劇場公開日 2021年7月16日

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竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価

全875件中、581~600件目を表示

4.0仮想空間の映像と音楽は素晴らしい

2021年7月22日
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鑑賞方法:映画館

萌える

レビュー見てから映画館に行きました。高評価も低評価も脚本が弱いが映像と音楽は素晴らしいというコメントが多かったので少し不安でしたが。

IMAXの大画面で観ましたが仮想空間であるUと歌姫であるBellの歌や音楽は素晴らしかったです。上映中は入り込んでしまいました。

また細田守監督が俳優の佐藤健を起用した理由に「竜のイメージ通りだった」と説明してましたが本当にその通りでした。

半信半疑でしたがプロの声優も含めて竜の声として彼以上の人はいないかも。

傷つきやすさや怒りを表現しながらもドキドキするような少年の声を演じられる中年は他にはいません。

それだけに話の展開がまとまっていなくて残念でした。タイトル通り竜とそばかすの姫をメインに話を展開して欲しかった。

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とるねこ

4.0くんちゃんよりはずっと良かった❗️

2021年7月22日
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鑑賞方法:映画館

内気で消極的、これといった取り柄もない少女が、実は素晴らしい才能と優しさを秘めている。あることをきっかけとしたひと夏の冒険が(ネットの世界に季節はないけれど)それを開花させ、周囲の人をいい意味で巻き込みながら、出会った誰かの困難な状況を救う力になる。
豊かな自然ときらびやかな電脳空間、人の心に寄り添う優しくて静かな力強さを湛えた歌声とともにそれが描かれていく。

これだけ揃ったら、楽しめるに決まってる。
娯楽要素に徹したアメリカのアクション映画でも見るようなつもりで肩肘張らず気楽に望めば、とてもいい映画だと思います。
映像もとても綺麗でした。

『未来のミライ』のくんちゃんが私にはトラウマ級の悪夢だったせいか、この映画でのいくつかの違和感はすべて許容範囲に収まりました。

助ける助ける助ける助ける❗️
そんなこと言ったって口先だけで、結局は何もしてくれないじゃないか。

ひとつ、とても残念に思うのは、この悲痛な叫びがメッセージとして弱かったことです。

「自分にも出来ることがあるだろうか」
「自分に何が出来るか考えるきっかけになった」
「もしかしたら、自分にも誰かの生きづらい世界が少しは変えられるかもしれない」

作品の出来についての評価が低い人でも、そう受け止める部分がもう少し強ければ、こんなに辛口ばかりの評価にはならなかったような気がします。

ただ、このような大事なテーマがキチンと伝わる映画だとしたら、逆にその伝え方(表現)や困難な状況にある当事者の方々への寄り添い方が雑過ぎてちょっと怒っていたかもしれません。

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グレシャムの法則

3.0まぁまぁ

2021年7月22日
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楽しい

興奮

知的

世界観、映像、音楽が前作同様素晴らしい作品でした!
しかし、世界観が大きい割にストーリーが竜と主人公の間で完結している為、
大皿に大盛りのチャーハンが出てくると思っていたら大皿に小さく盛られたフレンチが出てきた感じでした

最初の魔女っ子(?)が可愛かったので次回は主人公枠でお願いします!

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シュウ412

1.0曲に惹かれた!けども

2021年7月22日
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寝られる

ストーリーが全く面白くない。

cdは購入するが、二度と見ることはないでしょう。

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そーちゃん

3.5サマーウォーズ Ⅹ 美女と野獣

2021年7月22日
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鑑賞方法:映画館

まず感じたのはこれでした。お城辺りからあまりに美女と野獣でこれはディズニーの了解を得ているのかな、なんて余計な心配をしてしまいました。映像と音楽、これがものすごく良かったですね、そしてストーリーが同じくらい深かかったらもっと良かったかな。エンディングでも『U』をもう一度聴きたかった!

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Sheeta

3.0(バーチャルアイドルにすると絶対金になる、しかしあちらその気がないみたい、、、)あるべきものがあるが、わざとそのようにしている感じが強い過ぎる。

2021年7月22日
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鑑賞方法:映画館

星三つの理由は音楽が絶賛!画面は美術的に素晴らしい!ベルが美しい!

