竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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感動の波状攻撃
お前がっ!・・・泣くまでっ!・・・殴るのをやめない!
没入感の高い仮想空間の描き方が、歌声が、これでもかと私の涙腺を刺激してくる。
もう大号泣ですよ、後半のライブシーンで、ええ。
本作のキモでもあるライブシーンのクオリティが全方位にすさまじく、乱暴な言い方をすればストーリーなんか知らなくてもこの歌唱シーンだけでも鳥肌が立つくらい、予告編で感じた期待感は裏切られることは無かった。
反面、そこに至るストーリーがやや説明不足に感じたのは残念な点
主人公とそれを取り巻く登場人物たちの関係性や仮想空間"U"について、主人公達が起こす行動の動機や心情の変化、様々な場面での"書き込み不足"が目立つ。
割とデリケートな内容に触れているからこそ、細部までしっかりと書き込んでもらえたら…と、残念に思う。
美女と野獣
音楽と映像が綺麗にマッチしていて綺麗でした。
ただ、ストーリーがあまり理解出来なかったです。
無理やり終わらせたような感じです。
中盤は美女と野獣だぁと思いながら観てました。
もう少し長くすれば変わったのかな??
コンセプト面白いし脚本をサマーウォーズの人に任せてたらめちゃくちゃ良い映画なのでは!?
自分を見ていてくれる誰かが居るんだなぁというお話
いい作品を見られたなぁ。
監督の書きたいシーンはここなんだろうなという熱量を感じることが出来ました。
すずにとっても、竜にとっても、人並外れた能力は現実世界で受けたストレスやトラウマといった抑圧された感情の発露でした。
この2人がお互いに惹かれあったのはお互いに孤独を抱えていたから。なんて言ってしまえばありがちなストーリーに聞こえるけど、これは孤独を癒す物語ではなく、孤独だと思っていても実は寄り添ってくれる大切な誰かがいるよっということに気付いていくのが主題だと思いました。
それはすずにとってはしのぶくんであり、ヒロちゃんであり、コーラス部の大人たちであり、お父さんだった。
歌を通して抑圧された自身を解放する中で自分の周りに自分を見てくれる相手が居ることを理解していく。
そんな中で、仮初の自分を捨て去っても、自分が誰かに寄り添えるような人間にすずは成った。
基本骨格にあるのは美女と野獣。それを元に恋とは違う愛情でお互いの殻を砕いていくそんなお話でした。
今作、面白かったです。
……しのぶくんあざといくらいカッコよかったな。
2回は観るべき!
とにかく音楽と映像が最高です!
ストーリーが微妙なので 初めて観た時はなんかモヤモヤしましたが、もう一度あの歌を聴きたくて再度映画館へ…
2回目はストーリーが分かっているので、一切気にせず観ました笑
映画冒頭の3分間は本当にUの世界に入った気分になります。
クジラも可愛い~
是非映画館で観て欲しいです!
