竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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現代のネット社会の風刺か?
ネット社会での、個人というものは何なのか、現実と一致するのか、といった課題、誹謗中傷、称賛のしやすさ、匿名性など陰も陽もネット社会について考えさせられます。ただ、物語としてはかなり難解で、単純に楽しめるものではないです。最後までみて作品になってます。
映画館で観る事をオススメします
あのシーンでこうすれば良かっただの、キャラの心情が読めないだの無粋なツッコミを入れるつまらんヤローには不評かもしれませんが、そうでない方にとってはまぁ面白い作品だと思われます。
フルCGで描く壮大なオープニングや、物語終盤のライブシーンはなかなか見応えがあり、素晴らしいボーカルも相まって心震えるシーンに仕上がってます。このシーンを観る為だけでも観に行く価値アリ。
とは言ってもツッコミたくなる場面が多々あるのもまた事実です。カッコ悪い大人を描かずにはいられない、初々しい声優を主人公である少女に起用するなど、人によっては不快感の出る細田守監督の性癖とも取れる部分が出まくってます。
作品のテーマは凄くわかるが、社会派漂う題材は何とも微妙で作品の足を引っ張ってる気がしてならない。
もっと何て言うか、折角凄いライブシーンあるんだからアナ雪みたいにハッピーウレシーな感じにすれば良かったんじゃないかな!?(語彙力)
多分テレビで観たらライブシーンの臨場感が無くなる分、星3くらい。なので映画館で観ましょう。
「またか」と海外の一部が発言されても
面白かったです
この作品は匿名性の現代の状況を壮大な世界観で表しているように思いました。
そして、裏でどんな人がどんな思いでいるのかも分からず、何も考えずにネットに書き込むことの危険さを客観的に感じさせてくれました。
「言葉の責任を持たない奴が人の責任をどうこう言うな」という言葉を思い出しました。
主人公のように「自分で考えて行動する」という人が少しでも増えて欲しいという思いでこの作品を作ったように思います。
(あくまでも個人の感想です)
面白いが
Uでの騒動がどう言うことなのかよくわからなかった。
狼が住んでる城をみんな知らないとか何故なんだろ?
住むというのはどう言うことなの?とか。
映像は美しくて、音楽も凄くいいので、大画面で見るにはサイコーなんだけど、話を楽しむと言うよりも、映像と音に身を委ねてトリップ体験を楽しむという感じ。俺的には。
劇中歌唱のちから
期待の高さに反比例する低評価が多く躊躇していた本作を遅ればせながら鑑賞。残念ながら総評としては低評価の皆さんに同意となった。
まず劇中歌のクオリティは高く中村佳穂の歌唱も素晴らしく、「ストーリー由来ではない興奮」を覚えた。背景やUの造形も各界の才能を集めているらしく素晴らしいと思う。
主役の中村佳穂は全く知らず上白石妹かと思ったが実力派の歌手であることがわかった。歌い手と演技担当を分けなかったのは良かった。その他は俳優陣が多かったが声優でもいいんじゃないかと。
問題のスジなんだが、一つ一つの要素は悪くもなく、もっと面白くできたのではと思う。大変な労力を投入するアニメーションの工程の、初めの方でもっと揉むことができたらと思うと残念でした。
騙されたと思って、観といた方がいい映画に決定!
