竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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圧倒的な作画に拍手
私個人としてはとても面白かった。
監督らしさ満載のアニメであり、
映像美や音楽が素晴らしい。
また声優陣も、素晴らしい演技で
とても贅沢なアニメーション映画だと思う。
問題のストーリーは、ほとんどの人は気にならないと思うので安心して欲しい。というのも、否定的な人は映画をたくさん見た人や、ストーリーの雑さが許せない人が多い。前提として、細田守作品が好きな人は気にせず是非見て欲しい。なぜ否定的な人がいるのか?それは、年齢や昨今の映画作品の影響も少なからずあると思う。(某映画監督と勘違いしてる人もいるだろう)
どんでん返しや、ツッコミどころのない映画しか見たくない人は楽しめないので見ない方がいい。
歌が秀逸
この映画のテーマは「守ること」
それにつきるのではないでしょうか。
ネット社会に生き、ストレスを抱える現代人が無くしてしまったもの、
それに気づかせてくれたので、Belle の最後の歌が人々の心に響いたのではないか。
そう思えてなりません。
歌がほんとに良かったです。
設定のささいな部分は、映画なので良いと思う。
あとからキャストを知りましたが、
合唱団が豪華メンバーでしたね。
映像は良いけどストーリーがモヤモヤする
?と思う場面があまりにも多すぎました。
まず、すずが竜に惹かれ固執する理由がわからない。美女と野獣がチラついて集中できない。高校生1人で川崎に行かせる大人たち。すず本人の姿で歌ったのに、僕はまだ信じないと言い出す竜。歌で信じなかったのに抱きしめられた時の感触で信じる竜。家の外に出られるのに助けを求めない竜たち。
細田守監督は脚本を他の人に依頼すべきだと思います。バケモノの子、未来のミライ、竜とそばかすの姫、全て同じです。
伝えたいことが無い作品
うーん
僕はダメでした😷💦💦💦
(ごめんなさい…)
冒頭5分ぐらいは、おおっ!すごいものが始まるのかな、とすごく期待しました。
それは裏切られてゆきました。
ダメだったところ
○物語の偶然きっかけが多すぎる
○そもそも竜を追いかける動機が謎
○竜が嫌われている理由が無理すぎ
○中盤が「美女と野獣」のパクリ
○終盤のUでの主人公の意を決した行動がシナリオ上意味がほぼ無かった。
あと…これはうまく言えないのですが、
登場人物の傷の負わせ方が、感動する為の前置きとして作られたような感があって、僕はよくないなあって思いました。
【以下ネタバレ含む】
あと、これ、下手したらディズニーに訴えられるんじゃないかと思うんですが…。
キャラクターの目の感じとか、美女と野獣の城のくだり…動きから、薔薇も出てくるし、ダンスもして、城も燃えるでしょ…💧もうまるパクリというか、こんなん作るなよ〜…って、え、カンヌ持ってったの?と、なんか恥ずかしい気持ちになりました。
もうライオンキングがジャングル大帝のパクリだとか、日本が言う資格無くなったなと思いました。
ラスト、せっかく歌うのに、歌う以前の動画録画を見て、場所確認してるし…。え、歌った意味ほぼ無くね⁉︎ となりました。
あと、嘔吐とか、露骨に描く必要性があったのかなって、必要以上にキャラクターを傷つけてる気がするんですよ。
それとなく描けばいいじゃん、ってところを、ありありと、割と見せる。なんか今までの細田監督作品で一番残酷で愛のない、見えない作品だな、と感じました。