悶絶するほどにダサい90分を耐えた後にやってくる地に足が着いた展開でギリギリセーフ!夥しい協賛が浴びせる打ち水に夏を感じる高知県版バチモン『美女と野獣』
舞台は近未来。高知県いの町在住のすずは父と二人暮らしの高校生。物心ついた頃から歌が大好きな女の子だったが幼い頃に母を亡くしたことで歌うことが出来なくなり、親友のヒロ以外には父親にさえ心を閉ざしていた。現実に何ら希望を抱くことが出来ないすずだったが、ヒロの誘いで全世界で50億人以上が参加しているという仮想世界<U>に、“ベル”として足を踏み入れる。<U>の中でなら歌えることを知ったすずの歌声はヒロのプロデュースで広く知られるようになり瞬く間に世界中に知られる存在となる。そして満を辞して企画されたベルのライブパフォーマンスが全世界のファンが集まった<U>の特設スペースで始まろうとしたその時、会場内に不審な人物“竜”が自警集団ジャスティスに追われて乱入、イベントが中断されてしまう。背中に痛々しい傷を持った“竜”の姿が気になって仕方がないベルは手探りで“竜”の後を追うが・・・。
まず気になったのはサウンドトラックの音に立体感がかけらもないこと。仮想世界が主な舞台なのに空間的な広がりが音で感じられないのは大きなマイナス。<U>のビジュアルも既視感しかないもので、地平が存在しないことで独自感を出したつもりかも知れませんが『スーパーマリオギャラクシー』みたいな箱庭感しかない。だいたい50億というユーザーが跋扈する空間の規模感がちゃんと咀嚼されていないからせいぜい大宮駅周辺くらいのスケール感しか感じられない。トラウマで歌が歌えなくなった主人公の作品としては先に『心が叫びたがってるんだ』がありますが、歌おうとすると嘔吐してしまうほどに深く断ち難いトラウマから抜け出すための通過儀礼が本作にはごっそり欠けているので、何にもない閉鎖的な田舎に歌が壮大なカタルシスをもたらした『心が〜』に対して、こちらでは歌が何にも表現できていないことに絶句しました。あとこれはダメな邦画が陥る悪いクセですが、安物のファンタジーほど生まれつきの才能等都合のいいデフォルト設定に頼ってロケットスタートを切るので作ってる側が期待しているほどのドラマは観客には伝わらない。それは100%演出側のチョンボですが、そういう袋小路に入っていることの原因を自らに求めないからとにかく演出意図を別の形で説明しようとする。その結果ナラティブな台詞だらけになりせっかくの映像もサウンドもただの添え物になる。壮絶な手間をかけて製作されるアニメでそれをやってしまったら元も子もない。だいたいベルがBellじゃなくてBelleになっていることの意味は冒頭のタイトルロールを見た瞬間に観客に解ること、イチイチ説明されるとバカにしてんのか、コラ?と襟首の一つ二つ掴みたくなります。
そんなこんなでざっと90分間は一体私は1600円(ユナイテッドシネマの会員デーだったのでIMAXなのにこの程度のダメージで済みました)も払って何という幼稚なものを見せられてるんだろうと自問するほどに噴飯物の映像とサウンドとセリフを霧雨のように浴びていたのですが、ここから先は一転地に足がついた展開、というか小学生には解らないんじゃないかというような辛辣な展開になってまあ元は取ったかな程度のカタルシスは得られました。しかしそれだって決して褒められたものではなく、そんな偶然あるわけねえだろ?とかシンゴジラかよ!とかツッコミが腹の底から湧いてくるのをギリギリ堪えたから感じられたもの。何だか聖地巡礼を期待しているかのような目配せが押し付けがましいなと思ったらエンドロールに川村元気の名前を見つけてベルの歌声ではなくAdoの歌声が脳内で木霊しました。
だいたいそもそもあからさまに『美女と野獣』をやりたいというのをバカみたいに前面に出していたのに封切りから一週間経ったところでコロッとポスタービジュアルを変えるという優柔不断さにも眩暈がしました。山ほど協賛会社を集めてきてリスクを打ち水のように仮想世界にばら撒いた大作アニメですが正直IMAXで観る価値はこれっぽっちもないので、そこは全部『ブラック・ウィドウ』に譲って欲しかったというのが正直な感想、私は一応満足はしましたが『サマーウォーズ』が大好きな人には怒られるやつだと思います。
未来のミライ、バケモノの子超え
確かに、ストーリーの展開的にはイマイチ整合性がない部分があり、説明不足だと感じる場面もあった。
しかし、上述した作品を上回る出来上がりになっていた。
ストーリーよりもミュージカル映画として観ると良いかもしれない。
世界観はサマーウォーズ
前半はなんだか乗れない話だったが中盤から後半はやはり細田守監督作品、感情の載せ方がうまい。歌も前半は多すぎの用に思えたが後半の歌パートははもっと聞かせてと思うほどに。
テーマはサマーウォーズと同じ。バーチャルでは無く現実が大事。今作はよりテーマが分かりやすく、深くなっていた。
結局匿名のネットの中では人間だめになるって話のように思う。
コロナに五輪 モヤモヤした今夏にぴったりの爽快映画
細田守最新作!
