こそうとするゴレンの変化。まさに「ドン・キホーテ」の精神だ。しかし、その冒険は・・・ ちょっと考えても高さ6mくらいある300階層の塔は高さ2000m近い巨塔なのだし、支柱もチェーンも付いてないプラットフォーム自体も物理的には不可能だし、気温だけ考えても温度差に耐えられそうもない。人間の本来の姿も終盤には明らかにされてくるが、殺戮に走る姿にはゾッとさせられた。また、垂直なんちゃらの連帯感というのはあり得ないというメッセージ。階層社会を作ろうとする為政者の本質まで見えてきそうだった。
ご飯食べながらは観ない方がいい。
晩御飯を食べながら観たら後悔しました。 メッセージ性が強くて自分にはちょっと理解しにくいと思いました。 場面が大きく変わらず、会話で繋げてる感じなのでちょっと目を離すと内容に付いていけなくなります。 気がついたら人が入れ替わってる…
今の社会、これからの社会へ
他のレビューにも出てきたCUBEと同じような問題への作品だと感じました。 全体レビュー低めですが、それは色々とハッキリさせずに終わらせたからであって作品自体は良かったです。 むしろ全てをハッキリさせないところが自分自身でこの問題を考えなきゃいけないことなんだ、と訴えかけられてるようにも感じました。 構造どうなってるの??ってところはあまり重要ではなく、「社会」をこの作品では穴・食事に表していたのだなと感じました。 この作品内では上から下へ流していましたが逆もまた然り。 今生きている私達からこれから生まれてくる子たちへの問題。 裕福な人と食べるのにも困る状態の人(格差)問題。 要は今生きていること世界、社会は一人ではないのだと言われた気がしました。 ハッキリさせてない作品なので見る人によって印象は大分変わるのではないでしょうか!
発想がすごいと思った。 数百階の塔に閉じ込められ、上の階の人間から...
発想がすごいと思った。 数百階の塔に閉じ込められ、上の階の人間から順番に料理にありつけ、その食べ残しを下の階の住人たちが食べていく。 一ヶ月ごとに階を移動するが、どの階になるかは全くの運しだいという。 「偉い人」が「パンナコッタは伝言」と言っていたが、そのパンナコッタは最下層付近にいた少女に与える。 今度は少女が「伝言」となったが、なぜ少女が伝言になるのかがちょっと分からなかった。
その選択は世界を救うのか?
強烈な描写が続くので結構しんどい映画でした… 食事を全員が適量食べれば下の階層の皆も食べれる。 世界の縮図を見ているようで胸が痛みますが、どうも出オチ感があり… 設定以上の事が起きず。途中で飽きちゃきました。短編映画向きの題材かなと思います。 とても面白いトピックなだけに残念でした。
階級社会のメタファー
凄まじい映画だった。 "穴"と言われる、上層階から食べ物が降りてくる牢獄。 これは現代の格差社会のメタファーだろう。 しかしブラックジョークとして笑え飛ばせないくらいシリアスだ。 映画の舞台そのものを社会構造のメタファーとして利用した作品はいくつもあった。 スノーピアサーもそうだろう。 しかし本作ではその社会構造の変えられなさ。 人間の醜さがこれでと描かれる。 エンディングを迎える時何を思うか、そこに真実があるのかもしれない。
神ではなく人へ伝える
果たして伝言は届いただろうか。
鑑賞後の印象はロブスターに似てる(あっちの方が目的は明確だけど)。
管理者の目的、建物の原理もハッキリとしない、自分のいる階層+上下1層ずつくらいが世界の全て。この盲目な感じが社会であり世界の風刺としてとても良くできている。
一番おぞましいのは行先を知らぬまま作り続ける料理人たちだ。
しかし気になるのは、あの階層でどうやって生き延…ry
これなんの施設?
豪華な食事を載せたプラットフォームが上の階から下の階へと移動していく。
食べられるのは上の階の者の食べ残しのみ。
下の階へいけばいくほど、食べられる食料は減っていく。
設定だけ見ると「CUBE」や「saw」のようで面白そうだったが、観てみると多くのメタファーを含んだ映画で結構難しかった。
次の月はどの階層へ行くか分からないという設定はJ・ロールズのいう「無知のベール」によく似ていると思った。
自分の産まれや社会的地位、経済的状況が分からない「無知のベール」に包まれた時、我々は誰にとっても公平なルールを望もうとする。
上層なら好きなものを好きなだけ食べ、下の階へ唾を吐けるが、下層に行ってしまえば飢えて死ぬような世界か、どの層へ行っても腹は満たされないが、餓死しない程度の食事にありつける世界を望むか。
それにしても、333階の少女は何者なんだろう。
パンナコッタを食べていたので幻覚などではなく実在したとは思うが。。。
333階の下の真っ暗な空間は地獄を表していて、主人公は老人を殺し、人肉を食ったので地獄に残り、少女のみが上に送られることになったとか?
