竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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賛否が分かれる作品かも……。
主人公の鈴=Belleの歌は素敵で
聴きごたえがありました。
ストーリーも良かったと思います。
ただ、人によっては
「このシーン、あれに似てるなぁ」
「敢えて似せてるの?」
と思う方もいるかもです。
自分としては、いい作品だけれど
特別感動したという訳ではなかったです。
予告でBelleの歌声が気になった方は
一見の価値ありかも知れません。
期待値低めで行ってもキツかった
酷評も多いけど、個人的には感動作でした
正体不明な者!
私とは原健彦ではない。原健彦と名付けられる前に私は存在したからだ。私は名前ではない。名前になる前の何か、正体不明なものが私だ。従って、あなたも名前ではない。あなたも名前になる前に存在したのだから。あなたは正体不明の何者でもない何かだ。この世には、ネットの世界と共に違う世界がある。例えば、小説の世界、夜見る夢の世界。これらは、我々が普段見ているこの世界とは別の世界だ。この世とは別の世界は存在可能だ。子育て、教育に、暴力が加わったら、それは、教育、子育てではない。それは飼育だ。ネットの良し悪しは使う人によって決まる。善い使い方をしたい。
中村佳穂の楽曲と鮮やかなアニメ映像に魅せられる。しかし肝心の内容は・・・。
公開初日に鑑賞。
この映画を魅力的にしている要素のメインが、中村佳穂が歌う楽曲と言っても良いのではないか。
それくらい、彼女の音楽がこの映画の中で、重要な位置を占めています。
優れた音響システムの映画館で体感する価値は非常に大きい。
鮮やかなアニメ映像もここまで進化した表現が出来るのだなと、魅了させられました。
しかしながら、一番肝心な内容・ストーリーが、個人的には微妙でダメでした。
違和感あり過ぎな場面が多く、感情移入も出来ず、心に響くものが少な過ぎたという感想。
親子、友人、恋愛相手などの人間関係の描き方が妙に薄っぺらくて奥行きが無い。
主要な登場人物のキャラクターも何処か人間味に欠けるというか、魅力が足りない印象。
人間じゃなくてロボットみたいな、感情表現がおかしく感じるキャラが結構います。
よくよく考えてみれば、この作品、マトモな大人が出てこない気がします。
悪い意味での、お子様の世界観で出来てるような部分がちょっと目につきます。
劇中でのセリフも突っ込みどころが多く、出てくるキャラの背景も描き切れてない所が惜しい。
公開前から耳にしていた『美女と野獣』のオマージュも、何か余計な脱線感すら有るし。
注目の話題作らしく、お客さんが結構多く入ってましたが、座席で全体の空気感を読み取ると、
余り芳しい反応はされてないのではないかと、勝手ながら思いました。
映像と音楽は素晴らしく良かったのですが、映画として感動出来なかったのが正直なところ。
非常に勿体ないというか、脚本の甘さで、作品に魂が吹き込まれなかったという印象です。
素敵な音楽と映像美とクソストーリーと。
素晴らしい映像。素晴らしい歌。素晴らしい音楽。
なのに、リアルで重めな社会問題とか入れて、
安易な解決策でハッピーエンドに持っていくものだから、
自分はどんどん引いてしまった。それに周りの大人がみんな変。
やりたいこと伝えたいことは、なんとなくわかるんだけど、
手放しで楽しめない後味になるのが残念な映画。
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追記
時をかける少女やサマーウォーズは、奥寺佐渡子さんの脚本らしい。
この映画の脚本は、細田監督自身。どおりでストーリーがこんだけ違うわけだ。
残念としか言いようがない。もしかしたら海外ではうけるのかもしれんが・・・。
きっとネットで創作活動している人にとっては、ワクワクさせられる展開!
すずが言っていた台詞
——「誰しもが秘密を抱えている」
現実世界では出来ない自己表現を、こっそりネットでやる。
そういうことへの憧れや不安の描き方がめちゃくちゃ凄い!
はじめのうちはフォロワー数2だったのに、気がつけば何十万に増える。
すず(ベル)がネット世界の歌姫へ成長する描写は、夢があってワクワクする。
そして、現実世界でも少しずつ(ホントに少しずつ)前向きになっていく彼女を観ていると、「頑張れー」とか「よかったね!」と素直に応援してしまう。
その他のストーリーについては……。
恐らく細田監督は、「バケモノの子」や「未来のミライ」を含め、試行錯誤の真っ最中なんだろうなと感じました。
また数年後に観せてくれるであろう、細田監督の次回作を楽しみにしています。
心が持つ力
サマーウォーズと同じく仮想空間という形でのネット世界の視覚化がなされているが、今作は人間の心が生み出す光と影の部分がより色濃く、がっちりこってりドロドロ。使い方次第で時には脅威になり時には希望となり、その動きが逆に人の心を動かし…。考えさせられる部分がとても多かったように思う。
対する現実世界でのドラマも、家族が絡み友人が絡み。日常の一端の変化が丁寧に描かれていてなかなか味わい深かった。
現実世界も仮想世界も隅々まで美しく躍動的な映像で、息をつく暇がないほど充実していた。コミカルありダイナミックありな演出も相まって、若々しくエネルギッシュな雰囲気でとても良かった。
あと言うまでもなく、歌がとても綺麗でとにかく良い。一音一音に心震わされる感じ。
期待通りです。
ようこそ『U』の世界へ!
