「裏切られた」竜とそばかすの姫 カルティナさんの映画レビュー(感想・評価)
裏切られた
2ヶ月前たまたまYouTubeの広告に流れて、曲に一目惚れして細田守の最新作ということで胸踊りました。
初めてYouTubeの広告に有り難みを感じてたのも束の間。
冒頭のからいきなり引っかかっるようになってそっから最後まで粗探しのために観てるような感じになりました。
まず冒頭のベルが歌ってるシーンもう少し動きが欲しかったなぁと、踊れたとまでは言いませんが身振り手振りが欲しかったなぁと。
その後も鈴の過去回想も長ったらしかったし、いきなり出てきたマダム達も意味不明な上、全体的にモブの罵詈雑言が多くて不快になったのもしんどかったです。しかも内容も酷いから余計。
あと鈴がベルでログインした時、いきなり歌い出したのも意味不明。
個人的にあのシーンは急に異世界転移した歌が好きだけど過去に色々あって歌えなくなった子がいきなり街中で異世界転移できた喜びで歌い出したヤバいやつみたいな感じなのが無理。せめて歌自慢大会的なのに参加して的な感じにして欲しかったです。
ライブシーンも色々気になる点が多く、
ベルの衣装がコンセプトがまるで分からなくて、バイキングのヘルメットみたいなのに丈が短いドレスでもう少しどうにかできなかったのかと。
そっから何故か竜が乱入したのも意味不明で、戦闘シーンもただ殴るだけしかなかったのもがっかりでした。爪の斬撃とか蹴りが欲しかったです。
そしてベルの竜に対してのあなたは誰も訳がわからなかったです。せめてあなたは、何なのとかのほうが納得できました。
そして竜をアンベールしようとしてた奴も、小物感が酷くてイライラしました。悪役キャラとしてブレブレでこいつ何がしたいの的な感じで気持ち悪かったです。
そこから鈴と幼馴染の彼がいちゃついてたせいでモブ女子荒れとかあのサブカップルとか竜の正体探りとかやたら尺使ってたせいでメインのベルと竜の絡みシーンがなくてお互いの好感度の段階がすっ飛ばされた感があったのは最大の不満です。
この2人が観たかったのにそれほど本編に重要でもないシーンのせいで少なかったのが理由が知りたいです。
その分2人の絡みシーンはよかったのですが。
そして後半のベルがアンベールされたシーンもあの最初ベルを批評してたアーティストの女性も何かあるのかなって思ってたのにたいして何もなかったのが理解できませんでした。
そこからクライマックスシーンで鈴が2人の元に駆けつけるところもあのマダム達5人のうち3人くらいしかアクション無かったのに何で5人もいたのか、だったら1人か2人削れば良いのではと感じました。また、ベルが2人の所に着くのに時間差がかなりあったのも訳がわかりませんでした。何故一刻も早く着かなければという状況なのに、半日以上もかかったのか、いざ着いてみれば何ともなかったのが気持ち悪かったです。
そしてその父親が鈴を襲うシーンも何故鈴に怯えてたのか、40代くらいのおじさんが普通の女子高生にビビることに違和感を製作陣は感じなかったのか、何か鈴に怯える正当な理由があったのなら話は別ですが特にそういった描写もなく、
曲と告知切り抜き、一部のシーンしかいいところが無く、何故ここまで評価されるのか理解できない作品でした。