「中朝国境の白頭山噴火で朝鮮半島全土が崩壊の危機。韓国政府は核爆発で...」白頭山(ペクトゥサン)大噴火 LSさんの映画レビュー(感想・評価)
中朝国境の白頭山噴火で朝鮮半島全土が崩壊の危機。韓国政府は核爆発で...
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中朝国境の白頭山噴火で朝鮮半島全土が崩壊の危機。韓国政府は核爆発でマグマの圧力を逃がし壊滅的大噴火を防ぐ作戦を立てる。起爆装置の核物質は北朝鮮のICBMを奪って!その在処を知るのは北で拘留されている人民保衛部のスパイ!
とプロットは中二病的だし主人公無双のご都合主義だが、韓米中三つ巴の争奪戦に、噴火と余震のディザスタームービー、対立するスパイとの道行きのバディムービーと要素てんこ盛り、スリルとアクションで最後まで楽しめた。
主人公の退役間近の工兵将校と部下たちがいい。主人公の(ピエール瀧を彷彿させるルックスどおりの)前半のちょっと情けない感じが、状況に追い込まれていくにつれ精悍に見えてくる。イ・ビョンホン(歳を増してもかっこいい)は中国との二重スパイで、海外生活が長い感じがどことなく金正男を思わせる。
それにしても、主人公が北の核兵器解体の訓練を受けていたというのは妙にリアリティがあるが(米韓連合軍には北の体制崩壊時に核物質押収のシナリオがあるとされる)、韓国映画では韓国軍の秘密活動はいつも米軍に妨害され、とりわけ米国大使がすべからく圧力をかける役回りというのが対米観がうかがえて興味深い。(日本映画なら圧力を匂わせるだけか、大統領から直接かな)
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