中村佳穂の歌声だけ楽しみました。
細田版 美女と野獣!
これはすごい。仮想世界の圧倒的な映像美と素晴らしい音楽。
個人的にSFアニメは苦手ジャンルなので本当は観るつもりはなかったのですが、予告編のきめ細やかで鮮やかな映像と音楽に惹かれたので観ることにしました。
それから本作品は話題性が高い映画になりそうなので自分に合わない映画でも観て損は無いかな、と思ったのも理由の1つです。
さて、本作品のレビューですが、一言で言えばすごく良かったです。
SFアニメが苦手な私でも満足できる作品で、久し振りに感動できる映画に出合いました。
感じとしては「レディ・プレイヤー1」と「美女と野獣」と「君の名は」がミックスしたような感じですかね。
ストーリーについては映像や音楽と比較すると普通な感じですが私にはちょうど良かったです。
一般的にSFアニメは観る側の理解を超える難解で意味不明な展開になりがちで、それがSFアニメが好きになれない理由なのですが、本作品はそれが全くありませんでした。
できるだけ大きなスクリーンで観るのがお勧めです。
中村佳穂のプロモーションも兼ねているのかなという感じがしました。
マイルドに言って「U」って楽しい場所か?
50億人の前で歌が歌えるようになる話
細田監督10年ぶりのネット世界アニメとのことで「サマーウォーズ」から10年か~なんて思いながら鑑賞。
個人的に「バケモノの子」「未来のミライ」はあんまりしっくりこなかったので、今回はどうなるかなと不安でした。
感想をマイルド言ってしまえば、「つまらない話」でした。
いや、歌とか映像美は楽しめたけれど、ストーリーが全く心に響いてこない。
退屈ではないけど、なんだろう釈然としない物語だった印象。
自分の現代ネットへの感覚がずれてるのかも知れないです。もしくは監督のネット感覚がずれてる?
少なからずオンラインゲームや動画配信サイトを経験してますが、ちょっと本作のネット感は理解しがたい点が多かった。
私が皮肉れてしまったのか、頭が固いのか、古い考えなのか、突っ込みどころが多すぎて話に集中できなかった。
アニメーションとしては綺麗だし、歌もよかったけれど、肝心のストーリーと「U」の世界観がどうにも納得できなかったな~。
同じ様な仮想世界と現実を行き来する映画「レディ・プレイヤーワン」は現実と仮想世界で金銭のやり取りとか争い、オアシスでの生き方がそれぞれ伝わってきたし納得できたんだけどな。
冒頭「U」説明わかりやすいし、ワクワク感があった。
いきなり主人公の歌も聞けるしいい感じなんだけれど、なんというか雰囲気だけ、画の綺麗さインパクトだけって感じがしてしまった。
アバターはわちゃわちゃしてるけど、それだけ。個性はあったけれど背景でしかなかった。
ベルの造形は後半見慣れるけれど最初は手足が長くてちょっと不気味だったかな。
体の特徴、精神?を勝手にアバターに変換されるってことだけど、気に入らない容姿だったらどうすんだろ。
キャンセルしたらどんな感じで変更してくれるんだろうとか考えちゃった。
自分の好みとは違うハズレを引いた人は「U」を楽しめないんじゃないかな。
現実パートは鈴の過去やら現状の憂鬱さなどがわかりやすかったし、母とのエピソードもいい感じでした。
父親役の役所広司の声がキャラクターと合ってなかったようにも思えるけど、出番が少ないかったのでよかった。
ベルについて
「U」に行って歌って有名になっての展開とかもべつにいいんだけれど…
ファンをもっと大事ににした方がいいのでは?
歌いたい時に歌って、ライブやって、でもファンとの交流はなし。
一般人だったのにいきなりバズって注目されるとこんな感じなのかな?
戸惑いは当然としても、自分を好きでいてくれる人達に感謝の一言くらいあってもいいのではないだろうか。
ミステリアスが人気の秘密の一つかも知れないけれど、とても1億人も2億人もライブに呼べるとは思えない。
竜について
背中のアザ、マントのシミにしか見えない!アザってみんな言ってるのが違和感しかなかった。
てかカビにしか見えないし、なんならお洒落な模様にも見える。
多様なアバターが居る「U」で、醜いとか気持ち悪いて言われるが、他のアバターよりよっぽどカッコいい。
素行が悪いから嫌われてるけれどアバターの容姿を蔑むのは無理があるように思う。
「ベルはだれ?」やら「竜はだれ?」ってなる話の展開は結構強引な気がした。
匿名の歌手、顔を隠した歌手は多くいるけれど、その人たちが誰なのかってそんなに大事?