そもそもこの映画を通して言いたいことなんてあったんか…と思うような感じがします。
豪華スタッフを使って、それで何か言いたいことあった?みたいな、あ、音楽いいよね、映像いいよね、とは言えるけども、で?となる。で?、え?、となる。
筋無いじゃんって思う。
この映画を感動した、という人が、あらすじを、全て思い起こして言える人間なのか、を考えると、どうかなと思ってしまうぐらいでした。
虐待をなぜされているのかの背景、している人間の心理まで深く入りこもうという意図は、今作をもって全く放棄しているように感じました。
監督はしばらく…5年以上は休んだ方がいいと思う。
観た感じ何も…何も言いたいこと、伝えたいことは無いってことが、伝わりました。
「小さくても自分の世界を」作れるぐらいに、周りの人も休ませてあげて欲しい。
ほんと残念な映画でした。
もう一度観たくなる
○ストーリー的には、最初はちょっと「かったるい」感じだったけど、竜の正体探しにポイントが絞られてくると、自分の中で一気にテンションが上がった。
○5人のおばちゃんがいい味出してる。そういえば私自身もじっさい数々のおばちゃん達に助けられているなあ。改めて感謝。
○現実と仮想世界の描き分けは、成功しているのかイマイチなのか判断保留。トレス線が違うのは明らかだったが、現実が仮想世界に入り込む部分でちょっと違和感があったのも事実。
○背景の緻密さがすごい。「これならもう写真でもいいのではないか」と思ってしまうが、たぶん現実にはない風景であり、キャラクターとの親和性が緻密に計算されている。
○仮想世界の中での自分の分身を「アズ」と呼ぶ。「アバター」でもよかったんじゃない? とも思うが、「大人の事情」とかあったのかな。
○とりあえず一回観たけど、いろいろ見落としてるんじゃないかと心配。もう一度観なきゃとか思ってる。
私は楽しめました
皆さん、いろいろ書いておられますが、、、
観終わった後、単純に満たされた感覚だった。
ベルの歌をもっと聞きたいと思わせたことで、この映画は素晴らしいんだと思います。
皆さんが思うことを総括すると、押田守監督は、風呂敷を広げ過ぎなんだと思う。いろいろ伝えたいことがあるんだろうが、伝わらないこと(回収されない)が多すぎる。
もっと丁寧に登場人物の心模様を描き、広げた風呂敷を回収し、もっとベルの歌を聞かせることで3時間ぐらいの映画になっても皆さん観ますよね。
評価はいろいろありますが、またベルの歌声を聴きに映画館に行くんだろうなと思わせて貰いました。
boidさん、爆音上映を希望します。
あと、聖地巡礼を期待してか、最近実際の風景をアニメに登場させることが多いですが、あまり意味があるようには思えず、好きではありません。
Bellが可愛かった❤️
これはどちらかというと男性より女性が見た方が良かったと思えるのかな??
低評価な方達も
怒鳴っただけで虐待なの??(生々しい虐待を見せろと言うのか)とか
虐待されてるのにインターネット環境??(今の時代なら普通にあってもおかしくないのでは…)とか
おばさん達がなぜ鈴を見守ってるの??(お母さんがなくなってふさぎこんでる鈴を心配してるのでは)とか、どうでもいいことを突っ込みすぎなような…
(そしてなぜかレビュー1件が多い)
Bellがとても可愛くドレスも可愛いかった~!!
歌もうまいし、とにかく映像も凄い綺麗でした。
おばさん達が鈴に関わっていく所もなんかジーンとしました。
低評価のレビューがけっこうあったので、
行くのを悩んだけど見て良かったと思える作品でした😊(ここのレビュー欄は何が起こってるんだ??)
