シルヴィ 恋のメロディのレビュー・感想・評価
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5年経っても燃え上がる恋
1962年ニューヨーク、テッサトンプソン扮するシルヴィファレルは、コンサート会場の前でンナムディアサアマ扮する父親のレコード店で働いていたサックス奏者ロバートハロウェイに偶然会った。
シルヴィはロバートが好きなくせに婚約中だとかもったいつけて言い訳ばかりで困ったね。シルヴィの婚約者はたまったもんじゃないね。結局母親に止められてさ。5年経っても燃え上がる恋は素敵かもしれないが、この貞操観念の低いシルヴィは好きになれなかったな。単純に昔なじみのミュージシャンとの不倫話だね。
このジャズマンのどこに実力があって、魅力があるのか理解出来ない
MJQがモデル?
1957年から1964年位までの話だと思うが、JAZZがもう終わりと言う時期ではない。コルトレーンが1967年に亡くなるが、それから暫くはJAZZは進化している。この主人公がフランスに演奏に行くが、フランスでJAZZは飽きられつつあったかもしれないが、ドイツ等では、フリージャズとして70年代まで活気を帯びていた。要はこの主人公のテクニックが時代の流れに乗れなかったと言う現実だと思う。公民権運動が盛んで、ベトナム戦争もこれからの時、ジャズはもう終わりだ。は、絶対に無い。
使われている曲は『ドリス・デイのフライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』『アストラッド・ジルベルトの、いそしぎ』と白人歌手の曲が目立つ。他のロックンロールも白人の歌手が多い様だ。そこに違和感を感じた。
こう言ったすれ違い恋愛ドラマはアメリカ人も好きなんだ。実に日本人受けするが。
『僕は感謝してもらいたくて君と結婚したんじゃない。君を愛していたからだ。
僕の理想の女性にしようとしたこともない。ただ、君に愛されたかった』以上 セリフから
実に良い亭主だと思うけどね。その代わりに選んだ男は、大丈夫だったのだろうか?サックスの実力が追いついても『男はつらいよ』なんて言って、暴力振るった上に、ドラッグに走って自滅する。当時のジャズマンはそういった人が多かったのは歴史が語る。
『貴方なら未来のコルトレーンになるわ』ってセリフがあるが、『ブルートレイン』が出たばかりで、コルトレーンブームは60年代に入ってから。
楽器は違うが、『貴方なら未来のパーカーになるわ』だと思う。しかし、劇中で演奏されるサックスはビーパップとは思えない。
【extraordinary】とびっきりの愛=相手(の夢の実現)を想うこと
【extraordinary】とびっきりの愛に --- あなたのようなにとびっきりな作品には一年の内にそうそう何度も出会えるものではない。60年代らしく、まるで実際その時代に作られた作品のような趣でありながら、実際は当時、黒人にここまで本当の意味で目を向け理解した作品は無かったろうから、そういう意味で実は新しいという画期的さ。ある意味無きものとして黙殺されていたようたロマンス。
カルテットのように洗練された調和が織り成す映画の祝祭。美しい映像と思わず酔いしれるようなムード、見事な雰囲気作り。滲み出るハイセンスさと温かな眼差しが観客を優しく包み込む。すごく綺麗にまとまっているし、何より表現としての真摯さが伝わる。優しい嘘、相手を想っているがために黙っていること --- 一緒にいられなくても互いの幸せを願う。愛という古今東西あらゆる方法で語り尽くされた題材だからこそ、純粋に際立つものがあるし普遍的。黒人(文化)の歩みへの広義の愛、音楽愛とりわけジャズへの愛。今お気に入りの曲は?See you later, alligator.
HELP WANTED フレンチライトは恋に落ちる暗示 --- 最高に真っ直ぐロマンチック。婚約しているテレビ好きの主人公テッサ・トンプソンは、父のレコードストアで、事情があって形式だけ置いていた従業員募集の看板を見て入ってきたサックス奏者のロバートと出会う。デートはおやすみのキスまで。そしてフレンチフライのパリへ旅立つ。彼は第二のコルトレーンに、彼女は一番のファンになると約束した別れ。それから5年後、劇場の前で二人は運命的な再会を果たす。彼は夢を叶え始めており、彼女も結婚し家庭を持ちながらテレビという好きなもので夢を叶えようと頑張っていた。「今日にピッタリ」と言うのは簡単だけど、当時の(家庭もある)黒人女性がそういう風に仕事で夢を叶える、自己実現することがどれほど厳しかったか、難しかっただろうか。自分で作るときは言ってくれ。楽しみが待ってる、見逃さないで。そんな二人の前に障害が立ちはだかる。妊娠や仕事 --- けど一緒にいないと幸せになれないとしたら?After a while, crocodile.
P.S. 勝手に教訓:軽口は叩く相手を選べ
モンクの新譜。ウェイアウトウエスト、シーユーレイターアリゲイター
モナ・リザが言ってた、シルヴィが離婚したとな
「俺に家族は無理だわ」
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