「科学的監修は如何に・・・」白頭山(ペクトゥサン)大噴火 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
科学的監修は如何に・・・
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白頭山は北朝鮮と中国の国境付近に位置する標高2,744mの活火山、10世紀の大噴火では朝鮮半島が1m越の火山灰に覆われたという。日本でも富士山噴火が恐れられているが 白頭山の噴火エネルギーは10倍くらい大きいらしい。最近、地震発生など噴火が懸念されているが英国の学者によると北朝鮮の地下核実験による誘発が心配されているという、まったく馬鹿げた国としか言いようがないですね。
本作ではマグマ溜まりの圧力を逃がすのに核爆弾で地下に風穴を空けると言う突拍子もない作戦だがそんなことをしたら噴火口より大きな穴が開き膨大な溶岩が溢れだすでしょう、科学監修はされたのか疑わしい。しかも核は北から盗むと言う、米国は無謀だから止めろと言うなら分からないではないが核の接収だけが目的のようで映画ではむしろ敵役、北朝鮮の元工作員と韓国の爆発物処理班の軍人の父性が繋ぐ友情の物語に仕立てています。
確かに個人レベルでは同じ朝鮮人同士というシンパシーは尊重すべきですが現実的には難しいので、せめて映画の中では美談にしつらえたいという製作陣の切なる願いなのでしょう。
人間ドラマは好きずきでしょうが、崩れるビルと人物の合成などCGを含めたディザスター・シーンはハリウッド並みの凄い迫力でした。
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