プラットフォームのレビュー・感想・評価
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Gross, Weird, and Sci-Fi Satisfactory
One thing I had forgotten until I saw it here is that modern movies don't unravel themselves into narrative bizarreness, for example that of the anarcho-fascist oasis in the epilogue of Apocalypse Now. Platform is a high-quality version of The Cube, with fewer dimensions, and a premise that would have had moviegoers vomit in their popcorn bags. It's ambitious indie horror for the PS5 generation.
ホラーとSF、風刺と寓話、倫理と欲望、隠喩と象徴。雑多を放り込んだ闇鍋は深読み派の大御馳走
青年が目覚めるとそこは獄房風の2人部屋。壁には「48」の数字、天井と床の中央部には四角い大穴。最上部から食事を載せたプラットフォーム(台座)が1日1回降りてきて各層に2分ずつ留まり、その間だけ食べることが許される。上の層から順に食べるので、48層に降りてくる頃には残飯状態。ここでの暮らしが長い同室の老人曰く、1カ月毎にランダムに別の層へ移送され、100層より下になると食べ物はもはや何も残らないという…。
特殊な閉空間でのサバイバルは「CUBE」、居場所と食料事情で格差社会を風刺するのは「スノーピアサー」といった具合に、先行作品のアイディアを巧みに盛り込みつつ、随所に象徴や示唆的な要素をまぶして深読みを促す味つけも。少し挙げると、青年が一つだけ持ち込みが許される物として小説の「ドン・キホーテ」を選んだのは、現実が見えていない理想主義のインテリを表す。彼が好物と伝えたエスカルゴ(かたつむり)は、「怠惰」「聖母マリアの処女懐胎」「無限(殻の螺旋より)」の象徴とされる。ちなみにかたつむりはサグラダ・ファミリア(聖家族教会)の装飾にも使われるが、同教会が天へ伸びる塔ならば、本作の構造物は地獄の底へと深く潜る地下の塔のようだ。
青年が訪れる階層の数字に込められた数秘術における象徴性など、深読みできる要素はほかにもたくさん。過激なサバイバルの描写が人によってはゲテモノ料理に映るかもしれないが、深読み好きのジャンル映画マニアにとっては御馳走になりそうだ。
『命を掛けてパンナコッタを守れ。パンナコッタが伝言だ。』 というパンチラインを私にくれた大事な作品になりました。
社会風刺の仮面を被った視覚の拷問
本作は、格差社会を垂直構造で視覚化し、人間性の限界を暴こうとする意欲作として登場した。上層から下層へと食事が降りていく監獄のような舞台設定は、飢えと暴力、そして連帯か利己かという選択を通して、社会構造の非情さを訴えかける――そんな触れ込みだった。
しかし実際には、本作はその重厚そうなテーマを支えるだけの構造的・思想的な深度を一切持ち合わせていない。とりわけ顕著なのは、人間の極限状態を描く手段として選ばれた「共食い」の扱いの杜撰さである。飢餓により人は道徳を失い、ついには仲間を食らう。映画はこの展開を当然の帰結として描くが、それはあまりに短絡的で、想像力を欠いた人間観の表れに他ならない。
本来、共食いという行為は人間社会における最も強固な禁忌のひとつである。それは単なる生理的嫌悪ではない。人は同種の存在を殺し、食らうことを本能的に抑制するよう進化してきた。仲間を守り、協力し、社会を築いてきた歴史の積み重ねが、その根底にある。さらに、ユダヤ・キリスト教をはじめとする世界宗教の多くは、人肉食を明確に禁じており、それは命の尊厳と人間の聖性に深く関わっている。また、法や道徳の体系においても、他者の身体を侵すことは最大級の罪とされ、共食いはまさに人間性の完全な崩壊を意味する。
それにもかかわらず、この映画における共食いは、そうした倫理的・宗教的・文化的な重層性を一切踏まえず、単なる“生き延びるための手段”として雑に消費されている。登場人物たちは、飢餓を経て精神を病むでも、理性と本能の狭間で苦悩するでもなく、ごくあっさりと殺し、食べる。そこにあるべき「堕落の過程」はすっ飛ばされ、まるで共食いが“合理的選択肢”かのように提示される。この軽率な描写こそが、本作の最大の欠点である。
加えて、映像表現は徹底して暴力的だ。腐乱した死体、えぐられた内臓、糞尿と血にまみれた床。これらは本来、人間の尊厳や倫理感に訴えるための手段であるべきだが、本作ではあたかも観客を不快にさせることそのものが目的であるかのように濫用される。視覚的なショックを連打しながら、その先にあるべき倫理的問いや人間存在への洞察には踏み込まない。この態度は、思想的挑発ではなく、単なる演出上の怠慢である。
