コンフィデンスマンJP 英雄編のレビュー・感想・評価
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過去作より、さらに挑戦的な作品で、見終わった後に、もう一度確認したくなる構成。キャラクター愛に溢れている点も好感。
本作の舞台は、これまでのアジアからヨーロッパに進出。街全体が「世界遺産」に登録されている地中海のマルタ島の首都ヴァレッタなどは、壮大な画としてハマっていました。
さらに、本作では「ダー子目線」「ボクちゃん目線」「リチャード目線」といった感じで、「登場人物によって視点が変わっていき、全体像が把握できていく」という面白い作り方をしています。言わばパズルのピースが埋まっていくと、意外な風景などが見えてくる、という感じです。
さらには、物語は徐々に加速していくので、一つ一つの動作を検証しながら追いかけていくと、「あれ、ちょっと待って」という箇所が出るのかもしれません。
そのため、全体の流れを知った後に、もう一度確認したくなる作品になっていると思います。私は2度目の方がより楽しめると想定します。
この「コンフィデンスマンJP」シリーズは「キャラクターを大切にする作品」であることも気に入っていて、本作では終盤辺りで、あるモノを見た時は少しウルッときました。
脚本が面白く、役者の演技も良く、演出もセンスがある、邦画では珍しい相性バッチリのチームによる作品だと思います。この世界観が続くのを期待します。
ラストコンゲームグランドフィナーレバトルロワイヤルは、一番の大騙し!
ダー子、ボクちゃん、リチャードのコンフィデンスマン・トリオ。
今回3人で仕掛けるコン・ゲームと“オサカナ”は…
居ない?!
シリーズ3作目にして“新手口”。
3人の師匠である伝説のコンフィデンスマンが他界した。
師匠は“ツチノコ”と呼ばれ、100年以上も前から日本で悪党から美術品を騙し取り、貧しい人々に分け与え、“英雄”と称されたネズミ小僧のような存在。
師匠はその3代目。4代目を指名せずに。
師匠が亡くなり、暫く大きなヤマもしておらず、腑抜け状態のダー子。
ボクちゃんもリチャードもやる気を失い、ボクちゃんはダー子の事を心配する中、突然ダー子から提案。
3人の中で誰が4代目に相応しいか、真剣勝負。
ルールは簡単。ルールはナシ。どんな手を使ってもOK。
最も稼いだ者が勝ち。
敗者は勝者の言う事を聞く。
期限は7日間。自分の腕とプライドと称号を懸けた、ザ・ラストコンゲームグランドフィナーレバトルロワイヤルの開幕!
これまで3人で見事なチームプレーをしてきたが、初の対決。
シリーズ物は3作目ともなるとマンネリになるが、確かにこれは新しい。
同じ師の下で学び、一緒に仕事してきたが、端から組んでいた訳じゃない。ひょんな事から組み、それからズルズル馴れ合い関係に。本来は同業者で商売敵でもある。仲間こそ最大のライバル。
ダー子はやる気まんまん。今回は五十嵐、モナコ、ちょび髭と組んで。
リチャードも静かに闘志を燃やす。彼も元々は“百戦錬磨”のプロ中のプロ。
ボクちゃんだけは当初あまり乗り気ではなかったが、ある目的の為に。
各々それぞれ動き始める…。
ダー子が“オサカナ”に選んだのは、マルタ島で豪遊しながら暮らす元スペイン・マフィアのジェラールと内縁の日本人妻・麗奈が所有する“踊るビーナス像”。
価値は20億円以上。“オサカナ”として不足ナシ。
海上自衛官大佐に扮して接近。
するとすでに、ボクちゃんが古美術商に扮して潜り込んでいた。どうやら狙いは同じ。
リチャードの姿は見えないが…。
ヤバイ性格のジェラールの懐に入る事に成功。どう出し抜き、“踊るビーナス”を手に入れるか策を巡らしていた時、思わぬ脅威が現れた。
インターポールの特別捜査官、マルセル。
“インターポールの狼”の異名を持つ、若いながらスーパーエリート。彼はある者を追っていた。
世界中で貴重な美術品を狙った強奪事件が続く。とある国で侯爵夫人が所有する絵画が奪われたばかり。
犯人は、自称“ツチノコ”。4代目が現れたというのか…?
