「初めての沢口靖子だったが・・・」科捜研の女 劇場版 熱帯雨林さんの映画レビュー(感想・評価)
初めての沢口靖子だったが・・・
今月末で期限を迎えるポイント消化のために観ることに。テレビドラマの映画版だということくらいしか前知識なく鑑賞。なので、唐突のカナダ在住の日本人警察官は、カナダ警察のもとで働いているようにも見えず、日本の警察官があそこで何をしているんだろうというのが最初のモヤモヤ。ドラマを見ていれば、たぶん理由があって留学ででもして住んでいるという納得できる設定なのだろう。いろいろな前提が有るらしい、しかし、全体的に、わざわざ映画にしなくても良いと思われる内容で、テレビ枠のスペシャル版でも良かったのではないか。それに、なんだかありえない設定・犯人。インフルエンザの症状で、ああいうことがあったというニュースから筋が作られたんだろうけど、腸内細菌を浴びることでねぇ・・・。んで、科捜研の人が自らおとりにねぇ・・・。現場にも毎回出向くの?それ、本来は別の部門の仕事だよな。内部監査も、当人の父親がするのを許すってどんな組織だ?犯人も、直接の当事者じゃないのにそこまでのめり込んで殺人までするのか?しかも、タイミングよく、追求のその場で副作用の発症ねぇ・・・。脚本が安直すぎないか?テレビ向けのやっつけ仕事じゃないの?結局、私のようなドラマ未見で、たぶんそのお約束を知らない者には、やっすいストーリーだわという印象を残す部外者禁止の映画だと思う。
ところで、初めての動く沢口靖子。この映画内では全部、棒立ちで話してないか?しゃべる時には動作が停止している。両手を脇に、まるで気をつけの姿勢でのセリフはドラマからの設定だったのかな。テレビや映画で長く活躍しているので、演技には定評があるのだろうけど。でも、私にはこの映画での演技は・・・・。なんだか、ベテラン女優にしてはヘタだと思う。わざとそういうキャラ設定だったのなら申し訳ないけれど、彼女、他の人物を演じる時はうまいのか?
蛇足、一人だけ関西イントネーションでしゃべる大学関係者がいたけど、ほかの警察や大学の人間は標準語で話すんかいっ。京都府警・京都の大学が舞台なんだけど良いの?そのへんは、ドラマを見ていた皆さんは納得づくなのかね。あと、京都の医学教授が舞妓・芸姑に、拙く汚い聞きかじりの舞妓言葉で絡むのはどうよ。あれ、観客を笑わすためなの?
>keebirdzさん
申し訳ない、ネタバレになるかもと思いながらも、たぶん、ツッコミどころ満載のこんな映画を見るのはこりゃドラマからのファンだけで、大スジはわかってても楽しめるものね、と思って、ネタバレマークにチェックを入れてませんでした。ご観になる前に興味を削いでしまったかも。
それにしても美人というだけで生き残ってきてた女優とは驚き。もちろん、私見で、というのは理解していますけど。しかし、それが不思議ではない綺麗さですね。確かに周りが霞む美人。
あくまで私見、いや我が家全員の家族見解ですが、沢口靖子は大昔観た
「今度のゴジラには、とんでもない美人の新人女優が初出演!演技の方は許してやってね❤️」
から、良くも“悪くも”殆ど変わってません。
近年2時間ドラマでこの科学者?(米のボーンとかCSIと比べるとため息が…)や遊軍刑事で多少はワイルドなキャラに挑戦し、それでもファンからすれば大変化なので好評です。
が、この長い年月、脱げとか悪役やれとかは言いませんが(私からすれば小泉今日子の悪役とかイタイ)もうちょっと役や演技の幅を広げられなかったかと強く思います。場に立って居るだけで画のカラーが変わるほどの存在感ある美しさなのに、動きとセリフが…。
とまれ、このサイトではファンの御祝儀評価ばかりが多い中、冷徹な批評を見て映画館行くかを決めたかったので感謝です。
ええ、母が鑑賞後、気持ちよくいつもの愚痴を言ってストレス発散して貰えそうなので、一緒に観てきます。
ファンでもないのに観てくださりありがとうございます。自分もインタビューを見て見方が変わったので、良かったら読んでみてください。テレビ版との違いがわかります。
櫻井武晴(以下、櫻井):「映画を書いてくれ」と言われたので、“海外”を入れたのは、映画らしいスケールをだすための一環ではあります。それに加えて今回は、過去のレギュラーメンバーも出演する仕組みにしたので今、海外に行ってる相馬を出しやすいように、海外を扱った感じですね。
(中略)
今回は、犯人が誰かということも、その手口や凶器が何なのかということも、その証拠も、全部、半落ちのまま、どれひとつ解決しないまま進むんですよね。しかも、事件か事故かということさえ分からないという中で。テレビでそれをやってしまうとアウトなんですね。お客さんが抱える謎が多すぎて、チャンネルを回されてしまう可能性があるので。どこか一つは解決しながら進もうと。
テレビでは、事件かどうか分からなければ、凶器か手口のどちらかは解決させておく、ということをやるんですけど、今回はそれを全部、最後でやるっていう。これは映画ならではの手法なんです。映画は滅多なことがない限り、お客さんは途中で帰らないので(笑)。いっぺんに事件を解決するというミステリーの醍醐味が出来ます。そういう意味では、映画ならではのことができたのかなと。映画だと、使える文法が変わります。そこが楽しいと思います。
ただ、お客さんは普通に犯人探しとして楽しんでいただければ嬉しいです。
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『科捜研の女 -劇場版-』脚本・櫻井武晴さんに聞く「映画だから出来たミステリー」
– ガジェット通信 GetNews
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沢口靖子さんの無駄のない動きも、マリコを22年間演じてきた一途さも、自分は好きです。ブーイングついでに、10/14~放送のseason21も、よかったら観てあげてください。