高知の田舎のそばかす女子高生、実は50億人がアカウントを持つ仮想空間Uの新人歌姫Belleだった。
そして、Uの秩序を乱す邪悪な存在、竜。
竜は本当に悪なのか?
Belleと共に彼のオリジンを探すひと夏の冒険。
いや〜、面白い!
何がって?1番は皆さんの評価の割れ方ですよ。
「いや、OZやん」「美女と野獣まんまやん」「所々の設定ガバガバやん」
実際私も少し思いました。が、とりあえずそれは置いておいて…
細田守作品は『サマーウォーズ』しか観たことないので大きな声では言えませんが、細田守史上最高傑作との声にも頷ける作品だったと思います。
なんといっても、映像と音楽の美しさはピカイチ。
オープニングのUの説明ライブシーンで完全に心を掴まれ、世界観に吸い込まれました。これはIMAXで観た特権かな?
現実の世界と仮想現実のUの世界の対比。
さまざまなギャップが高揚感を掻き立て、夏にぴったり爽快感MAX。
細田守お家芸も詰まっていて(改めて言いますがサマーウォーズしか観てません)、ワクワクどんどん世界観に引き込まれていく。
うわー、すごかったぁ!と思いながら劇場を後にするその最中、50億アカウントのごとく押し寄せるあらゆる「違和感」の波。
「あそこご都合主義だったな」「あれはおかしい」…etc
でもね、知り合いの方の言葉を借りると「ラストライブのシーンで帳消し」なんですよ。本当に。
感動のフィナーレで壮大な音楽流して涙を煽る。
御涙頂戴のお決まりパターンではあるけど、それでいい。
中村佳穂さんの優しく包み込むような歌声。
理由はわからないけど大号泣してしまった。
サマーウォーズであり、ナウシカであり、美女と野獣であり。
現代のネット最重要問題である誹謗中傷。
OZでは描けなかった、より深い部分のインターネットが描かれていた。
棘もあり、優しさもあるそんなSNSという巨大な生き物。
正義も悪も存在しない。視点によっては誰もが悪にも正義にもなり得る。
アバターにアカウント、みんな仮面の下に本当の顔を隠している。
伝えたい思いはしっかり伝わってきましたよ。
早速この作品のレビューも、賛だろうが否だろうが受け止めてみよう!
誰もが見ている世界の誰も見ていないおはなし。
サントラ欲しい、、、
壮大なミュージックビデオ
細田守監督作品、初挑戦。
サマーウォーズも何もかも見たことありません。
見ようと思ったんですけど、時間が無くてですね...
賛否両論分かれているので、あまり期待はせず。
あぁ...。最悪だ
こんなに面白くないことあるのか?これ本当にカンヌ国際映画祭で選出されたのか?なぜこの監督が評価されているのか?何もかも訳が分からなかった。
全世界50億人が集う仮想現実U。
田舎で暮らし母親を無くしているそばかす少女のすず(中村佳穂)が、そんなUの世界で歌を披露すると瞬く間に評判が広まり、世界から注目されるようになる。
素晴らしい所は音楽と映像。
Millennium Paradeの主題歌は超カッコよかったし、その他の挿入歌もいい。中村佳穂が透き通る美声で、ラスト際の点灯シーンは非常に綺麗でマッチしていた。
ただ、良き点はそこのみ。
ここから酷評になりますので、ファンの方はここいらでお下がりください。では行きますね笑
予告以上のことは得られなかった。
「うわ〜、音楽すげぇ」「映像カッコイイ」はいおしまい。細田守版美女と野獣とか言うとりますけど、いやいやいや何がや。美女と野獣しっかり見た事ないけど、全然違うってのが分かりますよ。なんにも感動しないしさ。
描きがあまりにも雑すぎる