しかし、物語が。。。

一回目見て、こんな結論がありました。

全体的には特に問題ありませんが、リアル的、自然的な流れではありません。

特にヒロインの母親が亡くなったシーンの頃、流石にそれがないと思います。周りが人があんなにいるのに、誰でも消防団を呼んでいない。これはないと思いますわ。

確かに社会の薄情が多いことを強調したいのがあるんですが、流石にそこまで薄情ではないと思います。

二回目見た後、ちょっとむかつく結論がありました。。。

今回の作品は多分細田監督が「人助け」をテーマとして話したいと思っています。しかし「人助け」は身を犠牲する上で行えば、その行為は「人助け」ではなく、ただの自己満足になってしまいます。
助けられた人はこれからどうやって生きて行くのですか?他人の命と換えて、自分が生きている、こんなことは普通に表の社会に生活している人にとっては呪いですよ!
人助けにいきたいなら、自分の存在を確保した上でするべきではないでしょうか!

そして、細田監督はそれについての議論は流石に形式的です。浅い、単純に違う意見を並んであります。

実は細田監督の作品が期待しているが、今回は流石にハズレでした。

そして、別の問題は
1、なぜヒロインの幼馴染が一緒に東京に行ってなかったですか?少なくとも後で追いかける方がいいと思います。
2、最後に、あの死んだ方がいいの竜の父はどうなっている?逮捕されていないですか?そこは明確した方がいいと思います。
3、「U」の世界にいる、自称正義の味方の金髪、最後はどうなっているのですか?そこも明確した方がいいと思います。

映画始まった頃の「U」に対する説明は、『サマーウォーズ』と似てる、寧ろ似すぎる。少し別の表現にした方がいいと思います。

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綾波唯

0.5結局ワンパターン

2021年7月22日
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鑑賞方法:映画館

単純

寝られる

ツマンネ

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門ちゃん

3.0詰め込み過ぎたかもだけど叩く人が残念

2021年7月22日
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映像、音楽素晴らしかったし、青春劇はいじらしかった。
不満点はあるけど、叩く対象ではないんじゃないだろうか?作品に対してなんの権利があるのだろう?

四国の田舎(去年旅してほんとに東京から遠い
Uの世界、ともに魅力的な世界なのに描き方が半端すぎてワクワクが途中で終わり、小さな小さな二人の話に終始してしまった残念さ、

小さな小さなお話を描くのに大きすぎる設定を用意しすぎちゃったのね

なんか残念、酷評する人たちの気持ちも残念

オリンピックを叩いてる現実に似てて残念

芋虫とか虫をモチーフにしたAIキャラが可愛かった

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Kotapon

1.0音楽のプロデュースは良かったと思いますが、それ以外は正直イマチイで...

2021年7月22日
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音楽のプロデュースは良かったと思いますが、それ以外は正直イマチイでした。
音楽に焦点を当てすぎてしまったのかなと思わざるをえないストーリーの展開。
なんで、いつのまに、なんでこうなったのと合間合間に疑問符が残っています。
普段、とても感情移入しやすい私ですが、涙が出るほどの感動はありませんでした。
音楽や映像は映画館で見た価値はありましたが、もう一度見たいかというと、地上波で放送されるまではいいやと思ったのが率直な感想です。

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かしゅ

1.5消化不良作品

2021年7月22日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

寝られる

どの仕事も同じ!テキトーに作ったもんはこうなるんだよ。明らかに設定不足。試行錯誤してねーだろ。
くだらん青臭い色恋沙汰も不要。時間のむだ。
無駄!
それよか助けてもらって音沙汰無しのボケのエピソードを煮詰めるとかしとけ。物語の起点なんだから。
んでラスト。。一人で行かすか?普通?
○されるぞ?犯罪者のところに行かす神経がわからん。肝心のところでいちいち現実味がない。

電脳空間の描写や歌は良かった。
ただすずが主人公という立場じゃなくてもできたかな、と。主役にしてもすずはむしろヒロイン側でよい。
俺ならヒロを主人公にしたアップテンポな王道ストーリーに仕上げるかな。

竜の存在が遊び半分すぎるし、
なんかつまらん話でした。もテキトーすぎ!

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舞人

5.0とても良かったです!