その逮捕に執念を燃やすマルセル。
もう一人。日本からやって来た刑事、丹波。
彼が追うのは、日本人のコンフィデンスマン・トリオ。日本のみならず、世界中で詐欺を仕掛けている輩。
被害者にもコンタクト。情報提供を拒まれたが、赤星にも。
そう。丹波が追っているのは、ダー子たち。
目の前にいるが、丹波は顔や素性も知らず。一方のダー子やボクちゃんはヒヤヒヤ…。
3人のコンゲーム・バトルに、インターポールと日本刑事が参戦。
誰と誰が繋がっているか、誰が裏切り、誰が騙そうとしているのか、騙されているのか。
四者の視点から描かれる。
まず、ダー子。海上自衛官大佐に扮し、像の偽物も用意し、シンプルながら手堅いストレートな作戦。が、今回ばかりは見抜かれていた。
ボクちゃん。ダー子より先んじて行動。ダー子側の五十嵐と密かに繋がっており、ダー子の情報は筒抜け。わざとおっちょこちょいや後手を演じる。
ダー子がジェラールに接近なら、ボクちゃんは麗奈。似た生い立ちや同郷設定で“ぬまぬま”と呼ばれる昵懇。
ジェラール同様派手な性格の麗奈だが、心臓が弱い。ボクちゃんは次第にそんな麗奈にシンパシー。
ショッピングのお供に行った時、共々何者かに誘拐される。また心臓が…。
心配し動揺するボクちゃん。巻き込んでしまった事を後悔。
二人を誘拐したのは…
リチャード。
ずっと姿を見せていなかったリチャードだが、波子と水面下で動いていた。
波子が町でリチャード用の“子猫”を見つける。その中には偶然、丹波とマルセルの部下も。
金で釣り、マスクを被せ、誘拐や脅迫など強行手段を指示。
いつもの柔和な性格とは違う冷徹さと凄み。
そもそもリチャードはダー子やボクちゃんよりキャリアが違う。これが本来の実力。
像争奪戦。像を手にしたのは…、リチャード。
集った3人。ダー子は負けを認め、ボクちゃんは戦意喪失し、リチャードが勝ったと思った時…。
インターポールが突入。逃げ場なく、3人は逮捕。
勝ったのはリチャードではなかった。
マルセルだった。
全てマルセルの手の内だった。
早くからジェラールとコンタクト。像を狙って不審な輩が現れる。
そして現れたダー子とボクちゃんを端からマーク。
丹波からの情報とあの赤星をも脅し、リチャードも確認。丹波をリチャードに付かせたのもマルセルの指示。一網打尽にする作戦を。
そこで利用したのが、ボクちゃん。
麗奈の心臓病に激しく動揺するボクちゃんに、マルセルは情を突いて動かす。
動揺と後悔でボクちゃんはマルセルに情報提供を。ダー子やリチャードを売る。
マルセルの頭脳戦と心理戦。が、実は麗奈の心臓病も知っており、それをも利用した作戦。
これには丹波も怒り爆発。逮捕したら日本警察に引き渡す予定だったが、引き渡す気など無かった。
丹波をも利用し、手柄は自分のもの。
スーパーエリートの本性は、超切れ者だが、非情な男だった。
マルセルは尚も非情さを見せる。
このまま3人を護送するかと思いきや、秘密裏に“処分”しようと。
そこへ現れたのが、本物の海上自衛官大佐や日本政府官僚や大使。ダー子らを引き渡して貰う為に。
赤星から被害届が出たのだ。丹波が赤星に土下座までして。野良犬が狼に噛み付いた。
最後にしてやられたマルセルだが、皆が去った後、顔には勝利と歓喜が浮かぶ。
いい厄介払いが出来た。
そもそもマルセルには法の権限無いのだ。
その手には“踊るビーナス”。まんまと手に入れた。
実は彼こそ、“4代目ツチノコ”を勝手に名乗っていた悪徳コンフィデンスマン。
ツチノコを追うフリして、世界中で美術品を強奪し、コレクションしていた。
秘密のアジトには奪った奪った美術品の数々。
貴重な美術品は相応しい者が手にする。自らを“英雄”と呼び、高らかに笑う。
…ところが、盗んだ筈の像がジェラールの元に。
急いでマルタ島のジェラール邸に。もぬけの殻。像も偽物。
急いでアジトへ。盗んだ美術品が全て無くなっていた。
怒り、パニクるマルセル。
どういう事だ!? 勝ったのは私ではないのか…!?