「竜とそばかすの姫」を、先日カミさんと観てきました。
最初にひとこと謝らせてください。
まったく期待せずだったわたしが、まさかの(まぁよくある話なんだけど)めちゃくちゃ面白かった。
迂闊にも、感動までしてしまったのです。
冷めてるか、よく泣くか、どっちかやな。
まぁこうなることはわかっていたけど、事前チェック段階ではまったくのノーマークの映画で、カミさんに誘われなければ行くことはなかった。
監督も知ってて、前作「未来のミライ」は自分の中でめちゃ評価低いし、チラ見した映画情報でもピンとこなかったけど、カミさんが得た直感を信じてるので、ここはダメ元で見ておいた方がよいなと。
カミさん情報では、わたしの好きなウルフウォーカーとかブレンダンとケルズとかのカートゥンサルーンも関わってるとかで、映像と光が素晴らしくいいことは想像がつくからぜひともスクリーンで見ておいた方がいいとなるわけです。
で、いきなり冒頭シーンの歌ですでにやられてしまった。
いい。
実にいい。
キャラクターデザインも、ポスターなど事前チェックでは鼻についたけど、まったく気にならなくなっていた。
アニメ映像も、ストーリー展開も、いい感じで進んでく。
想像してた、バカにしたような目つきでなく、めちゃくちゃ真剣に映像の世界に入り込んでいったのです。
自分でも信じられないくらいに。
Uという仮想世界の設定も、超巨大インターネット空間ですら、普通なら興ざめしそうなものの、さすがのエリート映像集団のなせる技のお陰でまったく違和感なく、感動すら覚える映像美にどんどん心が、映画の世界に入り込んでいったのです。
その完成度の高さが気にならなかったのは中盤まで。
後半から、ちょっとずつ怪しくなる。
はじめよければすべてよし、とはいかないのだ。
肝心なのは、エンディング。
ネタバレしないよう、何が起きて、最後に残った謎が何なのか、はいわないけど。
固唾を呑んで魅入ってる後半の、ここぞという場面からせっかくの高評価だったモチベーションが急降下。
そう来るの?本当にそれでいいの?といいたくなる、がっかりな展開に。
これは当初から監督が意図した通りの展開なのか、頭から懲りすぎて中盤に予算が切れてエンディングにもっていく費用が大幅に削減でもされて、急遽台本書き換えに至ったみたいなくらいのエンディング。
あーあもったいない、と思ったのはわたしだけか。
それでも後半まで、わたしのまったく期待せずの予想をはるかに裏切るほどよかったことは事実なので、○にしておきます!
・昨日2回目を見に行きましたが、1回目、2回目とも涙がこぼれました...
・昨日2回目を見に行きましたが、1回目、2回目とも涙がこぼれました。
・1回目は子供含め、家族4人で、2回目は妻と2人で。
・映像、歌が圧巻。1回目見てから、spotifyとyoutubeで毎日音楽を聞いています。
・旧来の日本アニメとCGアニメの融合による多様性、複数の音楽家による音楽の多様性など、様々な世界はそれぞれ素晴らしいということを上手く表現されていたと思います。
・物語も素晴らしい。主人公のすずがUの世界、周りの人と関わりで悲しみを乗り越え、強く成長する姿には心が打たれました。
・歌を作ったり、映画を作ったり、ネット上で何か呟いたりと、クリエイティブなものを発表すると、評価も批判もされます。
自分の満たされない心がある人は時に攻撃的に批判してしまうことを、この映画は伝えていると思います。映画を批判される方の中には、そのメッセージが届かず批判されている方もいる気がします。その様な批判をしても心が満たされないままだと思うのですが、、。果たして批判している人はアンベイル(実名が晒される)されても批判し続けることができるのか。。。
・じわじわと、グローバルで評価され、歴史に残る作品だと思います。
端的に言ってつまらない。
これまでの細田監督作品はサマーウォーズ、時をかける少女だけ面白いと感じてました。
それ以外の作品は視聴後に満足した記憶はなかったのですが、CMの歌に惹かれて本作を思い切って観に行きました。
…が、残念ながら無駄足だったと、本編開始10分ほどで悟りました。
幼稚な台詞回し、主人公のいちいち気になるオーバーなリアクション、そこで泣くの?と思えるタイミング…
唯一の笑い要素だったのかなと察するシーンは完っ全に滑っていてそこが一番精神的にキツかった。
文字通り笑えないし、正に拷問の時間でした。
ベルがバーチャル世界に生み出されるや否や間髪入れずに歌い出すシーンは、もう少し本人に感動している描写や溜めがあって良かったのでは?初めてのバーチャル空間、もう少し余韻があっていいよね?と。とっとと本題に入って行かれた感じでした。
こういう細かいところでちょいちょい感じる違和感を挙げればキリがないですし、その度に物語全体の流れを滞らせ、現実に引き戻された。
登場人物たちに説得力がないがために作品自体に感情移入できないまま終わってしまった。
またディズニーの美女と野獣のシーンをそのまま起用したような演出がいくつかあって、違和感を超えて嫌悪感さえ感じました。あんなに堂々とコピペしてて著作権侵害にならないのか??
