竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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単なるオマージュじゃない
CMで観た透き通る歌声と映像美に引かれ急遽観ることにした。現実世界の素朴さと仮想空間の美しさと心の琴線に触れるメロディと歌詞と歌声に圧倒された。仮想世界「U」の中でアバターの事を総称としてAS(アズ)と呼んでるが主人公の「すず」はASに「Belle」と付けた。ネタバレになるので詳細は避けるが映像もディズニー調になる部分もありオマージュである事を伺わせる。またナウシカを彷彿させる場面もあったが単なるオマージュ映画では勿論ない。結局のところいくら仮想空間の出来事ではあっても必ず現実とリンクしており、怒ったり悲しんだり不快に思う事は沢山ある。その事を改めて思い起こしてくれたし、人は幾つになっても分からない事があったり、勉強し成長できる事を学んだ。素敵なそして心が洗われる素晴らしい作品に拍手。監督、スタッフそしてキャストに感謝。
サマーウォーズより高みにあるがサマーウォーズを超えてはいない
現実世界の自然美豊かな映像と仮想現実世界のダイナミズムな映像を行ったり来たりするギャップに翻弄されつつも、その余韻に浸れる良さがあります。
現実世界の主人公の鈴を取り巻く人々(ITに詳しい親友、幼馴染の男の子、一人カヌー部の男の子、学校一の美人、鈴の父、鈴を応援してくれるおばさん達)のキャラクタが素晴らしかったので、こちら(現実世界)に軸足を置いて物語を創り、仮想世界を付け足すサマーウォーズの様に構成すれば、活劇としてもっと魅力的な作品に仕上がったと思われます。
少し高尚に創り過ぎていて、サマーウォーズの良さと言える“単純明快で爽快”という点は欠けています。
即ち、仮想世界の美しさと現実世界の自然美に加え、音楽性にも重きをおいて作ったため、ストーリー性を置き去りにしてしまった点は否めません。
また、「竜とそばかすの姫」の構図は「美女と野獣」を想起させるものです。
それと最後に一言、敢えて「U」の世界 に変える必要は無く、サマーウォーズ同様に「OZ」の世界 のままで良かった気がします。
とは言え、3Dの映像美に、美しい歌、鈴とその周囲の人々との遣り取りは、愉快で、微笑ましく、優しい、一度観ておく価値はあると思います。
劇場出てからもまた号泣
分析とか評価とかどうでもいい。
涙が止まらない。
劇場出てからもまた泣き出したのは初めてかもしれない。
(私が泣き虫なんだけどね)
「サマーウォーズ」の家族力を
今回はピュアな女の子の恋心を基本に
仮想空間 でとんでもない物語にする。
これは本当に劇場で観て欲しい。
伏線だらけでフラグを立てといて
回収してない話が多い。
これはスピンオフがあるのかな?
あれ?
つまらなかったです。
完全な失敗作ですね。
期待してたんですけど、残念です。
本当は、新宿ピカデリーで観るつもりで、昨日今日の予約しようとしたら、朝から晩まですべての作品が完売でした。ビックリしました。
10年ほど細田アンチでした
時をかける少女・一般向け第一弾としてはなかなか良いんじゃない?いつもの半分くらいの力しか出してないでしょか?でも絵コンテ買うわ
サマーウォーズ・大衆向け一発目だものねウォーゲームを薄めたスープだけどなかなか美味しいよ
オオカミ子ども・え?
バケモノの子・…うん?
