竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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まさに映像美、しかしそれだけ
(ネタばれなしレビュー)
細田守監督の作品で二度目の鑑賞です。
他のレビューと同じレビューになってしまいますがご了承を。映像、音楽のクオリティは本当に素晴らしいものです。迫力と美しさがあり見るものを魅了します。大きな画面で大音量で見るとさらに良いものです。
しかし、それまでです。ストーリーと設定が最悪です。まず、「U」の設定。あれは分身した自分が勝手に動いているのかはたまた操作しているのか。操作しているときの現実世界ではどうなっているのか。VRみたいな世界が映し出されるのでしょうか。
そしてあの城の場所。あれはPCでいうゴミ箱のようなところでしょうか。メタバース世界をモチーフにしているというのにわかりづらくノリと勢いで押している感じがします。とはいえあまりの映像と音楽の美しさに乗り切れそうですがやはり少し引っ掛かります。サマーウォーズ「OZ」のようにもっとしっかりとした設定がないと映画の世界に入り込めません。サマーウォーズでは戦うときOZの格闘ゲームが作動して強制的に格闘が始まってしまうという設定でしたが、この作品ではいきなりBELLによるライブがあったと思ったら謎の正義が竜に襲い掛かるというわけもわからないことがおきていました。しかも、序盤のことです。まだ内容が深くは理解できていない序盤にあのシーンは少し早すぎる気がします。キャラ設定もぐちゃぐちゃで設定のすべてが雑です。
ストーリーもいまいちです。書いてしまうととてつもなく長くなるので端折りますが評価に値しません。
しかし、映像のクオリティと音楽。これはとても評価できます。ストーリーと設定が訳が分からないですが、ラストは完成度の高い映像に涙が少し出そうでした。音楽と映像には凄まじい力が眠っているんだなと感じました。さすが細田さんの作品です。歌はすべて最高でした。映像のクオリティも素晴らしい。イラストで描かれる風景は写真と間違えそうです。リアルでありながらもイラストの良さがはっきりと出ており見るものを圧倒するものでした。
映像と音楽のクオリティの高さに驚きました。しかし、Uやキャラの設定の雑さ、訳のわからないストーリーでせっかくのものが台無しです。サマーウォーズの下位互換といったところです。正直期待外れです。
面白かったです。期待以上でした。
思ったより面白い。
人を助ける時は必ず複数で、装備をきちんとする。
人を助ける時は必ず複数で、装備をきちんとする。
最後が少し引っ張り過ぎたけど、やっぱり、いいね。全てが共感出来る。昨年からIMAXで3回ほど見たが、テレビでも充分。
配信で観るのがオススメ。
インターネットをやって傷つかないことはない。
ベル、鈴役の歌手、ミュージシャンが素晴らしいのは大前提として、細田守監督の作品は本当に大人、主人公の親が素晴らしいと思う。あんな風に子を導くような接し方をする親、現実でいるのかな笑
人とは違う行動を取る人に対してひどく中傷する人は必ずいます。
勇気ある行動を取った鈴のお母さん、増水した川を渡って実の子を置いて見ず知らずの子供を助けに行くべきではなかったという心ないコメント。ですがこれは正論ではあります。そう思う人もいるでしょう。
ヒロちゃんが、アンチがいるのは本物の証拠と言っていました。
細田守は誹謗中傷は絶対的悪。なくさなければならないではなく、主人公に強くなる道を選ばせた。
誹謗中傷は悪いこと。その人を訴え、誹謗中傷がこの世からなくなるように戦うのも正しい。
ですが誹謗中傷する人は必ずいる。その上で自分はどう強くなるか。これも正しい。
この作品のレビュー自分は星4.5にしましたが、5の人もいるし、1の人もいるし、0の人もいる。
素晴らしいと思う人もいれば、くだらないと思う人もいる。
虐待について詳しい人から見れば、この映画はぬるいだろう。ご都合主義が多いだろう。
私も他映画のレビューで1をつけることもある。
人それぞれ意見があって当たり前なのだ。
誰の意見が正しくて、誰の意見が絶対におかしいなんてことはない。
個人的には、ベルは日本人。アジア人が世界一の歌姫になるのは現実的に違和感がある。
竜をアメリカなど外国人にして、U自体を自動的に共通言語に変換できる。とかならベルが世界一の歌姫になるのも納得できたかもしれない。
全部日本の出来事にするのは、せっかくグノーバルインターネットなのに、もったいないなと感じた。
ですが起承転結、物語的にはものすごく良かったです。