総じて、『プラットフォーム』は「深いテーマを扱っているように見える」ことに満足し、本当に掘り下げるべき問いを放棄した作品である。格差、暴力、共食いといったキーワードを並べておきながら、それらの意味や歴史性、精神的重みには一切関心を払っていない。その結果として立ち現れるのは、社会批評でも寓話でもない、グロテスクなイメージの寄せ集めに過ぎない。
この作品がもしも風刺だとすれば、それは現実への批評ではなく、「社会派映画」というジャンルそのものへのパロディに近い。深淵を覗くふりをして、泥水の表面を撫で回しただけの空虚な寓話――それが本作である。
ここは何階だろうか❓🤔
5~6mの高さを平気で飛び降りる野生女 や、
🥮orキッズを上に上げることで意図が伝わるのか? とか、
伝わったとして、それで何故に待遇改善が期待されるのか?‥など色々と疑問に思うことはあれど、、
片手間で観始めたのに、この後どうなってゆくのだろう⁉️と展開が気になって目が離せなくなったのは事実。お見事也👏🏼
これぞ、The 映画 な醍醐味はあった👍🏼
が、話は起承転結の最後まで見届けないと気が済まんよ😕
寓話的
何階層にも連なるドーナツ上建物に閉じ込められた男の物語。
空洞に下降するエレベーターの様な部分に毎回食事が大量に乗せられているが各階2名配置された人間が2分間だけ停止している間に食事を取る。
当然下の方には行き渡らない。
自分は宗教的意味合いや死生観など、元々の意味合いが分かってなかったので本作を楽しめなかった。
つい、どうやって脱出できるか?に焦点を当ててしまっていたから…
以前TSUTAYAでレンタルした時もよく分からず、今回見たか分からないと思いながら、アマプラで視聴し「あ、これ見たわ」となってからは意味合いを探ろうとしても、そもそも
知識がないので、結局どーなんよと疲れてしまった。
3.4個人的には良作
見たい映画のジャンルであり、目論見通りの奇々怪々ぶりに満足。ストーリーの展開というよりも世界観と表現したい雰囲気がバッチリだったと思う。最初のキッチンの表現も食卓の豪華さも、ドン・キホーテも面接の場面もGood。論理だったストーリー展開は求めていなかったが、意味不明なワードはなかったので無難に楽しめた。
設定が好き。
世界観がすごく好きでした。異世界のような空気感と、ちょっとSFっぽい設定がかなり好みで、最初から最後まで引き込まれました。
なんというか、物干し大二郎の漫画を読んでる時に感じるあの独特な雰囲気に少し似ていて、「なんだこの世界…」と思いながらも、どこか面白くて目が離せない感じ。全体的に暗くてシンプルなつくりなんだけど、逆にそのシンプルさが世界観を引き立てていて、予算を抑えながらもここまでの作品に仕上げたアイディア力に驚きました。
ただ、ラストはちょっとモヤっとしました。もう少しはっきりした終わり方や、できればハッピーエンドで締めてくれたらもっとスッキリしたかも。でも、そういうモヤモヤも含めて「この世界は何だったんだろう」と考える余韻があって、それはそれでよかったのかもしれません。
全体としてはすごく面白かったし、自分の好みにドンピシャな作品でした。好き嫌いは分かれるかもしれないけど、SFやちょっと変わった世界観が好きな人にはぜひ観てほしい映画です。
何のための施設なのか?
食事分け合いエレベーター
階層ごとに2人いて上の階層から同じ食事を共有する話
食事を残して上の階層に抗議しようとするも333階層でいないはずの子供を見つけて失敗に思えたが子供を送ることで抗議にするEND
333階層に子供はおらず、その前に主人公は死んでおり、残しておいたパンナコッタは上層に届くが抗議は伝わらない。
資本主義社会のなかで富を分配することがいかに無意味かを表現している。
原題は「El hoyo」で穴という意味。
君はいま何層?
謎施設で繰り広げられる謎の刑罰のような謎の営み
アイデア一本勝負映画でしたね
面白くはあったけど終わり方が、ふんわりだからスッキリしない
施設の目的、謎などは解明されないからスッキリしない
施設の目的が知りたかったんだよなぁ
メッセージ性が非常に強い映画でした
導入も途中経過も興味を引くので良かったんだけど
話のたたみ方がなぁ。。。終わり方さえよければ100点だったのに
格差の縮図だわね
この施設は小さな一つの世界だったな
どれほど美辞麗句を並べようとも食うに困れば人は反転する
どれほど上っても満足はなく、どれほど下がっても慈しみはなく
いついかなる時も下のものを蔑み安心を得る
どうあっても人は変わらず
最後には食も尊厳も失いどうでもよくなる
改革を起こそうとする者は強い胆力と決意が必要なんだな
自分さえ良ければいいって考えじゃダメなのは分かるが、
そんな行動起こせないよね
これ2作目でたんだって?ネトフリで独占配信?
ほんま独占配信って害悪だわ
相変わらず細かな点が気になるたちだから作品のツッコミどころを下記しとくわ
①最後のメッセージ無事上にたどり着くんかね
上についた瞬間慣性でボヨーンってなって吹っ飛びませんかね?
むしろ途中の急加速上昇で死ぬんじゃない?
②謎の技術プラットフォーム
ガイドもなにもない虚空に浮いた状態の石の塊が上下する
③ミハルは結局なんだったのか
毎月毎月降りてくるけどこいつ最下層まで行けてないんかね
こいつ降りた後どうやってすごしてんの?
