「全く入って行けず」竜とそばかすの姫 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
全く入って行けず
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何がなんだか全く分からず最後まで入っていけなかった。
導入部で、ベルの音楽最高!みんな好きだよね!って観客を
掴むと思うんだけど、
全然良さが分からない…と思った自分は、最後までその感覚
のままだった。
仮想世界では出たり入ったりが可能だと思うんだけど、
追い詰められたら通信を切れば良いんじゃ?
とか、突然現れたりするので何でもあり感が強くて、
大ピンチの時も割と冷めて観てしまった。
ただ、美女と野獣のまんまだなと言う事は分かった。
しかし、野獣は人間の世界に存在してるから醜いとなる
わけで、
ここは仮想世界だから竜=醜いとはならないのでは?
色んなキャラクターがいるし、もっと変なキャラたくさん
いたし。マントの模様がアザってどう言う事なんだろうか?
ディズニーに近づいて失敗したなと言う感じ。
主人公が恋する男の子が、
偽りの姿じゃ伝わらないから姿を晒すしかない。
と言うのだけど、
それも、自分を偽る事はダメですか?
自分を隠してもう1人の自分として生きる事はそんな
ダメな事ですか?と思いました。
何億人の前に姿を晒して歌うって、
めちゃくちゃ勇気いるんだぞ!と説教してやりたくなりました。
親友の女の子も、私たちが積み上げて来たモノが崩れる
と言う事しか言ってなかったし、主人公の事考えてやれよ
と思いました。
現実世界の話も仮想世界の話とリンクしてるとは
到底思えず、二つの話が二つのまま、
無理やり最後くっつけた感じがした。
と言うか現実世界は何も始まりも終わりもしてない気が…
ラストの竜とベルの現実でのまとめも
千と千尋のハクと千尋のような。
細田守監督作は、作品に描かれる女の子が苦手だなと
思ってたけど、前作、今作と続き監督作自体が
苦手かもしれない。
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