2021年7月22日
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楽しい

興奮

幸せ

映像の作り込みがとても素晴らしかった。レビューで評価が悪いのは期待しすぎってことなんでしょうね。
そばかすの女の子が歌姫ベル。ギャップがいいね!
普通に作品としては良いし、みんな期待しすぎたってことなんでしょうね。
ただ、エンドロール見て気づいたけど芸能人声を当てすぎや
既存の素晴らしい声優を起用するべきじゃないのか。
清水ミチコ全然気づかんかったわ。わら

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めぐ

1.0子供と女性には共感できる部分があるかも

2021年7月22日
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寝られる

個人的になにも面白い部分がなかったです

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kentakka

2.0歌だけ良い

2021年7月22日
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ストーリーが退屈。子供向け?
初日にIMAXで2500円払って鑑賞。
中村佳穂のLIVEを見に来たと思って自分を納得させた。

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まろ

3.0とりあえず

2021年7月21日
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泣ける

悲しい

楽しい

とりあえず面白いが サマーウォーズの方が良かったかな 映像は相変わらず綺麗で馴染みやすい絵です
ただ 横や縦移動のカメラワーク?が多くて目が回った少し😵
正直これからはアニメの原点に1回戻らないとプロしか分からないアニメになりそう

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かちゅん-

0.5サマウォをもう一度、は捨てていけ

2021年7月21日
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テレビで囃し立てるのに合わせるが如く私の期待も高い位置から視聴に至った。
夏、仮想現実、「ぼくらのウォーゲーム」と「サマーウォーズ」を彷彿とさせるこの組み合わせには胸を踊らせざるを得ないだろう。

しかし物語序盤には世界観に没入できずにもどかしさが残る中、竜との出会い。
正直、竜の何処に惹かれたのか皆目検討がつかない。
主人公の周りを取り巻く友人達は幼馴染みを除いては申し訳ないが「君達は主人公にとってなんなんだ?」と思ってしまうほど薄っぺらい関係に見えた。
劇中の主人公の立ち位置を考えれば近しい立場の者も居るだろうがそこをストーリーで感じることは無くて残念だ。
終盤に当たっても、結果助けた。帰ってきて大団円。
…え?おしまい?
スケール大きく出た割には、なんとも潔すぎる幕引き。
この終わりで良いのか、と感嘆では無い溜息が出てしまった。
他レビューの方が書いてたがミュージックビデオ。
これは言い得て妙だな、と思ってしまった。

好きな監督だからこそこのような感想を抱いてしまうことが非常に悔しい。

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仙臺@ウミショー

3.0雰囲気は良いが、全体的に散りばめられたご都合主義感がぐぬぬ。

2021年7月21日
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楽しい

予告でみて割と面白そうだったので観賞。
つまらなくはないけど突っ込み所等のせいでいまいち物語に入り込みづらい作品でした。

ストーリーとしては大筋やどのように物語を運んでどこに着地したいかは伝わって来ますし、
盛り上げたいだろうシーンでは割と盛り上がる感じもあり、なかなか楽しめます。
が、いかんせん気になる点が大きく足を引っ張ってしまっている印象を受けました。

気になる点はいくつかあり、一つは声とキャラの相性。
違和感を感じるキャラが多く、これがなかなか没入感を妨げます。
中盤には大体慣れましたが、中には一部最後まで慣れないキャラも。

そしてもう一つ、一番気になった点がタイトルにも書いたご都合主義感。
節目節目での物語の展開に対して説得力が薄いというか、伝わってこないのが致命的です。
全体的に、ある出来事がありその上でこの結果がある・・・といった流れではなく、
この結果を起こしたいのでこの出来事を起こす、というような雰囲気があり、
脚本上の都合に応じて無理やりキャラクターを動かしている印象を強く受けました。

とは言いながらも好きなシーンもありまして、
中盤からちょこちょこあるカミシンが出てくるシーンは全部良かったと思います。
むしろここをメインにおいてストーリーを作っても良かったのではと思うくらいにはすきです。

物語の説得力を重視してしまう方にとってはは少し怪しい感じはありますが、
細かいことは気にせず作品の雰囲気を重視します!という方はお勧めできるかと思います。

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小幸

3.0ライバルはサマーウォーズ

2021年7月21日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

単純

一度レビューを消しました。
それはシンプルに、2回目の鑑賞で感想がガラッと変わってしまったためです。
まずいえるのは、やはり私は細田守監督のテイストが好きなんだということ。
しかしながら、今作の表現がサマーウォーズに似ているために、やはりそこと比べてしまって批評があれているのも実感できます。

なので、このレビューでは、サマーウォーズとどう違うかを確認しながら批評したいと思います。
先にいまいちなところから。

まず、第一に対人関係の密度。
正直、サマーウォーズをイメージしている限りでは対人関係の薄さ、並びに接点の描写があまりに少なすぎるための違和感や整合性のなさは否めません。
友人との関係もそうですが、お母さんつながりの5人の女性との関係も、正直だいぶ強引だったと思います。
しかし、ここは主役がいったい誰なのかを把握しておく必要があると思います。