歌が自分の好みだったらファンになるだろうし顔を晒してないのはらそれなりの理由があって、それを理解、許容するのは当然でしょ。
竜は乱暴で対戦者のデータを壊す位に迷惑な奴だから、自称自警団が正体を探るのはわかるけれど、ベルが必要に「あなたは誰?」って思う理由がわからない。突然&唐突過ぎる。
あまつさえ大規模なライブをぶち壊されてるし、ファンより迷惑な竜の方に惹かれるのは不自然。ファンが可哀そう。これがまかり通るなら迷惑な奴が溢れかえるでしょうに。
50億人のユーザーはみんな子供なのか?まともな大人が一人も出てこないんだが…
ある程度有名でネット活動してる人で顔を晒してない人達が見たらどう思うんだろうな~。
ネットの世界で顔を晒すのは勇気がいる、不特定多数の中には異常者もいるわけで、まして50億人が注目する中で個人を特定できる情報を流すのはかなり怖い。
自警団が顔晒しアイテムを所有しているのも理解しがたい、スポンサーの財力か「U」を作った大賢者の庇護なのか知らないけれど、ずいぶんと物騒で嫌なネット世界だ。
最終的には顔晒す展開になるけれど、この後の鈴ちゃんの人生が心配だわ。
人命救助のため命を懸けた行動はお母さんと同じだけれど、うーんなんだか感動とかより心配になる感情が大きかったな。
しのぶ君もなんかやけに冷静で感情が読めないし、顔を晒す提案の時もどこか他人事のよう。「いや、お前、何言ってんの」って感じだった。
友人のヒロちゃんが「あんたが積み上げてきたもの~」「昔のあんたにもどる~」のセリフも違和感。問題はそこじゃ無くね?って思った。
兄弟2人の住所特定とか人命救助だから美談かもだけれど、鈴ちゃんを一人で危険なDV男のもとに行かせちゃだめでしょ。
周りの大人もしくはしのぶ君が一緒にいくべきだし、ドラマチックな場面が必要とはいえ現実的で無さ過ぎて萎えます。
奇跡的に兄弟と出会えるけど、あっさりすぎて拍子抜けだし「大好きだよ」とか、もうなんだこれ。これを見て何を感じればいいんだ?
ネットには特定班と呼ばれる(善意のボランティア)がいるから一枚の写真で身バレはありうる。生配信、写真で身バレのリスクをあらわしてるのか?
なんやかんや事態を収めて、鈴は地元に戻ってきて、気分もすっきり、お父さんとも和解、楽し気に歌って帰る。そしてエンディングへ
いや大変なのはこれからだよ…。
納得いかない点を書き殴ってしまったが、まだまだ有る。多分この作品は真剣にみれば見る程、荒や矛盾や設定の雑な部分が見えてくると思う。
同級生の恋愛とか合唱団のおばちゃん達とかもなんだか取って付けたようないてもいなくてもいいキャラだったし。
「U」はフルダイブなのか画面を見てるだけなのかなどなど。説明なさすぎて頭の中が?だらけになる。
むつかしい事は考えずに流れに身を任せろって何度も自分に言い聞かせたけれどどうにも流れには乗れなかった。
なんだろう本当に自分にはこの映画が合わなかったし納得できない作品だった。
ネット世界、歌、美女と野獣、家庭問題、恋、などなどいろんな要素がてんこ盛りでそれぞれが全部薄味。
やりたい事がいっぱいあって道を見失ったのか、まとめ切れなかったのかわからないけれど、監督は納得の出来栄えなんだろうか?
申し訳ないが細田監督の今後の作品には期待がもてなくなった、脚本は別の方にお願いした方がいいのでは?
現実と仮想現実、自分とアバター、第二の人生、ただ一つの心(個性)。
今やだれもがネットに繋がっているしある意味では第二の人生を謳歌してる人は多くいる。
ネット世界に触れた人が多くなった今、この物語は特別な物語になりにくい。
この物語が新鮮だ特別だと思ってるのはネット活動経験が少ない人だけなのではないだろうか。
全体のストーリーがガッタガタで突っ込み所が多いのは百歩譲っていいとしても、この作品は新しいネット世界を売りにしている物語。
舞台である「U」の設定があまりに甘いのはいただけない、全ての原因は「U」を説得力のある世界として描けなかった事に有ると思う。
50億人ものユーザーが存在するネットサービスは存在しないから、想像、映像化はかなり難しいし、挑戦した心意気は買うけれど…
「レディ‣プレイヤーワン」みたいに、未来のネット世界を描いた作品のエッセンスをもっと抽出して「U」に生かせればよかったのに。
架空世界「U」に納得できなかった私には一切響かない映画でございました。
以上、何の生産性もなく顔も晒さずに好き勝手レビューを書いている卑怯者のたわごとでした。
駄文、長文を最後まで読んで頂きありがとうございました。
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劇中セリフより
「あなたは誰?」
ネット世界においてその質問を初対面の人にするのはマナー違反だと思う。
よほど信頼関係が築けた上で、心の底から相手を知りたい場合でなければ出てこない言葉だ。
「人の名前を聞く前にまずは自分から名乗ったらどうだ?」的なセリフをよく映画で聞くけど、激しく同意。相手の事を知りたいけど自分の事は教えない。なんて失礼なことはしないようにしましょう。
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