ディーバがいた。
まず、最初の歌で圧倒させられました。
常田さんがつくった曲、素敵だし中村さんが本当に上手に表現されていました。
正直みるまでは中村さんの歌声を素敵だと感じていませんでした。
でも、最初で変わりました。
中村さんは間違いなくディーバでした。
劇中たびたび登場する中村さんの歌声はどれも素敵でした。
一番重要な場面の歌で、私はたぶん初めて歌で泣きました。
地声は声優さんではないので高校生の声だとしたら違和感もありましたが、『演技』という部分ではとてもお上手でした。
ただ観た時間帯も悪かったのかウトウトする部分が中盤くらいまではありました。
映像はとても綺麗でした。アニメでしか表現できないものだと感じました。
しばらくは『和製美女と野獣』、それ以降はネット問題を絡めながらの本丸は色々考えさせられるものでした。
パッキリわかりやすい、というのではないので二回以上みたらより理解できるのかなという印象でした。簡単ではありませんでした。
今作は賛否両論あるようですが細田さんはほぼご自身のオリジナル作品であることが本当にリスペクトで大好き、嬉しいです。
いつの間にか原作が別の人になってしまった他社作品もありなんとなく、悲しく思っていました。
そして地方が舞台なのも素敵です。
地元の方は本当に嬉しいから続けて欲しいです。
正直私も『あれれ?今回失敗か?』と感じた瞬間もありましたが終盤はクギスケだったし中村さんの歌声でまるっと納得させられてしまう、というところがありました。中村さんの歌声とあの世界観のコラボは観るべきだと思いました。
ゼロから生み出すことは容易ではありません。じっくりゆっくりまた、素敵な作品をつくって欲しいです。
タイアップ力だけ
雑すぎるストーリーと人物造形
細田守監督の作品を見るのは6作目ですが、こんなにひどいと思ったのは初めてです。
オマージュではなくサマーウォーズの焼き直し+美女と野獣のパクりというのが、見ている最中に思った初めの感想です。
見終わって、何がこんなにも苛々するのか考えた結果、一番腹立たしいのは人物造形の雑さだと気づきました。
主人公の周りに「いい人そう」な人たちが出てきますが、最後まで彼らの作中での役割が見えません。結局、彼らは口だけで何の行動もしません。
正義を振りかざす「悪そう」な人たちが出てきますが、彼らの目的や意図は最後まで表面的でただの悪役以上のなにものでもありません。
「虐待していそう」な父親と「傷ついていそう」な少年が出てきますが、虐待の実態とも言えるシーンはたった一度の怒鳴り声だけ。
因みに、虐待されているはずの少年はインターネットに繋がるPCを与えられ、システム構築のノウハウを何故か持っており、ネットの世界で大暴れしています。そして、ネットで大暴れする行為が何かを守るためらしいのですが、結局最後まで何のために暴れていたのか分かりません。父親に傷つけられるカタルシスで暴れて他のユーザーのシステムを壊していたなら迷惑な話です。というか、それ父親と同じです。
そして、それだけの能力がある赤の他人の少年(中学生くらい)を女子高生の主人公が一人で、虐待していそうな父親から守るために助けに行きます。周りの大人は事情を知っているのに、一つも手助けしません。
やさしそうな人たちがいるのは高知の片田舎で、虐待していそうな父親と、その子供がいるのは東京です。何、その先入観!
そして、はるばる東京に来た主人公は、奇跡的に、その傷ついていそうな少年と会います。そして虐待父親の前に立ちはだかるのですが……、少年と大きさ変わらない少女が、がたいのいい成人男性の前に立ちはだかって何ができたのでしょうか。
そして次のシーンで主人公は地元に帰ってきています。少年がどうなったか(児童相談所に連れていけたかなど)全く分かりません。というか、少年は確実に自分で児童相談所に行く能力を持っていました。
何が苛立たしいかといえば、たった数言で「こういう人間だ」と作り手が断定して、受け手に押し付けるやり方です。それ、映画の中で「断面だけを見て批判だけする傍観群衆」として描かれている人々と同じじゃんって心底思いました。
表面性を打ち破った先に「作品」があるのではないでしょうか。
母親が死んでから面と向かって話せなくなってしまった自分の父親を主人公はどう思っているのか?
主人公が本当に越えられていないものとは何なのか?
塞ぎ込む娘を父親はどう思っているのか?
妻をなくしたことをどう受け止めているのか?
幼なじみは主人公を何故、気にかけ続けるのか?
クラスの仲良しな少女は、何故、世の中を斜に見ているのか?
合唱団のおばさんたちは主人公の何を、何故見守っているのか?