サマーウォーズはなつきとケンジがいるものの、実際のところは陣ノ内家が主役と言えます。
先導役のなつきが現れ、なつきの向かう所に陣ノ内家の親戚が集まって、各人物の間柄、友好関係、確執がそれぞれ描写されていき、それをまとめている大家主の栄ばあちゃんが亡くなる、遠回しに殺されてしまう事から、陣ノ内家の弔い合戦が始まります。
家族の描写をしっかりするために、親戚一同が集まって栄おばあちゃんの誕生日を祝うという展開が、各キャラの誘導であり描写するフラグが立っているわけです。

これと比べて、今作の人間関係はあまりに数も少なく、また接点を劇中の中であまり描かないために、話が薄いと言われています。
それは、あくまでも主役は鈴だからです。
恐らく監督の中では、このストーリーは「鈴のひと夏の思い出」というスタンスで描いているのでしょう。
だから、各登場人物との接点が描かれず、あくまでも鈴が登場しているシーンばかりで表現されているのだと思います。

鈴が、果たしてお母さんがいったいなぜあんな事をしたのか。
自分が一体何で竜が気になってしまうのか。
自分が出来ることは何なのだろうか。
これらの心情をなぞっていく(表現するというよりもこちらの方があっているかと思います)ことにより、鈴自身のカタルシスをもたらすシナリオが、今作の大元になります。
まあでも、そうは言っても地味ですね。
サマーウォーズと比べた地味さが、恐らく批判に移り変わってしまっているのでしょう。

また、今作のシナリオでの先導役は、誰でもない鈴自身です。
劇中では鈴の友達のヒロちゃんがいて色々やってくれるわけですが、結局は鈴=ベルの歌声、ミステリアス/カリスマ性、それと対になるかのような鈴自身の引っ込み思案な性格からくるギャップ。
この鈴/ベルのキャラクター性そのものが先導役であり、しかしながら一目でわかる先導役のキャラが見つけにくいというのも、今作であまり爽快感を感じない原因の一つではないでしょうか。

2つ目は、話の規模。
サマーウォーズのシナリオは、言わずもがな結構規模がでかいです。
実質陣ノ内家&世界中のアカウントVSラブマシーンなわけですから。
それに比べると、あまり内容が言えませんがとにかく話のすぼまり方が極端です。

どれくらい窄まるかというと、瓢箪の出口のような狭さを感じると思います。
結局、ここの理由も鈴が主役だから、に繋がっていきます。

今作は、サマーウォーズと違い、自身の葛藤や困難そのものが巨大な敵となります。
それは、ベルではなく、一個人として鈴がどうやったら目の前のあの問題がクリアできるのか、という所にシナリオ全体も鈴自身も執着しているからにすぎません。

結局あのシナリオ構成の都合、あくまでも助けられるのは一握り。
それを助けるためにUの世界で助けを求めても、結局危険を招きかねません。
そのために、Uのベルとしてではなく、一個人として等身大の鈴として助けに行った。

という解釈になるものと思われます。
逆に、この行動をすることによって、鈴の中にあるお母さんの行動理念と一致し、気持ちも察することでカタルシスに繋がるきっかけになるわけです。

この時点で、だいぶシナリオの構造上、ライバルにサマーウォーズが浮かび上がりやすいのは言うまでもありません。
ただ、あくまでもシナリオの中心は鈴。

逆にいいところもあります。
特に今作で目を引くのは、millenniumparadeの楽曲と、それを中心に構成されたミュージカルシーン。
今作は、巷では日本版ディズニーと言われているくらいに歌唱シーンが多いです。
それに合わせて、ベルが様々な姿をして歌うさまはまさにディズニー。
これらの表現は明らかに手書きの2Dでは真似できないシーンです。
PVなんかでも見られますが、ベルがクジラの上に立って進んでいく中に花びらがバァっと飛んでいく様は、劇場で見たときはいたく感動しました。
曲も非常に低音が強く、劇場の音響にもよるでしょうがかなり壮大さを感じられる曲調です。
私は2回目にはIMAXで視聴したのですが、初日に見た映画館と比べて低音の響きや量感が非常に強く感じられ、壮大さがより増したおかげでとても楽しめました。

