「何回同じ設定を繰り返すの?トータルでは面白くないかも。」竜とそばかすの姫 夢見る電気羊さんの映画レビュー(感想・評価)
何回同じ設定を繰り返すの?トータルでは面白くないかも。
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ところどころにいいところはあれど、トータルでは面白くなかったかな、という印象。いいところは告白シーンとかのリアルな青春コメディ的な部分。ここは良いのになぁ。
何万回見たの?ってくらい細田アニメで擦りまくりすぎな仮想空間の話ってのも新鮮味がないし、毎度パターンが同じすぎて飽きる。
また、いきなりお母さんが死ぬという激重い話を持ってくる割に、かなりあっさり処理されるのがなんとも。不快レベルの辛い思い出を、人を思いやる心を持てたね=少年たちを救おうとする、の理由にするのはちょっと事件がデカすぎる。内的動機づけとしても弱い。母親の気持ちを知りたくて、死ぬかもしれない場所に行くの?いやいや、無理でしょ。
歌を歌って世界中の人気になるというのもご都合主義的だし、竜の正体を見抜くのもなかなかにご都合主義的。ほぼ全ての解決方法に納得感は少ない。
あと、ネットの批判とかが露骨すぎて嫌悪感しか抱かない。ああいう声もあることもあるだろうけど、あまりに短絡的に使いすぎて、ネットに対する制作者側の嫌悪感みたいなものをぶつけられた感じ。
ネットの歌姫、という像が30年くらい前から進化してない感じ。マクロスプラスくらいのレベルで止まってません?
2022年には、現実にAdoとかいるし、顔が分からない歌手なんてもはやフィクションでもないんだよねぇ。
ベルって名前もあからさまに美女と野獣すぎて、ディズニーっぽい演出とかパロディレベルなのは苦笑するしかないですね。なにこれ。
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