なぜ?なぜ?なぜ?が多く、動悸や感情の変化をすっぽがしまくっている。適当さ出まくりで、後半に関しては本当に意味がわからない。何がしたかったのだろうかこの主人公は。何が変わったのだろうかこの世界は。
とりあえずこんな風にしとけば日本人この手の内容好きだから泣いてくれるだろう、という制作陣のしょうもなさがひしひしと伝わる。あまり観客を舐めないでいただきたい。こんなに重いテーマなのに軽く扱いすぎなんだよ。そんな簡単じゃない。そんなに現実甘くない。
見応えも魅力も感じられない。
ただただ、退屈で涙出る。今まで見てきたアニメ映画のなかでダントツで1位。あ、ワーストランキングね。アニメ映画をどんどん見ていこう、アニメ嫌いを克服しようと思っていたのにさ...マジで悲しい。ほとんどあるある。先が読めるし、衝撃的な展開にもならない。
音楽が悪かったらと思うと恐ろしい。
面白くない映画って2時間がこんなに長いのか...。
ネットの殺伐は世が教育した物だとおもう
メディアや世間の認識から、直接有った事もない対象を、皆のイメージで社会性を否定的に認識することで説明し憎しんでいる事に無自覚な社会的言論がネット世間で偏見の社会政治の応酬を生んでいる。
現実のネットに現れる世間の社会言論は、社会の問題を訴える側とそれを自己責任で批判する側両方の発生理由を社会側のせいではないものとして説明するために都合の良い見方に依存している言論が多いと感じるので、闇も光も社会の仕組みの産物として書く事がこれから重要だと思った。
個人的に、美女と野獣のような話は、
沙耶の唄(※)という、男と人外の怪物
の、巷でいろいろと有名なビジュアルノベルの話
(人間を怪物と感じる男と少女の心を持った怪物の宇宙生命の関係の物語
)
が
その結末や台詞、世界観を表す音楽から究極だと思っているので、
最上級の評価がまず出来なくなっていますが
一般的な物としては竜とそばかす姫の美女と野獣の話の中身は非常に良かったと思います。
(上で少し触れた、沙耶の唄という作品は、(他人での精神負担の強い場面がネックであるが)容姿と愛や現実の世という物の世界の問題を考えさせられる比重が個人的に強力なのと宇宙生物のヒロインの台詞がとても印象に残る物です)
話を戻します。
龍とそばかすの姫の映画に対しては
初めの方に書いたように現実のネットの嵐は個人の社会性より社会的な排除の正当化論理(皆が要らない様に競争し選別する資本主義の運営社会で)
が人格を歪めている主体と思うので、そこを個人に還元しても矮小化してしまう所があり、そこが足りていないと思い完全には評価できませんでした。ただ、
竜とそばかすの姫には性悪説の正当化される昨今の世が失っている部分を照らしていて良いと思える部分があり、そしてそばかす姫は、今のバーチャルユーチューバー(仮想の見た目を被り、歌ったりも出来る)の意匠その物と言えますし、vtubaも色々と言われてますが、その現実の延長性と言える所から、このような素敵な話を紡ぎ出した作者が素晴らしいと感じます。
また個人的な話として (※潤羽るしあ さんという
バーチャルyoutuberの人が好きで最近、You Tubeの3dライブ動画も開催されそれを見たので
尚更この映画作品は心に来る物が有りました
(※昔一時期ニコニコの動画で1番上になってしまったあの某エヴァmadの咆哮の人ですが普段はスパチャでトップになるくらいには可愛いらしく話すキャラクターだったりします)
(※上の方で触れた沙耶の唄の脚本は、まどかや仮面ライダ鎧武、PSYCHOPATHの虚淵氏の過去作)
