竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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【正直、ネタバレ、すいません。】発想と映像が面白いことは相違ない。愚痴です。みんな高得点多いだろうからあえて星3と半分!
インターネット上の仮想世界「U」Asと呼ばれる分身。面白いアニメであることは相違ない。
高知の伊野の普通の女子高生が、世界の歌姫に! そこに荒らしの、暗い影、竜が現れる。
主人公女子高生は、自分の正体をさらしてまで、竜の心を開こうとする。竜を叩こうとする者が竜を追い詰める。
最後は多摩川駅だか近くの、父親に事実上折檻されている兄弟のもとへ。ネタバレだけれども「父親の折檻」は少女一人が向かってもどうなるモノじゃない、児童相談所とかも証拠がないとどうにもならない。
それに自分の子供残して見ず知らずの他人の子供、洪水で、中洲に残された子供、溺れる危険冒して救うバカ親はこの世に一人もいない。実際には。断言する。2ヶ月くらい前の映画「砕け散るところ見せてあげる」でもそうだが、こういう過剰な自己犠牲の正義はいらない。仮に映画としても。見てて無念で、胸糞わるい。・・・当人の親かレスキューの仕事。
まぁ少女の心を閉ざす原因。また成長の要因となった表裏の意味はあるだろけど。
やはり最後の兄弟。
どうもここの部分が薄っぺらなストーリーで腑に落ちない。まぁ兄弟自身が強くなるために肩を押したということかい。
あと、どうやってネット上分身になれるか、分身として行動できるかは、耳に機器を装着する描写だけではイマイチ飛躍しすぎの感がする。しかし、以上は大人のおっさんの私の愚痴。映像としては作り込みが丁寧で、映像美は飽きさせない。大作と言っていいだろうね。発想も面白いし。不思議映像。娯楽として合格。ただ、映画館土曜朝8時上映というのに7割以上の入り、こりゃ昼以降だったら9割以上だなぁ。スタジオ地図の広告戦略大成功。ただ、席空けないで詰め込むからコロナもへったくれもない。まぁ大騒ぎしているが結局滅多に死なないので、それはそれでいいか!
パズルのピースが足りない
オマージュと言えばなんでも許されると思うなよ。
龍なんて出てこないしね、この映画。野獣しか出てきてないから。
カンヌでスタンディングオベーション?ふざけんなよ。君らの目は節穴か?
という感じ。
すごく綺麗な絵のパズルを一生懸命作ってだいぶ出来上がったところでパズルのピースが足りないと分かって、あーもういいや!ってぐちゃぐちゃに崩してしまった。
完成しなくてモヤモヤする、けどもうピース取り寄せしなくていいやといった気持ちでエンドロールを眺めていた。
わからない部分というのは映画の中にあってもいいし、その余白を観客がそれぞれの想像で埋めるような良い映画もたくさんあると思うのだけど、それとはちょっと違う。
どちらなのかわからないというのではなくて、やりたいことはわかるんだけどやってることが理解し難いのだ。
気持ちにストンと入ってこないから登場人物が涙を流したり、歌に感動をしたりすればするほど、客観的になってしまい泣けない。響かない。
仮想空間と現実世界と、このままでは好きな人もどっちつかず。二股かけることになってしまうな。
確かに映像は綺麗だし歌も好みはわかれるけど悪くは無い。
でもクジラに乗って歌うシーンはマクロスの最前線で歌うリン・ミンメイが大昔にやってるし。
美女と野獣は言わずもがなの既視感。
そばかすは女の子にとってコンプレックスだと思うけど、キャンディキャンディはそばかすなんて気にしないわ♪と明るく歌ってたし、大人になればファンデーションで隠すこともできる。
どうとでもなる問題。
そばかすはそもそも必要だったのか?