マルセルから日本側へ引き渡された後、船の上で敗北表情…いやいや、勝利の歓喜。
ダー子<ボクちゃん<リチャード<マルセルと思われた今回のコン・ゲームだが、もう一枚も二枚も三枚も上手がいた。
ダー子だった。
全てマルセルの手の内…ではなく、騙されも含め、全て全てダー子の手の内。
そもそもの発端は…
絵画を盗まれた侯爵夫人。そのショックで体調を崩した夫人に胸を痛めた者がいた。
ミシェル・フウ。つまり、コックリ。
来日した時、“母”ダー子に助けを。
絵画は元々フウ家にあったが、それを侯爵夫人に。そのせいで狙われ、自分のせいでもある。
ダー子も前々から自称“4代目ツチノコ”の存在を知り、気になっていた。何とかしたいと思っていた。そう約束したから。
その絶好の機会。コックリも協力は惜しまない。他にも協力したい者はたくさん居る。
侯爵夫人はそれほどの人格者。その中に、ジェラールと麗奈。二人はダー子の“子猫”であった。
“踊るビーナス”もフウ家の所有物。コックリから拝借。マルセルを釣る“餌”に。
リチャードとは最初から組んで動いて貰っていた。
ボクちゃんには何も知らせず。その方が本来の実力を発揮して動いてくれる。
実際、マルセルを見事騙した。と言うか、騙していなかった。ボクちゃんの行動は嘘偽りナシの本当の行動。
“子猫”は他にも居た。“本物”の大佐や大使も。
何と今回、赤星にも事前に協力を。“変装”してマルセルに仕返し!
陰ながらスタァとジェシーにも協力を。名前だけの登場だが、故二人への粋な計らい。
マルセルを餌に食い付かせ、GPSでアジトも特定。マルセルを騙す為、アジトの“偽物”すらそっくりそのまま再現。
手の込んだ“騙し”に舌を巻いたが、何と、丹波までもダー子の“子猫”であった。
今回の“騙し”は間違いなく映画シリーズ最大。
マンネリどころか、新手口と見せ掛け、ちゃんとお馴染み着地。3作目でさらに上回るコン・ゲームを魅せてくれるとは、古沢脚本には脱帽。
今回の“騙し”はダー子がやらねばならぬ事だった。
3代目と約束していた。不埒な4代目を騙る輩が現れたら、私が退治してあげる、と。
やはり“4代目”に相応しいのはダー子…?
いやそもそも、“4代目”とか“英雄”とか、そういう称号があるから履き違えた輩が現れる。
“英雄”は確かに憧れと称賛の存在。が、時に、“英雄”が悪党を生み出す。
“4代目”なんて居なくていい。“ツチノコ”じゃなく、“ミミズ”くらいがちょうどいい。
マルセルは逮捕。
無論、“マルセル”は本名じゃない。
まさかあの人が本物の“マルセル”だったとは…!
マルタ島舞台だが、コロナ禍でロケ出来ず、和歌山にあるポルトヨーロッパで撮影。本物のマルタ島にしか見えない…!
瀬戸康史がスマートにも憎々しく。勝利したと思ってキチ○イのように笑い、騙されたと知るや感情大爆発で悔しがるインパクトあるパフォーマンス。
城田優の本物の外国人に見えるハマリぶり。
松重豊も銭形のとっつぁんのような役回り。
お馴染みのラスト。赤星さん、今回はまたまた騙されたと思って、実は騙されてなくて、自滅的に騙されました(笑)
3人共、自分の目的は果たしたように思える。
リチャードは最初からダー子と組みつつ、本来の実力発揮。
仲間外れにされ、ふてくされたボクちゃんだけど、何よりダー子の為や幸せ。
ダー子の為や幸せは、約束した“ツチノコ退治”と…。
3人の真剣勝負の結果。
ダー子の勝ち。勝者の言う事を聞く。3人でこれからもずっと。
(いや、本当の勝者はまさかの“ミミズ”…?)
ダー子=長澤まさみ、ボクちゃん=東出昌大、リチャード=小日向文世。
3人の関係性やその他諸々、映画シリーズでは一番だったと思う。
本当に3人が仕掛けるコン・ゲームをまだまだ見たい。
ラストコンゲームグランドフィナーレバトルロワイヤルと見せ掛けて、きっとまた華麗に騙し、仕掛けてくれるだろう。
首を長くして待ちながら、滅多に見ないTVドラマの方も見ようかね。
タイトルなし
3回目のコンフィデンスマン!!