未来のミライ・……好きくない…
そんな私でしたが今回の作品は見終わった後しばらく座ったまま上映中に全く飲まなかったジュースを啜ってしばらくボーっとしていました。
スクーリンから出た後はロビーのパネル展示を見ていた歴戦の細田ファンに「今回は面白かったですよね!?」と話しかけたい気持ちをグッと堪えて劇場を後にしました
10年程アンチだった自分がこんな風になるとは思ってもいませんでした
星5じゃないのはまだ全力ではないな、と思ったからです。三年後、星5を付けることを楽しみにしています
うーん、イマイチ
予告編的にはもうちょい面白そうだったが、、若干期待外れかな、、
ストーリーがもう全体的に、、ですな。。Uの世界観がよくわからない。。竜にあんだけ騒ぐのもよくわからないし、あのヒーローたちがなにものなのかもよくわからない、、アンベイルって、笑。
後半少し盛り返してきたかなーーと思ったタイミングでの危険な場所に1人遠距離旅行させる感じと、雨の中傘もささずにこけるっていうよくあるわけわからんシーンのせいでさらにグッと冷める。。。
歌は結構良かったです。声優としてはちょっとイマイチかなぁ。。しのぶはカッコよかったなーキャラも声も。さすが成田凌。映像は綺麗でした。
現代の闇とネットの可能性と、ヒトの優しさ
脚本が悪いとかで酷評多いですね (汗
私は細田監督らしくて好きですよ。
たしかに展開は強引な部分も多いですが(特に終盤かなぁ)、リアルとバーチャル、ネット社会の秩序、陰口文化、水難事故、虐待、、、、、そしてそしてヒトの優しさが身に沁みる。
私は好きですよ。すずちゃん頑張れってなってほっこりしました。
歌っとるシーンは昔のアニメだと口の動きが合わなかったり、曲がちょっと、だったりでしたが、ほぼ違和感なしでした。
テーマは良いけど、もったいないっていうのは確かにそうなのかもなぁ。。。もっと皆に傑作と言われる作品になって欲しかったな。
でもサマーウォーズも結局田舎から世界を救うっていう、ぶっ飛んだ展開だけどいい映画じゃないですか 笑
哀しいです、こんな薄っぺらなお話だなんて。
めちゃくちゃ楽しみにしてたのに、がっかりにもほどがあります。腹が立ってきます。
すごく綺麗で迫力のリッチな映像、先進のアニメーション。スタジオ地図さんの技術とクオリティは素晴らしいです。本作の設定を十二分に映像化できているのでは無いでしょうか?そして、本作の柱の一つである「歌」良いですね。ストーリー上重要な位置付けとなりますが、ドンと受けて立てる素晴らしい楽曲だったと思います。
しかしですね、「時をかける少女」「サマーウォーズ」など、大好きな過去作品が今もなお繰り返し観たくなるのは、綺麗な映像や音楽だから・・・では無いのです。あのどうしようもない切なさやカタルシスで僕の心がかき乱されるからです。そのストーリーや登場人物たちの心情に心動かされるからです。
映画ですから非現実です。そんなことありえんわ!です。でも、完全にファンタジーでなければ、展開自体は現実的であってほしいと思うのです。現実的な展開があるからこそ説得力あるストーリー、エピソードとなり、その積み重ねが大きな感動を生むって思うのです。こんなにも簡単に盛り上げるためのチープストーリーではアカンのです。前半はまだ良かった、、、後半が。いや、百歩譲って感動は二の次にしたとしても、ん?それは無理でしょ?現実世界でのその展開はないでしょ?って、、、、ラストに向けて
どんどん、どんどん、
どんどん、どんどん、
どんどん、どんどん、
気持ちが冷めていく僕がいました。クライマックスに関しては「はぁ?」です。非現実を現実世界に持ち込むなよ!と言いたい。無理なこと見せるな、だから冷めるんだよ、「意図的に」感動を作るな!って言いたいです。
ラストに関係する「そのテーマ」を扱うって、どれだけの覚悟で作っているのか?って言いたいです。泣かせるための題材だけで使うなよ。って。まぁ腹立ちましたわ。そんな簡単なものじゃねーぞ!って。ネタバレになるので書きませんが。あー腹立つ。
細田さん、集大成に拘りすぎじゃないですか?いろんなもの盛り込みすぎて、人物の描き方が浅くなってる気がします。特に「竜」。お話全体としては混ぜ合わせただけのセルフカバーかよ、って思えちゃいます。作品を通してのおっしゃりたいこと、なんとなくはわかった気がしてます。それがラストであり、劇中の「As」達の行動かなと。昨今のネット主体の世の中に対する細田さん自身のご意見なんじゃないかな?って僕は理解しました。ですが・・・ですが・・・それを語るにはあまりに展開がチープじゃないでしょうか?それは竜だけなの?・・・って。
比べてはいけないのは十分わかっていますが。「サマー〜」はネットがライフラインとなっており現実世界にクリティカルな影響を与えるからこその物語。故に、妙に「あるかも?感」と「繋がる」が生み出す奇跡の感動がありました。本作はどーなんだろ?すずの物語止まりでしかない、、、竜のとってつけ感がハンパない。薄いから。
物語自体、第一人者残念大会なのに、嫌ってほどの俳優の声出演。もう、やめてほしい。残念に拍車。どんだけキャッチーにしたら気がすむんでしょ?ちゃんと鍛えてる声優さん使ってよ、全然違いますよ!?