そばかすや容姿のコンプレックスは雑に描いてもまだ許されるけど虐待の問題はちょっと雑すぎるぞ。
虐待の傷は女の子に抱きしめられた位では癒えはしない。
気づいてくれてありがとうというところまでだ。
親からまず離れて、親を憎むだけではなく、最終的に親を許すところまでに至らないと虐待の心の傷は癒えないので、これではなんにも描けていないなあと、じっと自分の傷跡をみるのであった。
細田監督の信仰告白みたいな映画だった。
少し期待外れでした…
初めての投稿になります。
スタジオ地図さんの映画は全て拝見しており
どれも素敵な作品で今回も楽しみにしていた
のですが結果から言うと少し残念でした。
絵のタッチや曲はさすがスタジオ地図さん
だなと思うところはありますが、
ストーリー性に関しては何かつまずいて
しまう場面が所々ありました。
細田守監督が今の社会に何を伝えたいかは
分かりましたが、何か惜しいという感じです。
急に前フリも無く謎のキャラクターが
次々に登場して途中内容に
追いつけないところがありました。
ストーリー3割音楽7割という感じで
ミュージカル映画かな?という印象です。
皆さんがおっしゃる通りまるで
某ディズニー作品のようでした。
すず(ベル)ちゃんのキャラクター作者も
ディズニーを手がけたジン・キムさんなので
ディズニー感が出てしまうのは仕方ないのかなと思います。ただ、某ディズニー作品の
プリンセスの名前もベルなので
何故一緒の名前にしたのかは疑問です。
偶然なのでしょうか?
スタジオ地図さんの映画は老若男女問わず
誰でもみれて面白いという良さがありましたが
今回の作品については若者向けに
寄せすぎたかな?という感想です。
絵はとてもきれいで曲には力をいれているので
細田守監督の思想や雰囲気が好きだ、
綺麗な絵や音楽をききたいという方には
おすすめの作品です。
やはり細田守監督の永遠の最高傑作は
サマーウォーズなのかなと思います。
全体としてもったいない作品だったなあと。
随所に、目を奪われるような綺麗なシーンや、感動的なシーンは確かにありましたが、そういった盛り上がる場面に行くまでの主人公の動機付けや、感情移入のさせ方がどうしても弱く感じてしまいました。登場人物達からしてみれば、切迫つまるような状況でも、見てる側の自分からしたら、そこまでのことなのか?とか、なぜそうしたの?と感じるシーンも多々、、、。
良い場面は良い場面だっただけに、そのシーンに心から浸れないのが本当に勿体なかったし、もどかしかったです。
物語の中で生きているキャラクター達というよりは、物語の都合で動かされている、台詞を言わされているキャラクター達という感じがしました。
また、偶然でしか片付けられないような解決策が、明らかに鑑賞者側の許容範囲を超えて提示されてくるので、そこも、物語優先で着地点を目指して進行している感がモロに出ていて、納得いきませんでした。
デジタル版 『美女と野獣』
細田守監督が得意とする、デジタルのバーチャル・ワールドの世界観を、美しい映像美と少女と少年の逞しく成長していく姿を描いた作品。そして、ひと夏のシーズン設定というのも、細田監督らしいところ。
最初の掴みとしては、『サマー・ウォーズ』の『OZ』の時と同様に、バーチャル・ワールド・アプリの『U』とアバターの『アズ』の説明を、美しいデジタル・アートで紹介。デジタル空間の象徴としてクジラを使うのも、細田作品の拘りを感じる。また、『サマー・ウォーズ』から12年の年月が流れ、ガラ携がスマホに替わり、デジタル・アートの世界も、随分と広がりを見せていたと感じた。
ストーリーとしては、母を亡くしてトラウマを抱えていた主人公・すずが、一念発起し、バーチャルの世界に飛び込み、トップシンガーへと上り詰め、そこに現れた粗暴な『竜』の心に寄り添い、よき理解者となって助けていくお話。
よくあるプリンセス物語と違い、王子様が姫を助けるのではなく、姫自身が粗暴な竜と対峙し、心通わせていくのは、ディズニーの『美女と野獣』のベルを思い起こさせる。細田監督自身も『美女と野獣』のベルのような強い女性が、イメージにはあったようだが、すずのアズネームも、『BELLE』というのも、強いオマージュを感じさせる。竜の城でダンスするシーンは、正に、『美女と野獣』のあの名シーンそっくりであると感じた。