途中でこの人も詐欺師?と思い始め、マリムラは分かったけど…まさかの松重さん💕
これが最後なのか、スターもジェシーも散りばめて、最後までどんでん返しあり。
続いて欲しい気もするけど、これがホントの潮時か。
連ドラからの映画で、こんなにシリーズ面白いの珍しいからね。有終の美を飾ってもらいたいかも。
映画第3作目、ラストのあの人
前作の方がまだ良かった!!
メンバーにまつわる内輪話が延々と続き、ストーリーは前作「プリンセス編」の方が良いと思います。東出のショボい芝居を堪能できるパートがあります。薄い内容にどうにもならなくなって終盤で、こっくりを投入した印象です。
期待が大きすぎて
前作まではゲストのスター性、劇場版はそのスケールとダイナミックな動きでエンターティメントとしての完成度は高くて好きだった。そのつもりで見たら、ストーリー展開も出演者も華が不足している感じ。瀬戸さんがというより、筋立てじゃないかなあ。先読みができてサプライズもなく、むしろ冗長な作りで残念だなあ。
いや〜コンフィデンスマンってほんとにいいもんですね!
ツチノコ
もう一度みたら、もっと好きになりそう
喜怒哀楽の緩急を味わえる
各々のキャラに期待する通りに動いてくれる設定が最後にしっくりくる。また、後半にかけて盛り上がっていく展開と人間の愛・絆についても描かれていて心をぐっとつかんできた。そのあとの余韻に浸る間もなく、コメディに入っていく展開や落ちの落ちの落ちみたいな、これでもか!ってぐらい仕掛けてくる所が面白かった。今回でいうと、江口洋介さんが貴重品を割るシーンや角野卓造さんが最後登場するシーンなど。また、今は亡き三浦春馬さんや竹内結子さんに対する制作側の愛情も感じた。英語・ヨーロッパの言語・栃木弁の緩急が癖になる。俳優のいい所を存分に引き出すような設定も見られているような気がした。
色んな意味で今見て面白い映画。
内容は、TVドラマから派生したコンフィデンスマンの最新作。詐欺師達の波瀾万丈の騙し合いが喜劇として描かれる映画。
印象的な台詞は、『英雄は魔物を生む』英雄をテーマに取り上げた今回の言いたい事なのではないのかなと感じました。
印象的な場面は、マルタ島🇲🇹の景色の美しさに驚きました。地中海だけあって乾燥した日差しが強そうでもう少し、潮風の匂いと日差しの強さを映像で表現して欲しかったなと感じます。
印象的な立場は、主人公演じる長澤まさみのダー子の呪いにも似た最後の場面での言葉『あの2人は絶対離さないから』です。喜劇っぽい所が恐怖を誘います。
今回は全員集合した総集編だけあり歴代の詐欺師達のが、ご存命の方達のみ出演者されている所が今の時期に見て感慨深いです。浮気された方や暴力事件になった方や自ら死を選ばれた方まで時間の流れを感じます。
観客を騙す役者としての自身のなりきりが自らの魂まで傷つけ変容していく有様は、過度な役ほど恐ろしくも面白く感じてしまいました。
コメディとしての暴力性を隅々に感じる総集編として面白く見させていただきました。
相変わらず爽快過ぎる
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独特の構成で、ダー子視点での一連の出来事がまず描写され、
次にボクちゃん視点、次にリチャード視点・・と各時系列を繰り返す。
そんな中で少しずつ、隠されてた仕掛けの種明かしがされて行く。
まとめて時系列に直すと、3人が詐欺の勝負をする。
でもその直後、プリンセス編の渚が来て酷い詐欺師の話をする。
それはツチノコと言って、3人の師匠の名を語る輩だった。
ということで懲らしめることにして、リチャードと手を組む。
ボクちゃんだけは事情を知らされず、勝負と思ったまま参戦。
マルタ島で元ギャングの悠々自適男の持つビーナス像がターゲット。
ダー子とボクちゃんが別々に潜入しそれを狙う。
インターポールの刑事と、日本の刑事・松重がそれをガード。
やがて元ギャングの嫁が誘拐され、諦めて像を渡し、解放される。
そういう「詐欺師にあるまじき」行為をしたのはリチャードだった。
やがて3人はインターポールに逮捕され、何と殺されかける。