こんな問いはほんの一部でしかありません。
「母親が死んだから」そんな一言で片付けず、きちんと描いてほしかったです。作者が100考えてようやく1か2伝わるのが作品だと思います。作者が練れていない人物が受け手に伝わるはずはありません。
表面性を保って安全なエンターテイメントを作りたいなら、ディズニーぐらい子供を楽しませるプライドとポリシーを持って勧善懲悪にすればいいと思います。中途半端に問題意識持って、一見深そうな作品っぽくして、掘り下げもしないで逆にステレオタイプな人間を描いてしまうなんて、勧善懲悪以上に危険な害悪だと思いました。
ストーリーの雑さで言えば、主人公の通う学校の描写が数分間出てきます。そして、陰キャの主人公が「イケメンの幼なじみ」に手を掴まれている瞬間を見られて、クラスLINEが大炎上していじめられかけます、が、「勘違いだよ」と訂正することで、事なきをえます。その後、クラスのことは一つも出てきません。そのシーンこの映画に必要だった? と本気で謎に思えます。そういうシーンがたくさんあって、結局何が描きたかったのか……。
激似のサマーウォーズの方は、ちゃんと一人一人の個性と役割がありました。端役の一人一人にまで血が通っていました。
暴走AIを作り出してしまった無責任なエンジニアにも無責任になってしまった「背景」が見えました。
サマーウォーズを見た人にしか分からない表現になってしまいますが「満開の朝顔が咲き乱れる小道を、祖母に手を引きずられるように歩いていく少年の姿」だけで、エンジニアの彼の痛みも、悔しさも、理不尽も感じさせてしまう、描写、造形の繊細さがあの映画にはありました。そうやって一人一人をきちんと描いたからこそ、人間の「あたたかさ」が伝わってくるというのに、そういうものを疎かにして「これが優しさだ!」「これがあたたかさだ!」と押し付けられても「そうですか」としか、私には思えませんでした。
伝えたいことが「分かる」のと「伝わる」のは全然違うと思うのです。
これでサマーウォーズより6分も長い!
お金をかけて、キレイな画像を作って、キレイな歌を入れて、これはPVじゃなくて映画でしょうが、と言いたくなる作品でした。
薄味の闇鍋
“歌” を通じた『娯楽』としての完成度がとにかく高い。
何故ここまで批判的な感想が多いのか。余りに高過ぎた期待と、鑑賞者が求めていた物語の質ではなかったからか。一言 “粗” と言っても、探し方と理解への姿勢にもよる。一定のご都合主義は限られた時間内で致し方ない所。決してそこまで酷くなく、寧ろ心地良い起承転結だったと思う。
自身の拙いレビューで、1人でも多くの人が『観てみよう』と思って頂ければ。
現実世界と、仮想世界。理解しているつもりの自分と、内に秘めた未知の自分。匿名という裏の言葉と、心にある本音。そして、自称警察への警鐘とも取れる仮想世界からのUnveil(アンベイル)。 “U” と “AS” を上手く設定に使い、安易に飛び込むネット上の危険を啓蒙している。
この “ベル” が『 “歌” を歌う』という特別感。
【アナと雪の女王】や【グレイテスト・ショーマン】の場面場面で挟まれるミュージカルとは違う。その歌へのフォーカスと演出での魅せ方が、とにかく半端無く素晴らしい。まさに鑑賞者全員が “U” の世界の中でLiveで “ベル” を視聴している感覚は特筆もの。
『50億の中から1人を探す』というこの不可能とも思える奇跡にも批判があるが、『50億の中のたった1人のベル』として歌うという奇跡には誰も突っ込まない。竜に惹かれて追いかける、その自然と気になってしまう意味、『母の死』という重たいエピソードから立ち直る切っ掛け、そして長年出来なかった母の行動への理解。これらをちゃんと考えて受け入れながら楽しんで鑑賞出来るかどうか。
『歌よ、導いて。』
この歌詞に鳥肌が止まらなかった。
全て物語として繋がっていて、悩みつつ、足踏みしつつ勇気を出して進もうとするすずの行動、思わず漏れてしまう嗚咽とも苦悶ともとれる声。
その意味と決意が見える “後半” は必見。一番批判が多い場面でもあるとは思うのだが、、、
子を持つ親の立場で意見させて貰うと、、、
『自らで成長し殻を破こうとしている時に、手を差し伸べるのはナンセンス』。
そして、いつでも一緒に行動するのではなく、、、
『信頼し、ただ信じてひたすら帰りを待つのも、愛情であり、友情である』という事。
ヒロちゃんは本当の親友であり、お父さんとしのぶくんが家の中と外、遠くから見守ってくれている。色々な『愛情』をテーマにしているのがわかる。
個人的にはアニメ映画は余り得意ではなく、斜に構えて観てしまいがち。予告編の歌に惹かれて鑑賞したのだが、『娯楽』としても、『作品』としてもかなりのクオリティだった。観るなら絶対に映画館でのIMAXをオススメ。歌の臨場感で★+0.5。
何でそうなった?が多過ぎる
自分はストーリー重視なので評価低めです。
映像と音楽は良かったです。
以下どうして?と思った点を箇条書きしていきます。
・川の真ん中に取り残された子供の親何してたの?