④認定証ってなんやねん!
⑤自分で施設に入所する奴なんやねん!
だから認定証ってなんやねん!
⑥子供が生き残れるわけないだろ
もしかして最後のほうの描写は朦朧とした主人公が見た幻なのかね
やっぱ一番の不満は施設の目的が知りたかったことだね
どうせ2作目でも明かされないんだろ?でも2作目見たい!!
予想外に面白かった
まずグロいし人を選ぶ作品だと思います。
合わない人はとことん合わないハズです。
「縦に何キロの建物だよ」「何で禁煙でここに来る必要あんの?」とか理論的に考えたら途端に楽しめなくなるので、頭空っぽにして見なきゃ負けな映画だと思います。
そもそもあの移動する食卓宙に浮いとりますんでw
吹き替えの「明らかだ」の言い回しが良かったし、終盤助けた黒人と連帯感や結束が生まれたのが中々盛り上がって良かった。
一番上の階より、台に乗って安全に上に上がれる最下層の方が実は当たりなんじゃないかな。
見終わった後で一部の人々が富を独占する実社会を風刺してた映画だと知ってまた良かった。
その風刺の意味ではあの終わり方で良かったんだと思う。努力しても報われないがきっと一矢報いたんだと思う。
ひどくエグい。感心する示唆もない
ひどくエグい。始めの方で観るのをやめようかと思ったくらい。仕掛けや展開に期待して最後まで観たが、そのエグさをひっくり返すほどのものはなく、なるほどと関心させられることもまったくなかった。それどころかガッカリしてしまったのは、333階層で子供が生きていたこと。この子供は一体どうやって生きていたの?・・・何これ? この謎の施設の事実上の大前提ー食料が得られなければ同層の人間を食わねばならないーが完全に崩れてる・・・。
結局、謎がほとんど解決されないし、現実社会の比喩かどうかもよく分からないので、エグいものを見せられて終わった感じ。よく考えれば、何か示唆があるのかもしれないが、最後に向かってぐだぐだになって、考える気がしない。
全然意味がわからないのは明らかだ。
なんで?なんで?の連続にゃ
そもそもその建物になに?
入る人は犯罪者もいれば、希望して入る人もいるってなに?
すごい豪華で三つ星級の食事を作る理由は?
この建物の目的何?
子供はなんでここにいたの?
殺人はOKなの?
もともとここで働いてた女の人、ここに入る前に
もっと説明受けててもよくない?
主人公も禁煙目的できたけど、いつ出られるとか聞いてないの?
いやでも面白かった。
不条理たっぷり。人間から余裕なくしたら、こんだけひどいっていうのを
これでもかと見せつける。
なんで??と疑問がいっぱいだから
「2」も観たくなる。
しかし、レビューの平均点は低い。
救世主とドン・キホーテ
1か月ごとに階層が変わる超運ゲー
ルールがシンプルで設定が面白い。
1か月ごとに階層が変わるので超運ゲー。上層から下層に行ったときの絶望感が半端ない。パートナーも変わるので「次はどんな相手なんだ!?」と飽きずに楽しめた。
人肉バリボリ、グロシーン炸裂。
グロシーン多いけどだんだんと慣れてきた。自分は進撃とか鬼滅とか食われる系好きだから何ともなかった。耐性ない人はキツイかも。主人公がじいさんに食われそうになるのはヒヤヒヤ。ミハルがグッドタイミングで台に乗って登場するとは思わなかった。ミハルが居なかったら序盤で主人公が死んで映画終わってたね。
ミハルの素顔は美人。
ミハルは血まみれ特殊メイクで怖かった。鑑賞後、素顔が気になり検索したら美人でビックリ。主人公とのセクシーシーンは意味ありげだったけど何だったんだ。現実になってミハルと主人公が良い雰囲気になると思ってた矢先、ミハルが殺されちゃったから残念。
社畜の私もプラットフォーム。
与えられた物も食って寝るの繰り返し。これって日常生活と似てる。クソみたいな給料もらって、そこそこの飯を食う。その飯に満足してる内は、上には行けず幸せになれないんだろうな。クソみたいな日常を変えたければ、考えて行動を起こすべき。主人公からそう学んだ。
全く食欲が湧かないことは明らかだ映画NO1
もう初っ端から主人公が穴と呼ばれる施設にいる
「もうそういう世界だからあああああ!!!」と製作陣のゴリ押しで特に穴の背景とかはなし
穴のルールは
①食べ残しを食ぇぇぇ!!
②ルームシェアたのち〜
と至ってシンプル
全部で何階まであるのかわからないけど、一番最初の48階時点でルームメイトの「当たりだ!」で察し
一階は貴族みたいな飯を食べられる一方で、下の方に行くと皿舐めるくらいしかやることなくなる
そんで主人公のルームメイトがことごとくハズレなのが可哀想
イカれたジジイと犬女
この映画の一番の特徴は見ていて全く食指が動かないこと
とにかく食欲が湧かない
ここまで飯をまずそうにとる映画はスーパーサイズミー以来
ダイエットしたい人はこの映画見ながらご飯を食べると食事制限できるぞ!!
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