主人公のすずであり、BELLE役の中村佳穂さんは、初の声優を務めたようだが、細田監督自ら抜擢した逸材だけあり、本当に素晴らしい歌声であり、声優としても、細田作品の主人公には、ピッタリ。圧倒的な歌唱力のBELLEと素の女子高校生すずとしての台詞の使い分けができていて、アニメのシーンと声が一致し、適役だと感じた。
また、エンドロールを観て、役所広司、成田凌、染谷将太、森山良子、清水ミチコ、玉木ティナ、坂本冬美、岩崎良美等、思ってもみなかった俳優が、声優を務めていたのも驚かされた。
但し、それほど★が伸びなかったのは、やはりラストシーン。バーチャルの世界では、とても盛り上がり、BELLEからすずへの存在意義を強く訴え、逞しく成長したすずの姿に心を掴まれたのに対して、現実世界での回収劇は、あまりに短絡的で、「エッ、それで解決?」というところが、物足りなさを感じた。もう少し、最後の竜とすずとの場面での、感動的な演出が欲しかった。
映像と音楽はまあ良いとして、内容は…
uの世界の色々な見た目のキャラクターたち、主人公のディズニーチックな見た目も新鮮で良かった。
音楽も良いかもしれないけど、世界中の人たちを魅了するってのはなんか無理あるなと思った。
内容に関しては、映像と音楽のゴリ押しでどうにかなるのかと思ってるのかなと感じるくらいきつかった。
まず、主人公になかなか感情移入しづらかった。竜に関心を持って接触しに行く過程が急で、馴れ馴れしいなぁと感じて好きになれなかった。
急に美女と野獣みたいな展開になったが、他にも現実世界のストーリーもあるから、詰め込みで浅く感じてしまった。
それと、主人公が歌えなくなった原因について序盤に明かされたが、もう少し中盤で判明した方が何故なんだと惹きつけられたのかなとも思った。
コメディパートも空回りしているなあと感じた。
今作で伝えたいメッセージは何となく分かったが、内容がいかんせん付いて来れていない。
ただ、声優として染谷将太はめっちゃ良いなと思った。カミシンのドンカンで陽気な感じが違和感なく入ってきた。
玉城ティナに関しては、ちょっとハスキーな感じで余り役にあっていない気がした。
純粋に、感動して涙が溢れてきました。
細田作品の集大成×ディズニー風な作品
細田監督作は時をかける少女からは全作観ています。
感想
一言で表すならば、細田作品のベスト盤×美女と野獣でした。
終始これ見た事あるなぁという感覚に陥りました。特に監督がモチーフにしているとおっしゃっていた美女と野獣についてモロそのままにトレースした⁈と思わせるほどにそっくりな場面があり別の意味で焦りました。ベルという名前自体がオマージュ元のヒロイン名ですよね。
結論、監督が脚本を担当したバケモノの子からの作品では一番面白いと感じました。私は細田監督が脚本を始めた2作品目はどちらも不満点ばかりの映画で正直微妙でした。今作はその中では面白い部類の作品になっていました。
△細かく
・画面描写について
最初のUの世界観説明はサマーウォーズのOZを髣髴とさせ、素直に楽しめました。しかし、説明を聞く限りこれSAOだな⁈と思いました。Uの世界は一見OZのようですが何処か違うと感じました。特に竜が住んでいる秘密の場所は名作ディズニー映画のオマージュの連続でオマージュの域を超えているのでは?と思わせる場所すらありました。
・物語
物語についてはツッコミポイントが多い印象です。
田舎のそばかす娘がUでバズり人気の歌姫に!しかしそのライブを竜と呼ばれるアバターに邪魔され⁈というのがおおまかなあらすじ。
父の在り方、ネット世界、女子高生目線のリアルな高校生活と物語、優しい母の存在などこれまでの作品で描いてきた細田監督の家族観が見事に凝縮された脚本になっていました。そのうえで今作は美女と野獣を描いていくのでお腹いっぱいの物語になっていました。竜の正体を暴く物語がメインのお話ですが意外にも竜の正体は直ぐに見抜けました。
不満点
・父の価値観論が違和感
・クライマックスの圧倒的ご都合主義感
・ラストのある会話には⁈
・美女と野獣しすぎ
・○○は最後どうなったの?
