「電脳世界を駆ける楽曲のチカラ」竜とそばかすの姫 シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
電脳世界を駆ける楽曲のチカラ
細田守監督得意の仮想空間と田舎を舞台にしたドラマで、絢爛豪華な仮想空間のパレードが繰り広げられる中でディーバのベルが歌うシーンは圧巻です。イケテない女子高生が華麗な歌姫になれる電脳世界は、いわば壮大な仮面舞踏会であり、細田監督はそんな世界観を美しい映像と歌声で見事に表現しています。お話し自体はシンプルながら、仮想空間の匿名性の居心地の良さと誹謗中傷の悪意、そしてそこに逃げ込まざるを得ない現実世界の苦しさを描いていきます。その苦しみをベルの歌は、どこまでも優しく包み癒やしてくれ、最後のライブシーンは映像的に壮大で美しく感動的です。久しぶりにサントラを買いたくなりました。
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シネマディクトさんのコメント
2021年9月7日
talismanさん、今朝ベルモンドの訃報を知りました。知り合いでもないのに悲しい…そうですね、でも悲しいです。
去年から、彼の作品を見続けてきて、当たり前なんだけど、スクリーンの中の彼はいつも若々しく元気いっぱいで、亡くなるなんて思いもしませんでした。
talismanさんのコメント
2021年9月7日
シネマディクトさん、ベルモンドが亡くなった
6日。88歳。
悲しい。彼と知り合いでもないのにとても悲しい。
映画の中で生きてる!って思えるまで時間かかりますがそれが映画の素敵さだと思うようにします。