「日本の誇ってよい音楽映画」竜とそばかすの姫 シン・ダイマジンさんの映画レビュー(感想・評価)
日本の誇ってよい音楽映画
どのレビューもおっしゃっている通りで、映像は素晴らしいです(CGの空想世界も、高知の自然も)。しかし音楽はさらに素晴らしい出来です。日本にこんなにすぐれた音楽映画があったでしょうか。歌唱もアレンジも凄いです。これがディズニー映画だったら、作中のナンバーは世界でヒットしたことでしょう。
観に行かなくてもわかることですのでネタバレには当たらないと思いますが、「美女と野獣」の本歌取り的作品です。つまりベルが野獣を救うお話であるわけですが、では、「助ける」とは何をすることか?という問いかけが映画のメッセージとなります。カンヌで好評だったそうですが、それはこのメッセージがヨーロッパやアメリカで伝わりやすいものだったからかな、とは思います。しかし私も確かに感動しました。
こんなにわかりやすくしなくてもいいのに、と思うところはいくつかあります。しかしそれは、お子さんでもよくわかるということでもあります。暴力的なシーンもごくわずかです。お勧めできます。
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