テレビ局と広告代理店がメインで絡むとこれだから嫌。
拝金主義アニメ。安っぽい主義主張と安易に生み出された物語に誰が心動かすよ?
細田さん、目を覚ましてくれないかな。心から願います。
竜を探していけない。
2回目見たので、追記します。
星4から星5に変えました。
初回感想は下段にあります。
この物語では大人たちから忌み嫌われる「竜」の正体を探ることが主目的となっています。
子どもたちは竜を応援していますが、竜をさがしてはいない。
とりあえずネタバレなしで、初回を楽しむためのアドバイスです。
竜を探してはいけない。
一度見終わった人は、竜が誰なのか知っているので探す必要はありませんよね。
1回目視聴済みで、映像はいいとは思うけど、素直に飲み込めなかった人は二度目の観劇をオススメします。
竜を探す以外のものが見えてくると思います。
以下、元感想です。
>>>>
原文タイトル「とてもよい映像作品でした。」
メッセージ性の強いアニメ映像作品でした。
「ほんとうの声」がいちばん届く、という印象。
個人的にはSNSへの問題提起と可能性の示唆。
ネットの有象無象の無責任な発言への醜悪さや滑稽さへの批判。
無責任な匿名何億の人間が集まっても、たった1人の心を救うことはできない、本気で本物の姿が1番強いんだというメッセージだと思いました。しかし、それを繋ぎ導くことのできるネットの有用性みたいな部分もしっかりと描かれている作品でした。
以下 愚痴です。
音楽、演出、映像は本当に素晴らしい。
またシーン毎に見るとちゃんと整合性あるのと、要所要所で何を見せたかったのかっていうのが伝わってはきたので納得はできた。
作品全体の構成と繋ぎが壊滅的なので、「なぜここでそうなる」が多発して観客の心を置いてけぼりにしてしまったことが、本当に悔やまれる。
→追記です。言葉での説明がなく、テンポの速い映像の中で、察しのいい人なら「そういう事か!」と気付けるレベルで描写があったりしたので、不親切というか時間や製作の都合上カットしたんだろうなという気がしました。
評価の基準を、抽象表現の多い映像作品だと考えれば、ストーリー無視できるぐらいの良作だと言えればいいけど期待値もあったので残念さが際立ってしまった。
細かい部分を再確認するためにまた見たいなとは思いました。
→観ました。初回は奥歯に何か詰まった物言いでしたが、すごく良い映画だと改めて思います。
→評価星が5なのは、シナリオや構成で減点しても有り余る素晴らしい体験と発見が得られたからです。
あと、他レビューを見ていると脚本がダメだから星1、2っていうのはちょっと減点内訳おかしいとも思ったからです。
歌と映像美でハマって観た人勝ちな映画
公開初日に新宿バルト9のど真ん中の席で観られた。
細田守監督作品の特徴なのかも知れないが、全体の物語の作りにフィクションとしての非日常感や陶酔性が混ざっていても、なんとか日常意識に戻って来られる範囲の穏当さに抑えられていて、極端に深い狂気やいびつな綻びを感じさせないさじ加減になっている。
若い女性観客らが上映後口々に、
「久しぶりにアニメの映画観て、めっちゃ感動した」
「ね〜、めっちゃ良かったね〜」
と囁き合っているのが印象的だった。そうかあ。こういうのが女の子に効くロマンティック・ファンタジーなのか、と妙に納得。
疑いようもなくハイクオリティーな作品なので、自分的にも相当感動したが、秀逸だったのは映像美と歌、という印象。
ストーリーは総じて予定調和的な健全さの範囲で収まっていて、「女の子の夢と学園ドラマ、ホームドラマを、程よい落とし所で全部叶えます」的なドラマだったなあ、と言うのを真っ先に感じたのも事実だ。
まあ、だから、逆を言えば、歌と映像美で2時間10分引っ張っていく映画で、ストーリーはオマケ感が強い。ストーリーも「美女と野獣」をトレースして、ちょっと未来の高知県の田舎に暮らす高校生の暮らしを舞台としているなど、かなり特徴的ではあるが、細部にこだわると、一つ一つのファクターが十分には掘り下げられ切らずに煮え切らない感じがして、モヤモヤ不完全燃焼な感想を持つだろう。
でもおそらくは、感性で観て、そのまま酔っちゃえばいい映画として作られている気もする。
歌と映像美だけで引っ張っていく加減が凄いし、そこに素直にハマっちゃえば「ああ、良かった」という感じで終わるだろうし、 若い女の子が観たら、最高に感動した映画、という印象で長らく記憶に残るのではないか。
観たらぐったり疲れてしまうくらい凝ったストーリーを期待する人向きではないだろうが、この日常感をほんのちょっとファンタスティックにアップデートした加減で描くロマンティックな物語が、案外今風なのかも知れない。
歌は凄く良い!ただ、脚本が…
昨日、鑑賞しました。