人助けをする。鈴は自分を置いて見ず知らずの子を助けに行った母親をずっと理解できないままでいました。
でも母親は誰に止められようと、罵られようと自分の意思で助けに行ったんです。
鈴が1人で東京に行ったのも、誰もそこについて行かなかったのは、合唱団のおばさまは、1人で行くのはあの子が決めたことと言ってました。1人で自分の意思で鈴が行動したことを示したかったんじゃないかなと思いました。
心地よいファンタージーで観たかった・・
今、若者たちの関心の高いメタバースを舞台にして細野流の美女と野獣の物語が花開く。
メタバースを実写セットで描いたらとてつもない手間と予算だからアニメだからこそ実現できたと言えるでしょう。お馴染みの空飛ぶクジラも登場してステージは見応え、聴きごたえ十分でした。
ただ、物語構成はちょっと疑問符、テーマは自己犠牲は美徳か?と言うことでしょうか。
観客の共感を得やすい薄幸のヒロインを作りたいのだろうが劇中では娘が行かないでと懇願するのに振り切って濁流に飛び込む母親を描いているが泳ぎに自信があったとしても単独では無謀としか言えませんね。
DVの父親も登場しますがこれまた極端、昨今は例のテロ事件のせいでカルト宗教に嵌った親のせいで子供は地獄、家庭崩壊という報道が喧しいですが親の主義や信条などで子が犠牲になる例は胸が痛みます。
長じた娘は現実逃避の効用かメタバースでは別人のよう、ただお節介は遺伝なのだろうか、繰り返される自己犠牲、何の勝算も無く上京する無謀振りまで母親ゆずり・・・。
ディズニー顔負けの技量があるのに何も社会派ドラマ風に寄せなくてもよいでしょう、できるなら心地よいファンタージーで観たかった。
歌だけは良かった
巨大SNSで、、、。
美女と野獣?
belleはフランスの小説、またディズニー映画のベルなの?ベルもフランス語で美しいって意味。
竜は野獣なの?薔薇育てている所。野獣は薔薇を守っていたけど。ルカちゃんがいい子だった所くらいからちょっと見方が変わった。巨大SNSでリアルな絆に辿りつけるってすごいね。凝ってるけどちょっと映像がうるさいかな。
なかなか私の中「サマーウォーズ」を超えていけない。 サマーウォーズ...
娘に「君・・・」と呼びかける父親って
過去のトラウマから自分の殻から抜け出せない少女が、仮想空間をステップに成長する物語。
ネット等で低い評価を観ていた為か、想像していたよりは悪くはなかった作品だと感じました。
少女の成長譚というテーマが良いですね。母親を目の前で失ったトラウマ。大好きだった歌を歌えなくなった少女が仮想空間でそのトラウマから抜け出して・・・そしてそれが現実のすずのステップにもなる。カタルシスを感じる良いストーリー展開だと思います。
音楽シーンは歌唱力を含めてレベルが高く、迫力を感じました。特に、「ベル」が「すず」に戻り歌う後半のシーンは、ストーリー的にも相まって感動的ですらありました。
ただ、それでも全体として薄く、整理出来ていない話だとも思います。
例えば、すずが竜に執着した理由が分かりません。逆に、竜がベルに心を許した理由も分かりません。
これが分からないので、物語に入っていけません。
すずの執着で言えば、例えば、ルカの気持ちを勘違いして失恋を覚悟したシーンの後に竜との出会いを描いていれば、少しは納得感は増したかもしれません。少なくとも製作者が「理由付けをした」と理解することは出来ますが、この作品はそれすらありません。
キャラの設定も極端で微妙。そして、それぞれ折角のキャラを上手に活かし切れていません。
例えばしのぶは高校生とは思えない落ち着き。竜も虐待されている14才とは思えない・・・
逆に、コーラスサークルの大人達は何の役にも立っておらず、結果として、物語のリアリティの邪魔にすらなっています。
例えば、姿を晒して歌うことをすずに提案するとき、しのぶがもっと気持ちを高ぶらせ叫んでいれば、高校生らしかったかもしれません。そして、それを大人が窘める。或は、冷静な言葉でその気持ちを引き継げれば、大人を描いた意味があったかもしれません。
クライマックスは否定的な意見が多いようですね。私もその一人。
独り立ちするすずを描きたかったのかもしれませんが、物語のリアリティを損ねるだけのように思えます。
仕事もお金の問題もあるのでしょうが、大人も含めて可能な人数で行かせれば良かったのに。そして、大人とヒロは警察に相談に行き、他のメンバーは手分けして竜の家を探して・・・最終的に一人で竜とその父親と対峙出来れば、独り立ちのシーンとしては十分だったと思います。
また、警察官が、父親の暴力を現認するシーンを描ければ、あんな中途半端な終わり方にしないで済んだのではないでしょうか?