・主人公はなぜUを始めた?
・竜はなんでUで暴れてた?
・主人公はなぜ竜を好きになった?
・竜に「あなたは誰?」って聞いてどうするの?名前聞いたところで知らない人でしょ
・薔薇にはどういう意味が込められてた?
・竜の周りにだけAIがいたのはなぜ?
・歌のおばさん達いる意味あった?
・なぜ女の子1人で東京に行かせた?
・DVしてる父親はなぜただの女の子にあそこまで怯えた?
・DV受けてた弟の方はなぜ喋り方がぎこちなかった?
・結局DV問題何も解決してなくね?
・犬が前足を怪我してた理由は?
・結局主人公はどっちの男が好きなの?
「表現の力はすばらしい!」と感動し、泣きました。
始まってすぐ、Uの世界の発想力、美しさ、面白さ、そこに、
なんて美しいクジラ!とベルが登場して…。
あまりの表現のすごさに…、美しい映像に…、感動して泣いてしまいました。
私も、仕事として絵を描き、物語を考えていますが
この冒頭の映像だけで、表現のすばらしさに、
「生きてて良かった、人間の想像力、そして表現力って、なんてすごいんだ!」なんて
大きい感動にひたっていました。
この映画の大事な流れは、しっかり伝わりました。
・鈴が亡くなった母を否定したまま過ごしていた。
けれど、自分も母のように見知らぬ子供を救いたいと、
しかも自分にリスクがあっても、救わずにいられないんだという気持ち。
救えたことで、母をやっと肯定し、そして自分の存在も肯定できるようになった。
自己犠牲でも救うことが素晴らしい!ということではなく、
一刻を争う事態に、正確な判断をするのは難しく、
救助行為事態は褒められたものではなくても、
「子供を助けたい」という、母の強く優しい気持ちまで否定するのは、違うのではないか。
その母の思いを鈴は、やっと肯定できた。
・50億人の仮想世界のスケールの大きな世界と、
現実世界の各々がかかえる、一見、小さくみえる問題。
ネットを利用する人々は、現実世界で、やっぱり大なり小なり問題を抱えていて
ネットの世界を逃げ道にしたり、はけ口にしたり、または救いにしていたり…。
けれど、やっぱりその問題を解決するためには、
現実社会で、勇気を出して行動しないといけないんだというのが伝わった。
でも、ネットを否定しているわけではなくて、細田監督がずっと言っているように
ネットを肯定しているのが、Uの世界の表現で伝わってくる。
ネットはなんて可能性が広がる面白い世界なんだろうと、伝わってくる。
現実社会で勇気を出すためにも、まずは主人公の鈴のように、
ネット世界で行動を起こすのもいいんじゃないかと。
・50億人の前で、鈴が正体をさらす、映像のすごさ。
たくさんの光の前に、宙にうかんでいる鈴。表現がすごい…。
・歌がすばらしい!歌っているベルの映像をずっと観ていたい!!
現実世界の背景の絵がすばらしい!
それと対比になるUの世界の表現がすごい!(何度も言い過ぎかな><)
・カミシンとルカちゃんの駅のシーン。
他の場面が重めだったので、癒されて良かった。
劇場でも、笑っている人が多く、劇場が和んだ。
・なぜ鈴は、父と関係が悪くなっていたのか…。
なぜ鈴は、竜にすぐ惹かれたのか…。など、細かく描かれず
「ん?なんでだ?」と展開が進んでしまう部分もありましたが、
逆に、その部分は、みている人が「想像するのを楽しむ」という部分。
「鈴と父は、こういった理由で喧嘩して仲が悪いんですよ」と情報をあたえてしまうと
観ている人は、考えることをしない。
「母が亡くなって、父と子の関係が悪い」だけだと、なんでろう?