歌、映像美、キャラデザ、世界観は素晴らしいです。ストーリーが共感できない。サマーウォーズやおおかみこども、時をかける少女等ような映画を期待してしまった。
音楽や映像、歌唱力は圧巻
とりあえず良かった所を先にあげておくと映画の開幕の音楽の使い方や、歌、映像の臨場感や迫力、キャラの声や演技はとても良かったです。最近のアニメ映画は映像美がとても注目されている、ということを理解した上で見ても圧巻のクオリティです。3Dが映えそうですね。
あと高校生の複雑な人間模様や恋愛模様、主人公の女の子が抱えるコンプレックスやトラウマによる自信のなさなどの描き方もさすが細田守監督だなと思わせられるものでした。
Bellの声にアーティストである中村佳穂さんを起用しているのですが、さすがの歌唱力、Bellが歌うシーンは映像も相まって圧巻でした。
それらが良かっただけに全体を通したストーリーがすごく残念でした。ひとつの映画に細かなストーリー詰め込みすぎで結局全てのストーリーが中途半端って感じです。結局何が言いたかったのかよく分からない、多分主人公の女の子の成長物語なんだろうなぁ、、とぐらいしか考える気になりません。
メインストーリーである「竜」の正体についても、「そうだったんだ、、!」みたいな驚きは全くなく「へぇ、、、誰?」みたいな感じです。
竜の正体に関する伏線も無理やりねじ込まれたもの以外特にないので、正体が明かされたあとのストーリーにも特に感情移入できなかったです。そのため、おそらく感動シーンだろうと思われるところでも特に感動出来ず、感情の上がり下がりがほぼない映画という印象でした。序盤の迫力のある音楽と映像で引き込まれていった気持ちが中盤あたりからどんどん冷めていくのを感じました。
というかそもそも竜が追われることになった理由のこじつけ感が半端ないです。映画だからと言ってしまえばそれで終わりですが、あの程度のことで追われ、アカウントの中身の人間晒されるなんてことになればネット上の治安最悪ですよ。秩序もクソもないです。
また、あとから良く考えれば「え、最初からそれしてたらそのシーン全く必要ないよね?」って簡単に気づいてしまうようなシーンがクライマックスで1番の大場面のように使われているのが残念です、スッキリしません。正直言ってストーリーの持っていき方が雑です。
キャラの反応に関しても違和感を感じるほどにオーバーな表現が使われており(細田守監督特有の、と言ってしまえばそれまでですが)、共感できる場面があってもこちら側とのあまりの温度差に冷めてしまうということが多かったです...。
まだまだ細かい不満があり、今までのもまとめて以下箇条書きにすると
・ストーリー展開が雑
・伏線が無理やりねじ込まれたものが多い
・無理やりねじ込まれたものですら回収されていないものがある
・普通に考えれば必要のないシーンが大場面とされている
・竜の正体を知った時の驚きが全くない
・キャラの反応がオーバーでこちらとこの温度差がすごい、冷める
・アニメーションでの状況説明が分かりにくい
・キャラの掘り下げ浅い
・そもそも竜がなんで追われているのか、納得いかない
・クライマックスでの置いていかれた感半端ない
Uという未来的なアプリを舞台にしているだけあって世界観はサマーウォーズに似ています、というか私たちが求めていたものを見せようと意図的に似せられているというのに近いような気がします。
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(以下ネタバレ含みます)
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結末についてなのですが、細田守監督特有のクライマックスのスケールを大規模にするというのがここでも使われていて、結局竜の正体を50億アカウントから探すことになるという圧倒的なスケールの展開をUの中で繰り広げた後、現実世界では高知県から東京まで電車と夜間バス乗り継いで主人公が単身で走って「竜」を探しに行くという展開のスケールの落差にはさすがに笑ってしまいました。
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総じてストーリーには不満に思うところが多いです、是非見てほしい!とはならないですが、音楽や映像を映画館の音響と大スクリーンで楽しむために見に行くのは十分価値があると思います。
ここまで長々したものを呼んでくれてありがとうございます
細田守監督のサマーウォーズが大好きで期待値が大きかったというのもありますが、私個人の意見として、音楽、声、映像は良かったがストーリーは残念といった評価です。
私が再鑑賞するとしたら単に映像を楽しむためと個人的に中村佳穂さんもMillenniumparadeも好きなのでアーティストさんの壮大なMV(ストーリーおまけ)的な感じで見に行きます!