映画としての私的評価は、当然厳しめです。ただ、物語以上に、サマーウォーズを焼き直したような設定や、美女と野獣の『真似』をしたシーンなど、細田監督の姿勢に厳しい評価を付けたくなる、そんな作品でもありました。
虐待児を殺す映画
私は、身の回りに虐待を受けて育った人がいます。
虐待から救われるシーンについて私は
「鈴にとって都合が良すぎる」と思いました。
正義感に燃えてる人間がただ気持ちよくなれるだけのような、
これを観る当事者の事なんか何も考えてないご都合主義的展開。
虐待されて人間不信に陥ってる子供が、あんなに短時間で
たかだか歌と少し話した程度で他人を信用するわけがないでしょ。
虐待児が「頑張って戦う」なんて言わされてるシーン。
これをみた虐待児が「自分も頑張らなければならない」と思ったらどうするんですか。
虐待されてる時点ですでに彼らは頑張っているんです。
これ以上頑張ったらストレスで体に障害が出るんですよ。
そんな人をさらに追い込みたいんですか。
虐待に関する描写や配慮の何もかもが足りない。
おかげでストーリーにまったく集中できなかった。
せっかく楽しみにして観に行ったのに、あまりにも虐待問題の描き方が雑で表面的で失望した。
残酷な映画だなと思いました。
希望の押しつけで人を殺す映画です。
他の部分が好きなだけに、とてもとても残念でした。
衝撃的でした
ネタバレだらけのレビューです。
普段映像作品はあまり観ないのですが、中村佳穂さんが声優をしていると知ってDVDを借りて鑑賞しました。
観終わった感想としては、映像・歌声が素晴らしく、テーマはどれもよく、演出も最高なのに、ストーリーや設定がツッコミどころ満載。
なんでライブをぶっ壊されて竜に惹かれるの?竜だけ城があるって、仮想空間の世界観どうなってんの?竜が日本人である確率低くない?なんで女子高生がひとりで飛び出して関東行ったら決着つくの?など、ハテナが尽きなくて苦笑しながらレビューサイトを開き、星3くらいの評価を読んでは「そうだよね」と思いました。
20分後、2021年8月12日にmogachyoさんが投稿されたレビューを読んで世界が一変しました。
先述したストーリーの違和感と、気付いてはいたのに気に留めていなかった映像上の要素(欠けた湯呑みや壊された母親の写真など)が全て美しい一本の線で繋がり、目の覚めるような思いとともに、自分がこの作品を全く読解しようとしていなかったことが猛烈に恥ずかしくなりました。
元レビューの方が文学的と表現されていたように、映像で描写された小説のような作品だと感じます。観る中で感じた違和感をひとつひとつ拾い集めて、点と点を繋いでこそ理解できるストーリーに対して、点だけ見ててもそりゃよくわかんないですよね。
今までは(軽度な伏線は理解できるにせよ)そんな映像作品の見方をしたことがなかった私にとって、文字通り衝撃的でした。
レビューを閉じてお風呂に入りながらもう一度ストーリーを辿り、共感できなかった登場人物の心情を理解しながら、ストーリーに再び新たな発見を得ました。「仮想の城が燃える」「大量の人がいる巨大空間なのにミクロなやりとりができる」みたいな設定も演出上なら仕方ないし、オマージュもアニメでやるって新鮮なんじゃない?と思えてきました。なんだか映像に見落としている要素がある気がしてきました。
多分、明日もう一度観ると思います。数十円しか変わらないからという理由で1泊じゃなくて7泊を選んだ数時間前の私とGEOの価格設定、ありがとう。
ついでに、こういった小説的な映画をもっと他にも観てみたくなりました。それとも、私が知らなかっただけで映画って全部そうなんですか?
映画の開拓のしかたはまだわかっていませんが、いくらか探してみようと思います。
インターネット上の仮想世界って、この監督は以前にもそんな作品を作っ...
ネットアドベンチャー
母の死後、父ともギクシャクし、高校でも消極的で親友からはっぱをかけられている主人公。
ネットのメタバースに登録、AIが主人公から作り上げたそばかす姫ベルは、ネットの中で大人気者になる。
ネットで知り合った乱暴者、竜との関係が、これまで作り上げた殻を割り始める。
作られた映像が斬新で心地良い。
全1519件中、181~200件目を表示


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