etc
良かった点
・クライマックスの監督的美女と野獣アンサーには感動
・楽曲について
歌は素晴らしかったです。まるでライブに来たかのような迫力があり満足出来ました。特にクライマックスの歌唱場面は目頭が熱くなりました。
・キャラクター造形
ベルはディズニーの制作スタッフに頼んだということでアナ雪のエルサのように見えました、それ以外にもUのアバターたちもディズニー風のキャラの印象を受けました。
ヒロちゃんが特に印象残っていて、Uでの暴れ方が一周回って清々しい現代風サバサバ女子になっていると感じました。
・声優
とにかく豪華なキャスト陣には圧巻です。皆さん上手でした。
総評
昨今の細田監督作では良作の作品。最新の映像技術と素晴らしい楽曲たちに呑まれることができるので気になっている方は見て損は無いと思います。
素晴らしい映像美とBGM
つまらなくて驚いた、、
納得出来ない…
主人公の演技が残念
単なるオマージュじゃない
CMで観た透き通る歌声と映像美に引かれ急遽観ることにした。現実世界の素朴さと仮想空間の美しさと心の琴線に触れるメロディと歌詞と歌声に圧倒された。仮想世界「U」の中でアバターの事を総称としてAS(アズ)と呼んでるが主人公の「すず」はASに「Belle」と付けた。ネタバレになるので詳細は避けるが映像もディズニー調になる部分もありオマージュである事を伺わせる。またナウシカを彷彿させる場面もあったが単なるオマージュ映画では勿論ない。結局のところいくら仮想空間の出来事ではあっても必ず現実とリンクしており、怒ったり悲しんだり不快に思う事は沢山ある。その事を改めて思い起こしてくれたし、人は幾つになっても分からない事があったり、勉強し成長できる事を学んだ。素敵なそして心が洗われる素晴らしい作品に拍手。監督、スタッフそしてキャストに感謝。
サマーウォーズより高みにあるがサマーウォーズを超えてはいない
現実世界の自然美豊かな映像と仮想現実世界のダイナミズムな映像を行ったり来たりするギャップに翻弄されつつも、その余韻に浸れる良さがあります。
現実世界の主人公の鈴を取り巻く人々(ITに詳しい親友、幼馴染の男の子、一人カヌー部の男の子、学校一の美人、鈴の父、鈴を応援してくれるおばさん達)のキャラクタが素晴らしかったので、こちら(現実世界)に軸足を置いて物語を創り、仮想世界を付け足すサマーウォーズの様に構成すれば、活劇としてもっと魅力的な作品に仕上がったと思われます。
少し高尚に創り過ぎていて、サマーウォーズの良さと言える“単純明快で爽快”という点は欠けています。
即ち、仮想世界の美しさと現実世界の自然美に加え、音楽性にも重きをおいて作ったため、ストーリー性を置き去りにしてしまった点は否めません。
また、「竜とそばかすの姫」の構図は「美女と野獣」を想起させるものです。
それと最後に一言、敢えて「U」の世界 に変える必要は無く、サマーウォーズ同様に「OZ」の世界 のままで良かった気がします。
とは言え、3Dの映像美に、美しい歌、鈴とその周囲の人々との遣り取りは、愉快で、微笑ましく、優しい、一度観ておく価値はあると思います。
全893件中、781~800件目を表示