鈴の気持ちは?父の気持ちは?と観ている人は考えることができる。
これは、現在のネットでの誹謗中傷問題にも関係してくるのではないだろうか。
人は与えられた情報のみで判断し、悪者と決めつけたたいたり…。
またそれが、ジャスティスのように正義だと思い込んでしまう怖さ。
人が、自分で考えられなくなった怖さ。
情報を手に入れただけで、最強の武器を手にしたかのように攻撃する怖さ…。
映画を観終わって、口コミはどうなんだろうと検索すると、
びっくりするような酷評が目立ち、本当に驚きました。
こんなにすばらしい表現をしている映画なのに、酷評が目立つなんて…。
ネット世界の…、いや、人の「思いやりのある想像力」の欠如を、
本当に怖く感じます。
大きい声で言いたい!
「すごく良かった!表現の力はすばらしい!」
ただ、ただ一つ。
やっぱり皆さんが言うのように、最後の展開には「?」と思いました。
きっと鈴に、鈴の母のように現実社会で「自分にリスクがあっても、たった一人で子供を救う。」という行動をさせたかったんだろうけど、鈴が一人で、虐待父のいる東京に行くのも違和感があるし、家を探し当てるのも無理があるし、虐待父がああやって引き下がるのも、現実とはかけ離れているように感じるし、虐待の解決が「ぼくも闘う」と子供が気持ちを強く持つということにしてしまうのも違うと思う。
ただ、「鈴が母と同じ行動を取ったことで、母を肯定し、成長することができた!」という流れのみを重要とするなら、このシーンは成功だと思うけど、「虐待の解決」という部分を重要とみるなら、このシーンには違和感が残るなー。
細田守作品と思わなければ面白い
時をかける少女、サマーウォーズが大好きで細田作品は面白いと思っていました。
しかし、その後の作品は盛り上がりにかけるなって思ったり、映画にのめり込めない、全体的に面白くないわけではないがストーリーがつまらないと感じていました。
今作も同じで面白くないわけではないです。
しかし、時かけのような面白さを細田作品だと思ってしまうと期待外れでつまらなく感じてしまいます。
映像や歌は素晴らしく、声優を務められた方の演技力には賛否両論あると思いますが、私はあの慣れてない感じがより現実世界のリアルさを感じて悪くないと思いました。
細田さんは演出は本当に上手ですが脚本はまだ苦手なのかなと思いました(時かけとサマウォは脚本が別の人)
脚本を他の人に任せてしまえば売れる作品が作れるけれど、たぶんそれを分かっているけれど細田さんは今後も自分で脚本もすると思います。
単純に売れる映画を作りたいのではなく、たぶん全て自分で書いて、演出して、映画を作り、それが売れて欲しいのだと思います。
その中でまだまだ成長途中で、私たちはそれを見守っている立場なのだと思いながら映画を見れば前回の未来のミライより面白いし、少しずつ成長してるんだ!頑張れ〜!と思えます。(上から目線的ですみません。今後も細田作品は映画館で見る予定です!応援してます。)
サマーウォーズではなかった。
こんなもんかぁ…
□冒頭の大迫力のBelleのライブシーンは、バーチャル世界のトンマナを全て塗り替えられる名作かもしれないと思った。
Belleのキャラデザはとてもよかったと思うし、あのレベルの歌唱シーンを連発されたら完敗だった。
最先端のグローバルトレンドを意識した楽曲に、しっかりと"聞いたことがない"要素を加えて、未来のヒット曲というイメージを形成していたと思う。
□近未来SF的なディティールの詰めに関してはかなり消化不良である
→現在のSNSやVRプラットフォームにおいてまだ環境が整っていないバーチャルライブ体験が、どう描かれるのかについても期待が高かったし、バーチャルライフとリアルライフがどのようにバランスし、人間にどのような変化をもたらすか、とか結論としてバーチャルライフって良いものなの?とかどう描かれるのかとか気になっていた。
これについては、かなり甘かったかなと。
生体情報によって、1人の人間が複数のアバターを持つことはできない。アバターはAIが画像を読み込んで自動生成されていたが、どんなUIになっているのかとかもっと描いてほしかった。
あの耳につけるガジェットは簡単に手に入るものなの?「U」がどういう時間軸で世の中に浸透したのか、かなり謎だった。テレビのニュースになったり、おばちゃんたちが知ってるレベルなの?プラットフォームがどういう運営になってるのかとかもチョロっとでいいから情報として欲しかった。
□主人公の変化が描かれてなさすぎる
幼い頃に母を亡くしたことを引きずっている=かけたコップや、曲作りは母からの影響
だが、人前で歌えないほどシャイだし、曲を作ってることとかは「U」を始めるまで誰も知らなかった?