終盤は男の子の兄弟の背景が薄っぺら過ぎて、主人公の行動の動機とするにはあまりにも説明不足だったし、最も解せないのはラストに女子高生だけ東京に行かせた超絶無理矢理展開です。常識的に考えてあり得ない選択です。
皮肉にも、問題提起したはいいものの広げ過ぎた風呂敷が雑に回収されたことで、後味の悪い終わり方になってしまった。
どちらかと言えば純粋に楽しもうという気持ちで臨みましたが、無駄な試みでした。
これはお話作りのプロになり切れなかった人の作った、社会批判と創作を中途半端に混ぜた中途半端な作品に過ぎません。
なぜなら本作は娯楽としての面白さ、視聴後のカタルシスが欠如しているからに他ならない。
試写会?では外国人達がスタンディングオベーションしてましたが本当に忖度なしなのか疑わしいです。
娯楽を作り出す職人なら人に共感や感動を与えて初めて仕事をしたと言えるし、社会問題に一石を投じるより先に純粋に人を楽しませるエンターテイメントを一から学ぶべきです。理屈が先行してしまって視聴者が置いてけぼりになっている事に気が付いて欲しい。
とは言えそれはその人の元々の感性であるし、この監督に才能があるか無いかは過去作を観れば明白なので、今後は脚本は潔く他の人に任せるべきでしょうね。
そして視聴者の意見が賛否両論あるのは世の常、と看過するのではなく真摯に受け取めて欲しいし、その上で次回作に生かしてほしいと切実に願う。別にこの監督作品のファンでもないですけど、曲がりなりにも未来の日本のアニメ映画界を背負う可能性を秘めているのならこのままで終わってほしくない。
悲しい事に現時点で背負えてるとはと思えないので、あくまで可能性の話ですが。
ただ歌や映像は作中唯一の救いだったと思うので、そこだけは評価したいです。
これでGOサインを出したのが信じられない
結論から言わせてもらえば、物語が点々としていて線になっておらず、まとまりがありません。
細田監督は本当にこれでご自身の満足できる作品の仕上がりになっているんだろうか、
納期やらの関係で中途半端な状態で公開されていないかと心配になるレベルでした。
作品のアイデア、映像美、歌、音響は間違いなく素晴らしいと思いました。
ただ、登場人物たちが何を思ってそのセリフ、行動をとるのか、
その差し込まれた演出や間の意図はなんなのか、
全体としてこの作品で何を伝えたかったのか、という根幹の部分が何も伝わってこず、
カタルシスも何も感じませんでした。
細田監督の作品は僕らのウォーゲームの衝撃からずっと追い続けていますが、
どうにもここ最近の作品には、作りたいシーンが先行しすぎており、パワープレイで急にラストシーンに結びつけるというような展開も多く、かつてのようなすっきりとした物語の流れを感じません。
この作品は近年のその不安が顕著に示されたものになったと思います。
私が好きだったのは別で脚本家さんがいた頃の作品だったんだろうなと。
冒頭の話に戻りますが、シーン、シーンとしては理解できます。
しかし、ちょっとしたコメディを挟みたいのか、妙な間や空気感の演出が、物語の流れとして
効果的に作用しているかと考えると、スベッてるなとしか思えなかったですし、
その後のテンポを上げて物語のリズムを取り戻していくということもなく、
声優さんのクオリティはさておき、登場人物達の感情がシーンごとの処理で終わっており、一貫したキャラクターが構築されておらず、声優として演じる側も、キャラクターを理解できず、好きになれずで苦労したろうなという印象でした。
特に気になったシーンといえば、ベルがジャスティンに詰問されるシーン。
ベルの画だけになる所で完全にストップしていて放送事故のように見えて怖かった。
瞬きもモーションキャプチャの特有の揺れもなく、驚いているのか、考えているのか、困惑しているのかという表情の変化も感じ取れませんでした。
また、終わり間際の父親がわめいて殴りかかろうとするシーン。
竜の時との対比で、喚き散らしてくる相手に動じなくなった主人公の成長を見せたい、
というのは理解できましたが、子供に簡単に手を上げるような男が、何を思って尻もちをつくまで恐れて逃げていく、というのが理解できません。笑う所なのかな?と思いました。