また、今作はVtuberに使われているLive2Dの技術もあちらこちらの登場人物に使われています。
アバターの表情や顔つきを見て、「明らかに2Dでもなく3Dのようなモデリングでもない」動きがみられて、正直最初はLive2Dで動いているとわかりませんでした。
今作ではアバターであるアズのキャラがそれこそ大量に出てきます。
それを手書きや3Dのモーションで書いてしまうよりも、シーンに合わせて顔や手などが連動して動いて合わせに行く方が作画作業としても楽だったのかもしれませんが、こういう斬新な手法を取り入れるのも実験的で非常に面白いですね。
もっと言えば、Live2Dであっても使い方を間違えなければ映画にも流用できるといういい例になったのではないでしょうか。

今作は結構今のトレンドを抑えていて、Youtubeのような配信、Vtuber、動画を編集した切り抜きや音MADみたいなものや、ライブ動画、アダルトなサイトへの誘導、スーパーリンクの貼り付け、ビデオカメラ通話、ネットによくある特定行為など。
また、スマホゲームのPVPのような表現もあり、こういう時事的なものが入っていると、不思議と関心がわき、また数年後に見返すと懐かしみを感じられます。

人物描写は確かに薄いものの、その分シナリオ全体のテンポは非常にいいです。
今作では演出面も強化されていて、喋っている登場人物に対して重ねるように小さい声で話すシーンがちらほらと見られ、時短ないしボリュームの密度を上げた演出が取られています。
シナリオ運び自体が全体的に速いため、途中で遊ぶシーンも入れたりするくらいにはサクサク進みます。
人物のリアクションも、所謂ステレオタイプな表現。
こういう感情の時はこうだよね、こんなこと言われたらこうなっちゃうよねといった様が実にわかりやすいです。
監督はこういうわかりやすい描写が非常にうまく、そもそも下積みの頃に原画や演出を多く携わっていたため、その点における演出力は高いのだと思われます。
人の感情の動きとか、深堀したキャラクター性が見える演出は少ないものの、全体的にサッパリとして話運びが早いのは、逆にいいことだと思います。
ガンダムやエヴァの映画は、決して嫌いというわけではないものの、まあだいぶコッテリとしたシナリオや言い回しなので疲れてしまう事もあります。
それが夏の映画として見れるかと言えば、正直きついですね…。
そういう点も含めると、やはり細田守監督の作品は「夏に向いている」作品なのだと感じられます。

いいところ
3DやLive2Dを使った最新の映像表現
鈴が自身の中の疑念とぶつかり、カタルシスを迎え成長していく物語
シナリオ全体のテンポの良さ、わかりやすい感情表現

いまいちなところ
鈴中心のために他人との接点、人物描写も希薄
話の規模の終息が地味すぎる

こんなに点数高いのに批判が強いのも珍しいですが、とにかくこういう映画は自分の目で確かめたほうがいいです。
レビューで図るより、自分の感性に任せて見に行った感想を抱く方が絶対おすすめです。
シナリオは合うあわないがあるにせよ、この演出は絶対に映画館で見るべきだとも思います。
ぜひ足を運ばれますことを。

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S.i.v.a

0.5IMAXで見たのにガッカリ

2021年7月21日
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鑑賞方法:映画館

他の人も言うように、なんだこれ?
どーしてそれ?
なんでこーなるの? 感がいっぱいだった。

みんなステレオタイプの登場人物ばかり。
ガッカリ。残念。

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ボケ山田ひろし

2.5ここのレビューを読んでハードルを下げに下げて

2021年7月21日
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観に行くのが正解。
あれ? 思ったほど悪く…ない…?

いやいや、やっぱグダグダだわ。多くの方のおっしゃる通り、脚本が粗い。見知らぬ他所の子に共感するまえに、鈴が自身の親子関係を見つめ直したり、父親との関係がなぜあそこまで拗れたのかの描写がなければ、最後の「おかえり」シーンのカタルシスは皆無です。
書きたい所だけを勢いで書いた印象。それも正解なのでしょうが、興行作品ならばその骨折りを厭うてはいけません。同級生カップルの恋愛模様はザックリ切り落とし、鈴とお父さんの父子関係に時間を割くべきでした。それを惜しんだせいで、鈴が薄っぺらいのです。
誰かを愛したり守ったりするまえに、自分を愛せなければ人を助けることなど出来ないはずです。10代の少女がですよ。ともあれ、映像と歌はやっぱいいいんだな。

あと、いつディ◯ニーに訴えられるか正直ハラハラしてます。オマージュのレベルかな?これ、あまりにもパクりすぎててやばいんじゃ……。

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ヨコヨコ