「大画面で観るTVスペシャル」科捜研の女 劇場版 Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
大画面で観るTVスペシャル
科捜研の女
京都府警の科学捜査研究所を舞台に
沢口靖子演じる所員「榊マリコ」が
迷宮入り犯罪に科学側から挑む人気シリーズ
1999年から続いています
とりわけファンではありませんが
再放送でもちょくちょくやってる事もあり
目にする事がありました
そんなシリーズ初の劇場版
割と世界観的にはすでに作られており
ミステリーの題材をどっぷり映画の時間
いっぱい使う事に関しては向いてるんじゃ
ないかと思いました
・・まぁ事情としてはテレビの全体的な
視聴率低下もあって劇場でお金を取るような
形態に移行しただけなんだろうなと思いますけど
で感想としては
ほんとうにTVスペシャルのまんまのノリ
予算規模も変わらないくらいかな?
それだけにもう少しまとめれただろという
ちぐはぐさが大画面で目立ってしまいました
今回は北洛大学で起こったウイルス学教授の
謎の転落死事件がテーマで
司法解剖からは脳浮腫等や肝臓腎臓の数値の異常は
見られるものの決定的な要因がなく
自殺で処理されそうになる所を榊らが頑張ります
どうも日本で死亡した者たちを調べると
共通して細菌やウイルス学の研究者である事を
東京八王子の帝政大学の教授・加賀の元に
会いに行っていることがわかり榊は土門らと
面会に行くと腸内常在菌であるという
「ダイエット菌(もうちょっと名前ないのか)」
の研究を進めているという
科学鑑定を進めるうち被害者たちの衣服から
ダイエット菌は検出されたが転落との関連性は
わからず土門は強引に異常行動をダイエット菌が
起こしていると断定しサンプルを令状なしに
押収し問題となります
内部調査が行われる中で榊の人脈が明かされ
父や元夫などより人を使った広域な
証拠集めがいかにもオールスター的な
展開で進んでいきます
で何か証拠を集めるごとに榊と土門は
一回一回京都から八王子に行くせいで
だんだん話の距離感がめちゃくちゃになっていき
最後の犯人も遠隔操作で行ったのに
なぜか東京から京都に行って犯行していたり
ちょっとまとめきれてない感じでした
シナリオのデキはよくなかったです
ドラマの映画版は視聴層のファンを取り込んで
劇場に来るのを見込めるかもしれませんが
もう少しグレードを上げてくれないと
満足感は上がらないんじゃないのかなと
思いました
ちょっと今作は期待外れだったかな