動じない主人公の態度に恐れをなしたんだという解釈だと思いますが、違和感がある以上、そういう状況に見せる要素が少ないのだろうと感じます。
竜の動きが早すぎて、どんな攻撃をしているのかがわからない。
唐突な炎上シーンでよくわからないメダルゲームの演出。
合唱のおばちゃんたちはスズの居場所がどうしてわかったのか。
など、細かいところで違和感は多々感じました。
細田監督の作品は決して嫌いではありません。ただ、今回はちょっと酷かったかなと。
恋愛、アクション、サスペンスと色々詰め込みたかったようですが、詰め込みすぎて説明的なセリフで展開を無理やり切り替えるといった所もあり、正直もっとシンプルでいいのかなと。
勝手に評価させていただいている身ではありますが、監督がお好きなものを作るのは当たり前なので、どうぞご自由にというスタンスですが、脚本に関しては脚本家さんにご依頼されるなど、もう一度ご検討いただきたいなというのが正直なところです。
〔無駄に長文です]ボツ案、廃案となった複数の構想を一本にまとめた感じの作品に。
まず、私は細田監督の作品は「サマーウォーズ」と「おおかみこども」以外未見ですが、前者は楽しく感じ、後者は逆に駄作であると感じた者です。
この経験から、(あらさがしなどしないで、極力ポジティブに鑑賞しよう)と努めたものの結果的に大筋にも細部にも疑問点がわくことに……
タイトルのように、一つの作品にはなり切れなかった短編を有効活用、リサイクルしようとして、無理やり共通項でくっつけた感が否めない作品です。
そのうえ作り手、あるいは登場人物たちの感情と意欲が先走り、視聴者は取り残される場面が多くありました。
映像美が評価されることもあってか、現実世界での風景は確かに美しいのですが、仮想世界での映像は、(単にきらびやかで情報量が多いだけでは?)と思いました。
【以下考察です】
個人的にこの作品はまず大筋として、
1.青春パート
2.インターネットパート
3.虐待という社会問題パート
の3編に分けられるように感じました。
1では「母を失い、歌をも失った少女が『何か』と出会う過去を克服しつつ、新しい未来を創造する。その過程には当人や周囲の甘くずっぱくもほろ苦い恋愛譚がある」というストーリーが見て取れました。
2では
「インターネット、利用する者皆に等しく、最高の可能性を最大限に与える。
しかし、三次元的な物質性や現実から脱却させたり解放させることはできず、
人間が人間であるという本性・人間性から解脱させることも出来ない。
(現実世界の外面、内面がアバターの表現される。仮想世界で繰り広げられるアバターの 行動もまた現実世界の延長である)
ポジティブな例は主人公とプロデューサーの友人、ネガティブな例は外人三人組。
結局、仮想世界は現実の上に立脚するものなのだ すべては変わらない。」
という、永遠に続くであろうテーマが横たわっているのではないか、と感じました。
3では「社会の機能不全にさらされ、大人の傲慢な身勝手さに抑圧され奪われていく子供達。彼らを見捨ててもよいのか。彼らもまた大人になる」
という問題提起を感じました。
(勝手な考察ながら、リュウのアバターが怪物の姿をしているのは父親の暴力性の体現であり、また彼の未来に潜んでいる「リュウはいずれ父となり、また怪物となる。このままでは誰かの幸福を破壊することで自己を保つ構図から抜け出せない」という暗喩なのでは、と受け取っています)
3は「おおかみこども」にも通じる提起であり、細田監督として見過ごせない問題なのでしょう。
【感想2】
で、ここで述べた3編の物語を一つにまとめようとした結果、共存に失敗し見事に長所を食い合い殺しあっているのです。
テーマこそあるがストーリの円滑な進行をさせられない。という作り手のジレンマ。
それを解消すべく、やむなく登場人物たちは不合理な原則で行動し、舞台装置としてストーリーを進めていき、細部の余計な違和感を作りだしています。
(後半のエンディング近傍の大人たち全員の無責任な行動がいい例だと思います)
どのパートをとっても中途半端で、
恋愛映画が見たい人にも、群像劇や社会派ドラマが見たいという人にもお勧めしにくい映画だ、というのが私の最終的な感想です。