そこに松重が大使館の人と共に来て引き渡しを求め、助ける形となる。
でここから種明かしとなるが、インターポールも松重も偽物。
インターポールが偽「ツチノコ」でダー子のターゲットだった。
松重も詐欺師で、ダー子に弟子入りして来た仲間だった。
で最終的にビーナス像を得た偽インターポールは気を抜く。
GPSが仕込まれてるのも知らずに、自分の隠れ家に隠した。
そしてそれをダー子にそっくり奪われる。
しかも本物のインターポールに通報されてて、逮捕される。
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いやー、このシリーズは本当に面白いよね。
どうせ大体のことは嘘で、視聴側を騙しに来るのは明確やし、
ダー子がシリアスになるシーンなんて完全に嘘やと分かってたけどね。
でもその予想を上回って来るというか、
元ギャングだけでなく大使館の人や松重までもが仲間とはw
あとインターポールも終盤まで偽物とは思わんかったわ。
ここまで根こそぎ持ってかれると、さすがに爽快よな。
多分何回も見たら穴も見えて来るんやと思うけど、
一回見ただけでは気にならんかったし、素晴らしいシナリオ。
まあボクちゃんだけには事情を説明せんといて、
でも予定通りに動き、予定通りに裏切る、とかは出来過ぎやがw
そこはさすがに口裏合わせといた方が、より万全だろうw
今回は江口も味方みたいな立ち位置で、怖さが全く無く、
むしろ鈍くさくてカワイイみたいな役柄になってたわ。
あとまさかのチョイ役で真木よう子や生瀬さんが出るw
あと元ギャングのバカ嫁が誰かと思ったら生田絵梨花やった。
バカな役を演じても何か憎めないのは生田らしいな。
本当なら三浦春馬くんや竹内結子さんを見たかったが、
彼らを失ってもしっかり面白い作品に仕上がってるね。
今までで一番面白いよね
複雑ではない少年漫画的な娯楽作品は、善悪は別にして視点サイド、観ている側が共感しやすい主人公サイドが「勝つ」ことで娯楽性を生み出す。
分かりやすいのがアクション映画などで、基本的には味方側と敵側が2つに分かれて戦う。
ドラマが薄く戦う以外に何もしない場合、敵味方の二極化だとあまりにシンプルでつまらなくなる。だから裏切り者がいたりとかするわけだ。
複雑ではない少年漫画的な娯楽作という意味では本作「コンフィデンスマンJP」も当てはまる。
しかし銃をドンパチするわけでも派手なアクションが出来るわけでもないこの作品で敵と味方の二極化を避けるにはどうするか。
答えは簡単。しかし大胆。観るものが自分サイドと明白に思い込める主人公ダー子以外、誰も味方でも敵でもない群雄割拠状態にすること。
とにかくたくさんキャラクターを出して、誰も彼も何者か定かではない状態。なんならボクちゃんもリチャードも何者だか分からない。
過去に積み上げてきた作品があって成り立つ荒業であり、そんなことが可能だからこそ今までで一番面白い。
漫画的で魅力的なキャラクターが多い本作だが、個人的には江口洋介演じる赤星栄介が好きだ。
ダー子の魅力にやられてしまってただのツンデレになってしまっている赤星栄介が好きだ。
出番こそ多くはないが今回は大活躍と言ってもいいだろう。それだけでも満足なのである。
コンフィデンスマンJPシリーズでいちばんおもしろい
冒頭から怪しさ満点の“マルセル真梨邑”なるインターポール捜査官が出てきて、怪しさ満点ですね。まぁ、裏を読んではいけないですが、この手の話でこういう目立つタイプは・・・と思っていたら案の定でしたw
だいたいこのシリーズは、“お魚”自体が、ダー子の仕込みだったりすることが多いのですが、これもやっぱり案の定・・・。
でも、シリーズの映画の中では一番面白かったかも。
あと、スタアの竹内結子、ジェシーの三浦春馬を欠き、どうなるかとおもいましたが、その存在を匂わせる演出がありましたね。この二人は、欠かせないですよね。
ボクちゃんの東出昌大が、もうアレですからねぇ。このシリーズの次は無いんだろうなぁ。
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