バーチャルライフに居場所を求めた理由として、ある程度うまくいかないと日常は描かれてたけど、そこまで絶望的な状況ではなさそうだし、心に闇を抱えてそうなかんじでもなさそうで、Belleというアーティストが何を歌ってるのかとか、なんでバズったのかとかが薄くて疑問が残る。
アバターが可愛くて歌上手いってだけ??詞曲が本人ならもうちょいなんかあってもよさそうだったのに。ラブソングなんて書いたことないやとか言ってたし。
バーチャルライフにおいてスターになったことで、スズは自信を持つことができたなら、リアルライフのほうでもその変化を描いて欲しかった。周りのみんなが気づいていたということは、Belleとしての活動をしていて、スズという女の子は良い意味で変わった部分があったのだろうか。
□結局のところメインテーマなんなん?てなる
→要素が散漫的で、恋愛なのか、成長なのか、インターネットがもたらす光と闇なのか、伝えたいメッセージがなんなのか
よくわからなかった。
□一番首を傾げちゃったシーン
→物語のクライマックスといえる、スズが自分の素顔を晒して歌う場面とそれによる展開はさすがに理解不能でしたね。
なんで小学校にみんな集合?
スズは身の回りの人にBelleであることがバレたのにノーリアクション?
なんでBelleと竜の関係をみんな知ってるの?竜は世の中的には悪と考えている層も多いはずなのに?
歌い終わって、ビデオチャットが繋がって「やったぁ」ってなるの本気で意味わかんなかった。なんも解決してなくないから東京行くんだよね?このまま東京まで車で行く?ってなってるのに夜行バスに未成年を1人で乗せたの?
東京着いてからは場所の特定とかサポート体制なくなるのなんで?Mapとかあるっしょ。家に子供2人は軟禁されている可能性はなかったのか?部屋番号とかわかんなかったよね?で、結局児童虐待の何を解決したの?竜は結局世の中的に善なの?悪なの?どうなったの???
モヤモヤが残りました。
エンタメとしてはいいのでは?
まず、音楽と映像は良かったです。
前半はとてもワクワクしながら観れました。
ただ、他の方々もそこそこ指摘していることですが、ストーリーの説得力が弱いと思いました。
映画としてある程度のご都合主義はあってもいいと思うのですが、キャラクターの行動の理由付けが弱くて、「なんで??」と思うことがあります。
勝手な予想ですが、ストーリーに色々詰め込み過ぎて、一つ一つの行動の理由付けが簡略化されているように感じました。
ストーリーの流れや、シーンの表現の仕方などから、こういうことを伝えたいんだろうなといったのは想像出来るのですが、いかんせん短いシーンだったり、表現が細か過ぎて伝わりづらく感じました。
何となく想像して補完しながら観ればいいのですが、主人公が竜にあそこまで拘る理由付けだけでももっとしっかり表現するべきだと思いました。
ストーリーを動かす大事な理由付けまでもが他と一緒で弱いのが、とても残念に思いました。
個人的にそこさえ目をつむれば、とても楽しめる作品だとは思います。
エンタメとして何となく観る人にはとてもおすすめ出来るかと思いますが、いろいろ説明を求める方には不向きな作品かと思います。
全1493件中、941~960件目を表示