「甘いな・・・マ・ドンソクのアクションは無い!」白頭山(ペクトゥサン)大噴火 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
甘いな・・・マ・ドンソクのアクションは無い!
まず、「チェオクの剣」のラストについてのネタバレ会話があるので、途中までしか見てない方はこの映画を見ないほうがよいです。
白頭山は中国と北朝鮮の国境にあるので、なぜ韓国が?という疑問はさておき、とにかく大噴火すると広範囲に渡り影響があるということ。最近でいえば『トゥモロー・ウォー』にも名前が出てきたし、歴史的には世界最大規模の火山だということ。日本では富士山も噴火の兆候があるという意見もあるし、同じように白頭山も危険な状態らしいのです。
そんな可能性を追求したパニック映画でしたが、大地震は大げさだと思うし、北朝鮮のほうが壊滅的打撃を受けること間違いなし。原題のashfallにあるように火山灰が降り注ぐことの影響が凄いのだと思わせる。潜入するための輸送機にしても灰によって墜落するんだし・・・
3大韓国俳優イ・ビョンホン、ハ・ジョンウ、マ・ドンソクという豪華なメンバーではあるけど、マ・ドンソクのアクションは無し。ほぼビョンホン、ジョンウの二人が中心だ。手錠をかけたりかけられたりと、立場が逆転する面白さに加え、かなり笑えるシーンもあり(非常時だというのに)。人物相関図だけでもややこしそうな上に、南北朝鮮、中国、アメリカといった4国の対立構図まで浮かんでくる。しかも核弾頭でマグマ溜りに穴を開ける???
途中はかなり端折ってる部分もあり、妊婦がどうやって助かったのかがわからなかった。結局は人間ドラマと友情、共闘、裏切り。特に北朝鮮工作員役のイ・ビョンホンは二重スパイの疑いもあるため、とにかく拘束しておかねばならない。そして、アメリカ軍でさえ不気味な存在として扱われる面白さもありました。さらに南北融和というテーマに行きついたり、災害に対しては国を越えた協力が必要だと感じさせたりする。
それにしても「後頭部に目がないのはなぜか?」という命題にチョ大尉は気づいたのか?という点。男の哀しみを見ないため・・・などと簡単に考えてみたけど、いかがでしょう。