「観る人を選ぶ映画」竜とそばかすの姫 OG-SANさんの映画レビュー(感想・評価)
観る人を選ぶ映画
タイトル通り、観る人を選ぶ作品です。万人向けとは言い難いです。
自分には余り合いませんでした。
では、合わなかった理由ですが、他の酷評に見られるストーリーや設定の破綻です。音楽映像は大変良かったのですが、全体を通すとその音楽映像で感動の上書き、要は音楽映像で雰囲気を盛り上げ、ストーリーや設定の粗を隠してしまっている。と、感じられたからです。これは、観た当時の感想ではなく様々な賛否意見を拝見した後に思い返した結果の感想です。
キャストが声優かどうかは、上手いか下手かマッチしているかが全てです。この件は違和感はほぼ無かったが特段良かったという訳でもない。ただ、話題性なら有名芸能人の方が集客に繋がるな、とは思います。
さて、自分はあそこまでエゴ丸出しなUの世界で過ごしたいとは思いません。ネットの残酷さを描きたいのかとは思いますが、ネットの善意が殆ど感じられず、あれでは息苦しいだけです。なぜ、50億ものユーザーが集まるのか不思議でなりません。
竜の痣?生体情報を読み取ってアバターに反映させるとして、現在進行形で反映するものなのか?こういうものは、製作時に反映するだけだろう。竜(忍くんだっけ?)の心?身体の傷?を印象付けたいのだろうが、リアルを考え出すとちぐはぐと言うか矛盾などに突き当たる。現在進行形でアバターが変化できるなら、アバターの破壊や再生もまた可だろうと思うのだか。
まあ、肯定派の方にしてみれば、つまらない事突付いているんじゃねぇよ。になるかもしれないが、酷評する側からしてみれば、こういう小さな齟齬が積み重なり違和感となり終いには駄目出しとなる。
結局の所、こういう小さな齟齬などをどれだけ許容できるかが、賛否の分かれ目なんだろう。
この作品は、小さな齟齬は多分にあります。かなり目立つ粗もあります。しかし、それを覆え得る程の映像と音楽があります。気になりそうな方は観ない事をお奨めします。酷評する側に回る可能性が高く、楽しめなかったとなるからです。逆に気にならないかなという方は観れば感動間違いなしなのかもしれません。私には判りませんが。
(あくまで私の意見です。観ろ観るなと強要するものではありません)
>竜の痣?生体情報を読み取ってアバターに反映させるとして、現在進行形で反映するものなのか?こういうものは、製作時に反映するだけだろう。
鈴がこけて頭を打った時に、ベルに反映されたシーンが伏線ですよ。