じゃあ逆に0階は天国なのか?
メッセージを0階にいる神に送って現状は変わるのか?
何となく、何も変わらないような気がする
この施設、なにがしたいのかわからなさ過ぎる。
更生どころかどんどん性格悪くなっていきそうだし、死人もかなり出てる。
何のメリットがあって作った??
普通にイカれサイコ野郎が「殺し合いが見たくて作った」施設とかの方が納得がいく。
しかも、333階の人っていつでも帰りのプラットフォームに乗って上に行けるじゃん。。。。パンナコッタが残っていたら話は変わってくるが。。。。
オチが曖昧すぎるせいで、結局、何が言いたかったのか分からない映画になってしまっているのが残念
良い点
施設の設定が斬新で面白そう
悪い点
話をまとめきれていないと感じた
大便が降ってくるシーンは流石に汚い
【ダンテ「神曲」/究極のプラットフォーム】
「ハウス・ジャック・ビルト」もそうだが、世界を階層に分けた表現は、ダンテの「神曲」からヒントを得ていると思う。 冒頭の(多分)ナレーションのセリフ、 世界は「上にいるもの、下にいるもの、転落するもの」で成り立っている。 きっと、この作品も、ダンテの「新曲」にインスパイアされた作品なのだと思った。 ダンテは「神曲」で、僕たちの行き着く世界を天国、地獄、煉獄に分け、更に、それを細かい複数の階層に分けて説明している。 ただ、異なるのは、ダンテの世界観は、人間の犯した罪で、どの階層に所属するのか決まるところだ。 この作品は、所属する階層は入れ替わる。 きっと、ここには意味がある。 そして、上からおこぼれのように落ちてくる食べ物で生きながらえる。 富は上の階層のものが独占して、しもじもは残り物なのだ。 ゴレンをはじめ、全てのものが、この階層を巡るのも、ダンテが地獄、煉獄、天国と生きたまま巡ったのと通じるところがあるのだろうか。 実は、これによって、僕たちの世界の有りようを示唆しているのではないだろうか。 全ての階層に行き渡る十分な食事の量がある。 しかし、人間は垂直には分け合えない。いや、分け合わないのだ。 施せるのは上層階のものだけで、上層階には施しの必要性を説くものがいるにはいるが、わずかだ。 それは、下層での経験や、欲求から、そうなるのだ。 実は、ダンテの「新曲」に当てはめれば、0階の管理者が天国なのではないか。残りは地獄だ。 十分に施しているではないかと考えているが、その後は、放置だ。 もしかしたら、人間自身が愚かさ改めなくてはならないと考えているのかもしれない。 しかし、ではなぜ、垂直で、水平な世界ではないのか。 神は、自身の権威を知らしめるために、世界を垂直にしたのではないのか。 これが、この世界の究極のプラットフォームなのだ。 中世、書物はラテン語で書くことが決まりだったが、ダンテは、多くの人が読めるようにと、「新曲」をイタリアの方言であるトスカーナ語で書いたことによって罪に問われ、追放されることになる。 まるで、ゴレンが最下層で、子供を残し立ち去るようだ。 ゴレンが持ち込んだ本は「ドン・キホーテ」。これもある意味、教会の権威に対抗しようとしたダンテにも重なる。 「罪多き偉人は罪人でしかなく、寛大でない富者は貧者だ。富は持っているより使うことで脚合わせになるが、気まぐれではなく上手に使う必要がある」という言葉も現代社会に対する皮肉のように聞こえる。 評価はあまり高くはないみたいだけれども、皮肉が効いてて、暗示もあって、僕はかなり面白い作品だと思う。
平和とは
設定が面白い!と思って観ました! 口コミとか似たような事を思ってる方が結構いるな〜と感じた〜 ただ、全員に同じように食料が回り続ければ平和になるのだろうか。それに慣れるとまた新たな縦社会が生まれるのではないのだろうか。。 人間という動物の生きる事の本能なのかもしれない。
🔪サクッと一時間半