伝えたいものはあるのになにも伝わってこない。
せめて、「インターネットは毒に薬にもなる。誰かを追い詰めたり迫害することが出来るが、喜びや救済にもなる。
現に竜という暗闇に閉じ込められ抑圧された弱い人を、白日のもとに解放できた」というありふれてこそいるものの、明確である落ちがあれば
「この作品でやるべきテーマではない、凡作」という程度のまとまった評価は下されたのではないか、とも思っています。
感動!鳥肌が立ちました
話の内容はフィクションなのに、
現実の世界の出来事と
重ねて観てしまうぐらい、
今の時代にぴったりの内容でした。
恋愛映画なのかなと
最初は思っていましたが、
まさかのネットいじめや
竜の正体が児童虐待に繋がっていたりと、
「そういうことだったんだ!」と
話の伝えたいメッセージが
はっきりしたとき、
すごく泣きそうになって、
涙を堪えながら観ていました✨><
現代の社会問題を
映画で取り上げられているのを
私は今まで観たことなかったので、
監督すごいなと思いました。
映像も歌もすごく素敵で
良かったです🌸
海外でも評価されている
理由がよく分かりました✨
いまいち
膨大な情報量と美しい映像、そして力強い歌声に満ちた一作。
『サマーウォーズ』(2009)の「OZ」を彷彿とさせるような巨大インターネット空間「U」という舞台装置をはじめ、細田作品の様々なエッセンスが凝縮されており、かつそれらが過去作と比較して大幅にアップグレードされています。
細田監督も明言しているように、本作の重要なモチーフの一つは、『美女と野獣』、それも1991年にディズニーが製作したアニメ作品です。単なる設定だけでなく、オリジナル作品のミュージカル要素もかなり大幅に取り込んでいるため、必然的に主人公すず/ベルの「歌」そのものが、「U」の伝説的なアーティスト「ベル」、という単なる設定を超えて、作品の根幹ともなっています。すず/ベルの声を担当した中村佳穂の歌声は、非常に力強さと美しさを兼ね備えており、この、「ベル」が備えるカリスマ性に強い説得力を与えています。最初はすずの声優とベルの歌を唄っている人は別なんだろうと思いこんでしまうほど、声質を使い分けていました。素晴らしい仕事だと思います。
後半になると物語の整合性に綻びが生じ始め、特に最終盤近くのある「事件」については、現実の社会で生じている問題と強く関連しているにも関わらず、深掘りを避けているきらいがあります。他にもいくつかの点で引っかかりを感じたのですが、それらのほとんどは些細な事として受け流せたのですが、この「事件」の顛末については、明確に描写不足と感じました。
ただし、本作は映像に込められた情報量が圧倒的なため、一回では全ての要素を消化しきれなかったという実感があります。上記の疑問点も、再見すると解消されるかも知れません。それだけ濃密な語り口であるため、何度も(劇場で)鑑賞する価値は十二分にある作品だと感じました。
それぞれの想いで膨らむストーリー
中だるみを感じたものの、総合得点85。
snsが舞台の新鮮な映像と構成。sns時代を生きる人たち。特に若者に向けたメッセージは、ある意味でありきたりなものにも感じたが、その中でも印象に残った内容は以下のもの。最後には、率直な疑問も書いた。
周りの声が反応が、いやでも聞こえてくるsns時代。ついついその声に振り回されて周りの目を気にして行動してしまう。主人公の鈴もそんな平凡な高校生だった。その平凡さがどこか共感できた。そんな鈴には唯一自分が自分らしくいられる時間があった。周りの目を気にせずにいられる。それは歌っているときだった。揺るぎない芯のある自分は、自分が好きなことをしているときに現れる。それを感じた作品だった。
竜についてはよくわからなかった。
なぜ悪者扱いされているのか?なぜお城に住んでいたのか?
美女と野獣のストーリーは必要あったのか?
そこは皆さんの考察や感想を見てモヤモヤを払拭したい。笑
当然のことだけど忘れがちな事を思い出させてくれた。
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