「これが、細田守。」竜とそばかすの姫 そうすけさんの映画レビュー(感想・評価)
これが、細田守。
細田守は個人的に好きな監督であるが、本作『竜とそばかすの姫』は特に力が入っていると感じた。
細田守といえば、やはり細かい部分まで描かれるアニメーションが定番である。劇場で見ると改めてそれがどれだけ素晴らしい力であるかよくわかった。
脚本も退屈させない、型がしっかりしていたと思う。インターネットの世界と現実世界は繋がっていて、大切な人はすぐそこにいる、そんなメッセージがまっすぐ自分に伝わった。
中村佳穂の歌声には驚いた。私は中村佳穂を名前しか聞いた事のないような人間だったが彼女の歌声は間違えなく私たちを震えさせた。
ストーリーが公開された際、『サマーウォーズ』と被っているなどの意見が多くみられた。が、それは違う。新たに『歌』という新たな感動を詰め込み、日本のアニメーションを『映像』『音楽』『脚本』という3つの柱で細田守が固めた、そんなふうに思った。
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