宗教的なメッセージにおもいました。無数の階層が現しているのは、格差社会というより人生そのものの縮図であろう。最上階で見たご馳走は、「神が用意した」この世の、「本当の美しさ」かもしれない。 黒人バハラト(いいやつ)が下層へ降りていく途中で恩師に再会します。使命を通じて彼の魂の成長を示していると思う。 ランダムに階層が変わるのも、波瀾万丈の人の人生の浮き沈みそのものではないだろうか。色んな立場を経験し、学んでいく。そして「認定証」も魂の、カルマからの脱出や解脱、神格化を現してるかと。。「外」に出てからが本番だと言われていたので、あそこ(現世世界)はつまるところ、修行の場ですな(◍ ´꒳` ◍)フム 最下層にいた少女は…宗教的知識があまりないのでわかりませんが、きっとなにかの暗喩かと思われます。最上階の偉そうなひとはさながら「神さま」を現しているのかな…? …ゴレンはあの後、天使にでもなれるのかな~? 女性性は宗教的には暴力性とか色欲を象徴してたと思うので、あの殺人鬼もゴレンが乗り越えるべき試練の一だったのだろうか 密室スリラーだから、あの有名なCUBEが面白かったって人には特にオススメしたいかな。 でもこちらはより宗教的な味付けが濃いようにおもう。殺人+食人描写もあり、かなりグロテスクなシーンが多いのでニガテな人は要注意。 追記:下のほうにいたサムライソードと刺青のコンビがつえーっておもった(๑• •๑) あのあたりは仏教的に考えると阿修羅道なのかも…
何階(難解)でした!?
んーーーー。ちょっと面白くなかったかな。 どこぞのゲーム実況者もネタにしてたな(笑)。 上のフロアーから一番下のフロアーまで、順々に食事が降りていくんだけど… あれって何かの実験の為に集められた人達なんだよね? その人達の素性も、主催者も良く判らなかったし、あれだけ金かけてやるんだから、あんなんでもちゃんとデータ取ってるんだろうし…。 自分の子供を探していると言っていた女性のお子様がちゃんと居て、その子がキーになってると? 私の理解力が乏しいのか…最後が全く理解出来なかった。 ただ、汚く食い散らかした食べ物を横目に見ながら、人間同士のバトルを眺める的な…。 ほんと、最後とかイミフ過ぎて…。 自分自身も理解しようと思ってないんだと思う。余りに興味がなくて。
蜘蛛の糸
中盤までなるほどなるほどとワクワクして観てたけど、
後半は宗教的要素が強くなりしんどかった。
でも、前半からこの穴のシステムの説明やら、
人間がその結果どうなるかの件はとても面白くて
惹きつけられた。
個人的にはそれはもう分かったから、何故これが生まれて
何のためにやってるのかまで知りたかった。
パンナコッタを残す事がメッセージ。
女性が言ってた連帯感と言う事なのかな?
協力し合う事が出来るって事だろうと思ったのだけど、
そのためにボコボコ人を殴り殺して行くのだから
隠しカメラでもあろうものなら、やっぱりコイツらダメだね
ってなるよなと思いました。
ラストの描写は今まで死んだ老人は赤い映像で出て来てたのに、現実のものとして描かれていたから、たぶん主人公は
死んだのだろうと思うけど、
何故女の子があそこにいたのかはよく分かりませんでした。
あの女の子は管理者が用意していたものなのかな?とも
思いましたけど、最下層から二番目の人が降りて女の子と
一緒に上がって来る可能性もあるだろうし、
と見終わってから色々考えてしまいました。
管理者的には1人でも弱者を助ける者がいれば良かったのかな?
僕ならどうしていただろう…
風刺の寓話
舞台の装置が階層社会を極端にグロテスクにした寓話的な舞台で、そこの食事を作る料理人がいっさい手抜きせず一流の食事を作っているのも面白い。 平等に取れば最下層まで回るはずの食事量が早々とクソ残飯になるのが50階とか、最下層が○○階なら、みんなクジ運良すぎだろとか、アジアのモンローの行動原理とか(意味ありげながら実は主人公の危機を助けるためだけのご都合キャラだよね)、ラストがまったく意味わからんとか(ババロアは伝言の価値があるけど、少女じゃ伝言にならなくねーか?)とか、まぁ色々イジワルな見方は出来るし、舞台装置のワンアイデア映画だったけど、面白かったよ。
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