サマーウォーズ越えならず
細田守監督と言えば"仮想世界”。
『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム』『サマーウォーズ』でその印象が強い。
そして今作も仮想世界"U”が舞台ということで非常に楽しみにしていました。
結論から言うと、う〜ん…という感じ…
冒頭は『サマーウォーズ』そのもので、それはそれでテンションが上がり良かった。
主人公すず/ベル(中村佳穂さん)の圧倒的な歌声で始まり、一気に観客を取り込んでいった。
ただ、全体的に話の展開が急というか無理矢理な感じがして、特にすずに全く感情移入することができなかった。
内容を詰め込み過ぎて大切な心情の変化・成長の過程が疎かになってしまっていたなと…
"こういうの面白い!”って広げた風呂敷が大き過ぎて、全然畳めていなかった。
前述で触れた冒頭シーンや母が亡くなった時のすずの表情など、これまでの細田作品を彷彿させるような描写への気付き、お馴染みの積乱雲や赤面したキャラクターは見ていて楽しかった。
今作で自分が1番気になったのが"U”の中にいるキャラクターたちの輪郭線。
今までだと異世界を表現するのに、それらは朱色で描かれている。
もちろん今作もそうなのだけれど、これまでと比べて黒に近いように感じた。
これは異世界がまさに"もう一つの現実”になりつつあるという細田監督の示唆ではないかと勝手に思っている。
第三者の声が多く使われているのも現代のSNS背景を映し出しているようで、『サマーウォーズ』からの時代変化を感じられて良かった。
改めて感想を言うと期待には遠く及ばず。
『サマーウォーズ』越えならず…
応援してる、…って事は
SNSを使ってはいるけれども懐疑的な部分も多く持ちながらな自分などには案外ピタッと嵌まって、存外楽しめました。
チープにも映るお城のシーンなんかも最終的には「なるほどねぇ」でしたしね。それでも皆さんが仰る様に、脚本は任せた方が良かったのかなとは感じました。嫌いじゃないのだけれど空々しいシーンが結構あるし(アフレコ問題もあるかな)、「サマー~」に比べると大人がエア過ぎるのも違和感。やりたい事、言いたい事の為にお話を動かすとこうなっちゃうんですよねぇ、最近多い気がします。
それでも、覚悟と思い、人との距離等々、伝え方はともかく共感させて頂きました。
まぁ、好きなシーンは?と聞かれたら、駅でのドタバタラブコメ、と答えますけどね(笑)。
音楽×○○○
マクロスシリーズが好きなので音楽×仮想世界でどんな化学反応があるのか観に行きました。細田監督のはサマーウォーズしか観てなくて、他作品も観なきゃて感じで思っています。
個人的には音楽の映像は凄く丁寧な作画で、惹き込まれるシーンでした。ただ、その分ストーリーが大雑把な感じがしました。2部作か後30分ぐらいはストーリーが欲しかったです。キャラや作画は個人的に好きです。特に田舎の風景や空の風景とか良かったです。
何を見せられているのだろう。。。
綺麗で壮大なCG!
サマーウォーズとディズニー映画を足して10で割ったような作品!
まとめるとそんな感じかな。
無理やりすぎる薄っぺらいストーリーに、下手な声優。
お遊戯を2時間見せられる辛さ。
今年一番の駄作だった。
この映画がツイッターでは大絶賛されてることについて解説
私も、観た時の感想はここでレビューを書いてる方々と同じ酷評でした。
その後、ツイッターで検索してもらえるとわかるのですが、概ね大絶賛されています!
歌だけでなく、ストーリーも込みで!