圧倒的な色彩の美しさ!にだね、おばさんは度肝を抜かれたのだよ。
ある意味、これは、「非常に日本的な美しさの情緒を濃厚に湛えている」、と言えないだろうか。
そもそも笑映画館に映画を見に行くという行為は、そこに、「感動」があるのかどうか、この一点にかかる(私の場合は)。
美しいのか、美しくないのか、迫力があるのか、迫力にかけるのか。
そりゃあ、言い出したらキリなく、アレやコレや言いたいことは随所にあるだろうが、つまり、そんなことはどうでもいいって、おばさんは、ただただ色彩の美しさに涙したのだよ・・・
で、一夜明けて、おお、あの色彩は日本の情緒にあふれていたからか・・・繊細で、やわらかで・・・と思った次第。
そいでもって、あの圧倒的な歌声も、非常に日本的な情緒に訴えるのだね。
細田守監督って、今日的な日本美の極地を(意図しないで?)出してしまっているように、おばさんは思ったのであ〜る。
映画館で映画をみよう!
映画館で美しいものに触れよう!結論はこうだ!
(0.5を差し引いたのは、あの妖精さんかな?)
個人的には細田守作品で過去最高
評価が低い方が沢山いたことに驚いたのでレビュー書きます。
この映画はどういう話なの?と聞かれた場合、簡単に説明することが難しいくらい、情報量は多めかもしれません。
間違いなく言えるのは、主人公の成長物語です。
主人公の生活が中心になっており、U(インターネット)と高校生活(現実)が両方描かれています。
ネットの中の歌姫で輝く主人公と、陰キャ高校生の主人公の対比からも主人公の成長が感じ取れると思います。
終盤に進むにつれて私は主人公の頑張り、成長に感動して泣いてしまいました。
なぜそこまで頑張れたのか、成長できたのかという設定を考えるととても響くと思います。
予告を見たときは竜ってなんだ?と思っていましたが、それは主人公も同じでしたので、物語に集中できました。
他のUのキャラについて何だったのかという意見も見ましたが、そりゃネットですから主人公の世界とは程遠い誰かなのでしょう。
細田監督は、インターネットが好きなんだろうなぁというのと、人の嫌な部分を描くのが好き(得意?)なのかなぁと感じました。
「いるよなぁこういう人」と共感しました。
個人的にはUの創始者の名前は出るのに一切出てこない点は感心しました。
導入部分でUの説明がある割には、その他設定の説明が足りないと感じる部分はあるかもですが、それはむしろ後で考えたり人と話し合って楽しめる範囲かなと思います。
最初に書いたとおり、これは主人公の成長の物語ですので、主人公中心と考えれば説明不足は感じませんでした。
映像・音楽は無論良かったです。
物語は設定からしてちょっと大人向けかなぁと感じました。
これから細田守の代表作としてはこちらが言われるようになるのではないかと思います。
とっても穏やかな、やさしい気持ちになった。
テレビで見た「サマーウォーズ」の仮想世界が楽しかったので、今回は映画館で体感してみたいと心待ちにしていた映画です。序盤からその世界にどっぷりと浸り、大満足~!
