劇場公開日 2021年7月16日

  • 予告編を見る

「細田監督あんまなんだよなって人も見て欲しい。」竜とそばかすの姫 こねっとさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0細田監督あんまなんだよなって人も見て欲しい。

2021年8月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

萌える

良い。見てる最中も身終わったあとも感想は良い…。みんな!細田監督くさすぎないぞ!(いい意味で)!ちょっとでも気になったら見に行こう!映画館で見れてよかった。映像美と音楽は一流。感動した。よく日本でやってくれた。
因みに個人的には星4。だけどこの作品のレビューを高くしたいから星五。
ストーリーが酷評な様だけれど、細田守監督の作品を見てきた中で過去一よかったと思う。
でも起承転結ハッキリした作品で80ぱー受動的な作品がに好きな人は不満が出るかも。未熟さはあるけど限りなく未来が見える凄くいい作品。
男の人が書く、女性の書く世界観に見られる繊細さを追求した作品。男の人しか書けない作品だった。いい意味で。細田守監督しか描けない世界観の映画で未来が期待できる作品だった。
正直今までは細田守監督の作品は1回でいいやというものが多かった。酷い言い方するようだけど「映画」というワードで底上げされたアニメのイメージが強く、かと言って心に訴えて来る何かがある様な作品はなかった。1つのテーマに強く絞った真っ直ぐな作品が多かった。男の人が書く硬い世界観で好きな人は好きよね、みたいな感じ。
だけど今回は何かが違った。多分監督凄くアニメ映画勉強されたんじゃないかなと思った。ちゃんと観客の心を全力でつかみに来た作品だった。勿論ストーリー込で。
ジブリ作品とかでもそうなんだけどアニメにしか出来ない描写をよく理解していて、人物の感情をダイレクトなんだけど、さり気ない仕草に落とす表現もやってんな( -∀-)と思いながら見ていた。「人間」がよくかけていた。
笑わせたいポイントもガッツリ描かれていて、クスッとなったし周りの人も笑っていた。外してない!
観客が無意識に惹かれるポイントをよく分かっていた。正直言うとストーリーの転換やしぐさ表現に盛り込んだストーリーがぎこちない部分は見られるものの、本当にこれからの作品が楽しみになる作品だった。
物凄く楽しい作品だった。細田守監督の作品を見てきた事がある人ならわかるはず。大きな転換期を感じた作品。

⚠️注意⚠️見てない人ここから下はネタバレ含む!↓
✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃
⚠️⚠️⚠️ネタバレ⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎ただの感想⤵︎ ︎
開始数秒からワクワクが止まらない映像美。いきなり音楽盛り込んできてあ、ここ?ドキドキ。観客を招いている映像表現かと思いきや、すずアングルwそういうの好きです。ありがとう。

母親の行動が無責任で愚かに見えたが自分の感想と作中のネットの声が被って「やられたw」感。
最後すずが竜を助けるシーンも母親と被っていて上手い!と思った。母親のシーンをただの愚かさで終わらせない感じ。すずにとって自分を限りなく表現出来るBelle=命だもんね。最後Belleを捨ててまで竜を助けるシーンが良い。 そこの理由を求める声が激しいけどあえて深く書かないことはお察しだし、色々考察できて楽しい。それに最終的に母親に対する「なんで私を捨てて」という感情を、自然に自分が竜に対してとっていた行動により受け入れていくのも良い。
ラブストーリーに持ってかなかったのもかなり良い。立ち位置構成もいい。Belleと竜は反対ポジだが現実では同ポジ(学校での地味子や母親からトラウマを植え付けられた被害者)なのも面白い。最後自分が成長を感じたことにより幼なじみと付き合う展開まで書いてくれて親切wありがとう。
個人的に吹奏楽の子がカヌーの子恋してて恥ずかしいから演奏中に顔色は変えず体をずらして見ないようにする表現が好き。
今回は顔を逸らす表現がキーポイントですね。すずが何気なく動画を見ていて、竜と弟それから父が出ている動画のシーンは竜が顔を背けていてひと目でこの子が竜ってわかったし、クリオネの子もついでにわかった。父親の不自然さをよく出せていた。うまかった。ただ虐待の描写は軽めに書いているのは分かっているが、実際自分も両親から似たような罵倒や暴力を食らっていたので普通にパニックなったし見てられなかったし吐くかと思った心臓の動機が半端ないし胸糞だし映画館飛び出す1歩手前だったから夢中でポップコーンに集中した。
ちょっと虐待経験ある人にはあれはきつい。軽めだとはいえキツイ。絶対同じ人いるからちょっと予告欲しかったかもしれない。これ書いていてもフラッシュバックが半端ない。でもそのぐらいうまかった。上手。
全体的に声優さんのマッチ度が凄すぎてストーリー以外モヤッとすることが1度もなかった。キャラも可愛いし(アズ) おばはんの赤ちゃんキャラなんて心理ついててめちゃくちゃ好き。ストーリー追いついてないって言いたいのは分かるけど皆が酷評するほど悪いとは思わない。確実にアニメ映画から日本アニメ映画に進化しつつある。
竜の弟くんはしょうがい持ちかな?守り方が異常なのもあるからそういう裏設定ありそう。
お城シーンは余りにも美女と野獣で野獣が右から左に出る描写なんてまんまやんって思ったけどリスペクト具合が分かって面白かったw
ただ2人のダンスシーンの転換が1番ざわっとした。
それから、母親との回想シーンで音楽に触れるきっかけのシーンがあってよかった。すずの音楽のルーツが見られるだけで物語の見方が大分変わってくる。
すずが全然見ていてイライラするタイプの主人公じゃなくて純粋な少女がかけていてアニメの書く人間の良さが出ていた。
あとみんな言ってるから言う必要ないかもだけどネットの声書くのうますぎる。コショコショ喋ってる感じが右から左から聞こえてきて臨場感があった。
正直もう一度見に行きたい。Belle可愛すぎる

コメントする
おとと