これは一体どういうことだろうと思い、多くの感想を読みまくりました。
で、一つの可能性に気づきました。
それは、
「この映画は、新ジャンルであり、既存映画に対するアンチテーゼなのではないか?」
というものです。
まず、伏線が張られていないことや、伏線を回収していないことについて。
これは、「伏線は絶対必要」「伏線が全て回収されている映画は素晴らしい」という映画の原則に対するアンチテーゼです。
そういう新ジャンルなので、これで正しいのです。
例えば、ホラー映画というジャンルを知らない人がホラー映画を観て、「なんで突然幽霊が出てくるの?」とか「なんで車のキーがかからないの?」という文句を言っていたら、「いや、そういうジャンルだから」というしかないですよね。それと同じです。
この「竜そば」の場合も「なんで突然〇〇が・・・」という文句は、「いや、そういうジャンルだから」というしかありません。
そして、一般の視聴者は、伏線なんて気にしていません! なのでこれほど絶賛されています。
(気にしてるのは映画ファンやクリエイターだけ!^^;)
某作品をパクってるという意見もありますが、これも、既存のリスペクトの範囲を大きく拡張した意欲作という見方ができます。
そういうジャンルなのです。
例えば銀魂でこのくらいのことをしても「銀魂だからOK」と思われるのは、銀魂が「そういうジャンル」だからですよね。
あと大人の言動がおかしいことについては、これも「そういうジャンル」だから。
主人公の「心理描写こそが最優先」で、他の要素はむしろ間引くべき、という考え方です。
例えば、ラピュタのパズーが人間離れした動きをしても、「そんな動き、普通の子供には無理だろ!」と怒る人はそんなにいないですし、
シータが大人びたセリフを言っても「子供がそんなこと言うわけないだろ!」と言う人はいませんよね。だって「その方が面白い」から。
竜そばも同じです。 その先に見せたい演出&面白い演出があればOKなのです。
以上が私なりの「竜そば」の解釈です。 如何でしょう?
私の解釈が正しければ、細田監督は新ジャンルを作った天才です。
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追記)
制作開始時、この脚本を読んだスタッフやプロデューサーが何も突っ込まなかったということはあり得ないと思っています。(皆さんもそう思いますよね)
皆が突っ込んだけど、「伏線伏線うるせーよ! だったら伏線なんていらねー! これが俺の映画だ!」
みたいな感じだったんじゃないかと勝手に妄想しています。
で、試写会してみたら大絶賛で、「ほら見ろ!」ってなってこの上映数に至る感じです。
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評価の★は3つにしました。
私には合わないジャンルでしたが、新ジャンルに対する評価です。
観るか迷ったけれど、すっごく良かった!!
先程観てきました。
低評価が目立ち、そんなにつまらないのかと思いましたが
最初の「U」が観れればいいくらいな気持ちで行きました。結果とても良かったです。
淡い青春、好きな歌、もう一つの世界、現実問題。
最後は確かにご都合主義で終わりましたが「助ける」意味を感じました。
私自身ネットで助けられたり、助けられなかったことがあるので、
映画と気持ちがリンクしました。
主人公鈴の心の成長も上手く描かれていたと思います。
主題歌が気になるなら行ってみた方がいいです。私はダメ元で行きました。
「美女と野獣」に似てるシーンは笑いましたが。
はあ、私もベルみたいになりたいなあ...。
ちなみに細田守監督の作品を観たのは初めてなので参考にならなかったらごめんなさい。
ごめんなさい
映画を見た私が悪かったです。本当にごめんなさい。映画館ではじめて画面外を見る時間がありました。ただ歌と背景、キャラクターCGなどは素晴らしく、星4以上の評価だったので合計して星0.5とさせていただきます。今後この監督の作品は見ないかも知れません。ありがとうございした。
ディズニーをなぜ意識したのかな
美女と野獣のオマージュがオマージュのレベルを超えている気がしてそれが気になって集中できなかった
最初の方のピクサーっぽいスピード感とか、竜が出てくるまでの展開はすごく良かった
ネット世界等へのアンチテーゼとなるか!?
最初は「サマーウォーズ」と、「美女と野獣」の現代版スピンオフかと思ったけれど、ネット社会におけるアバターが、個人の秘匿性で護られている事を盾にした罵詈雑言のネット世界へ、人間性や正義とは何かを投げつけながら、誰もが持っていると思われる人の心の温かさを灯火的な映像表現と共に描かれている。
また、現代社会における家庭内暴力(DV)も題材に取り入れられており、現代社会に置いて何が必要かも問いかけられているかと感じる作品で、個人的には感動し、評価に値すべき作品だと思います。
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