ユニークなアバター達がうようよ歩いてるし、空にはスピーカーを積んだクジラも飛んでるし、なんだかハッピ~!
ストーリーは「サマー」よりも重いテーマがあるものの基本はかなりベタ。でも、それがいいんです。ベタな方が心に響きます。考えて感動するわけじゃないから。
現実世界では多少不可解な展開もあるので、そこに注目するとしらけちゃう人もいるかも。私はアニメでは特に、現実的じゃないほうが好きなようで、マイナスには感じませんでした。
非現実的なのを気にしないという意味では、感覚的に観られる子供の方が合っているかもしれません。複雑な話は断片的にしか理解できないと思うけど、それでもきっと心に残るものがあるんじゃないかな。
誰もが善悪の心を持っている。でも、誰かの優しい心は、他の誰かの心に明かりを灯すことができる。子供たちの心に、そんな希望の種を植え付けてくれると思います。
私はこの映画大好きです!素直に感動し、なんだか穏やかな、やさしい気持ちになりました。制作スタッフさん、ありがとー!
感動するほどの歌唱力と映像美
映像が素晴らしく綺麗。とても見やすく美しいネット空間が描かれている。
そして途中途中で流れる歌が素晴らしく良かった。
残念に感じたところは、なぜ主人公が竜にあれだけ惹かれたのか(気になったのか)ほとんど触れられていないところ。
それが気になってしまい、中盤から主人公に共感が薄れていってしまった‥
そして、話の無理矢理感は否めない。
だが、それを吹き消すほどに最後の歌が圧巻で自然と感動していた。
歌の力ってすごいんだなと心から感じられた。
現実とネット空間、竜と主人公、母親と主人公、父親と父親・・・
それぞれの繋がりや関係性、対比が描かれていて分かるととても面白かった。
ところどころで今までに見たことあるようなアニメのシーンがよぎったのはわたしだけですかね‥?
細田守渾身の最高傑作
本作では細田監督が今までに手掛けた自らの作品のみならず、さまざまな作品のオマージュが多数見受けられ「君の名は」の時の新海誠の様にもう本気で売りにきているという気概をひしひしと感じる。主人公役の中村佳穂の圧倒的な歌唱力も魅力の一つだ。プロモーションでの歌のシーンに魅かれて視聴する人も多いだろう。
さて、肝心の映画の内容だが薄っぺらいにも程があると言ったところだ。それもそのはず脚本を担当し原作を書き上げたのは今回も絶望の細田守監督自らなのだ。これだけの素晴らしい映画ルック、効果的な演出、圧倒的作画技術をもってしても1mmも隠せてないしょうも無さ。しかしこれはある意味芸術の域、もう天才のそれと言えるレベルだろう。新海誠の様にプライドを捨て全力で売りにきた結果がこれなのかと思うと悲しくもなるが同時にまた狂おしくもたまらなく笑えるのだ。
はっきり言おう。本作を何か中身のあるものとして見てはいけない。けっして宮崎アニメなんかと比べてはいけないのだ。そういう視点で見てしまうと本作は怒りしか生み出してはくれない。しかし第一線で長年活躍してきた監督がまじめに売れる映画を作ろうとしたけどめちゃくちゃ駄作になりました、という事を踏まえてみるともう最高に笑える作品へと生まれ変わるのだ。
そしてヒロインの歌声との対比も大きな見どころだ。映画の内容自体は駄作中の駄作だが一度ヒロインが歌い出せばそのしょうも無さを理不尽なまでに蹴散らす圧倒的歌唱力と楽曲の魅力。そこに映像美も相まってその対比が本作をギャグアニメとして芸術の域にまで押し上げている。こんな角度から感動する事があるのかとある意味衝撃を与えてくれる紛れも無い傑作映画である。
抜け切れない感じ
前作に比べるとだいぶ持ち直した感はあるけれど、支離滅裂なつなげあわせ方で固まっちゃう感じでした。
歌は本当に素晴らしい。
手嶌葵ぶりに歌声に戦慄。
美女と野獣のオマージュ?は少し興醒めかもです。
サマーウォーズ本当に大好きなのに。
でも戻ってくるまでもう少しと信じて待とう。
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