「マンネリ化?」コンフィデンスマンJP 英雄編 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
マンネリ化?
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シリーズ初見の人にとってはエンタメ作品として充分楽しめる出来だと思う。
騙し騙され二転三転し、誰がどこまで騙しているのか観客をも引きずり込むテンポ感は相変わらず良く考えられていると思う。
ただ、前2作と比べると心なしかスケールダウンしてしまったような気がしてしまうのは気のせいか?
コロナ禍の中、マルタ島でロケをして壮大なイメージの創出に腐心した気概は買うが、外国人枠で厚切りジェイソンやダンテ・カーヴァーを起用してる時点でお手盛感がどっぷりと滲み出していた。
シリーズを通じて最大の敵であるはずの赤星(江口洋介)とあっさり手を組んでしまったのも、その思いに拍車をかけてしまったかな。
そして安物っぽさの最大の要因は一子相伝の「伝説の詐欺師」が角野卓造だということ。安定感抜群の大ベテランではあるが、某長寿ドラマで演じた中華料理店の主人のイメージが強すぎて違和感が最後まで拭えなかったこと。
もちろん作り手の狙いとして、そのギャップをネタとして楽しんでもらおうという意図は理解できるが、これはスベってる。
竹内結子や三浦春馬への哀悼メッセージのような小ネタも二人のファンの方にはかえって押し付けがましかったのでは?
エンドロール後の生瀬勝久のオマケコントは相変わらず面白かった。
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