「名作と凡の間」竜とそばかすの姫 ぺーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
名作と凡の間
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最近の細田守作品の中では一番面白かった。
歌の部分は凄く力があり揺さぶられるものがあったので是非劇場で観て欲しい。
SNSとアバターにより凡人がネットでは注目されるという設定も良い。
賛否両論だが美女と野獣のオマージュというかそのままというかそういったシーンは良かった。
ここにポイントを絞れば名作になっていた。
個人的に名作になり得ないと思った部分。(ネタバレあり)
・ヒーロー役である敵の存在意義がチープでデザインもリメイク009のような既視感。悪の対比に対して正義は必要だが警察組織ではなく個人で行っているみたいな安っぽさを大袈裟に表現。結局何者かもわからないやつが裁いている。
・竜の正体が安い。まず、海外をミスリードさせて日本の虐待を受けてる子ども。
歌のシーンが壮大なだけあって竜の正体がしょぼく感じる。
・主人公が正体を明かすシーンの理由がショボい。
竜に信じて貰うためというのはわかるが、あそこのシーンの表面的な部分を見ると子どもに信じてもらうために正体を明かしただけ。
竜の正体がショボいので物足りなく感じる。
・幼なじみの存在がよくわからん。恋愛感を持ち出しておいて最後の方はよくわからん存在のアドバイザーに成り果てる。
関係性はあのままで良いのかもしれないけど後半のアドバイザー役に結局なんなのかよくわからん
総合的に見ると良作ではあるが細田守の性癖が垣間見える悪い部分も見える作品。
凄い部分が凄すぎて勿体ないと感じた。
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