「監督の業とテーマが解離してる」竜とそばかすの姫 bando-8さんの映画レビュー(感想・評価)
監督の業とテーマが解離してる
今までの細田作品を見ていると、細田守は「小さな男の子に憑依してお姉さんによしよしされたい」というある種のオネショタ願望に突き動かされていると私は読んでいる。
しかも、自分が憑依するショタキャラの方の造形にどうしても力がはいりがちであるように思う。
今回、その細田守の業ともいえる部分が、とってつけたような児童虐待によって描かれているので、なんだか体重ののったパンチが放てていない感じがする。
背景のうつくしさや、ディズニーの美女と野獣に真っ向から喧嘩を売る3D作画とか、ものすごく力が入っているしスピードもある。歌もいい。オシャレ。歌オシャレ。
でも、作品を通して体重がのってない。
ノックアウトされなかった。
コメントする