「賛否の意見が一致する稀有な映画」竜とそばかすの姫 バソラプンテさんの映画レビュー(感想・評価)
賛否の意見が一致する稀有な映画
レビューを見ると賛否両論ありますが、個人的にまとめると、
賛「音楽と映像が良かった。シナリオはイマイチ」
否「シナリオがひどい。音楽は良かった」
つまり皆、言っていることは同じです。
私の感想も、ほぼ同じです。
音楽と映像はなかなか良く、私としては珍しく、サントラ集を買おうかと思うほど良かったです。しかし、シナリオは未だかつて無いほどひどかったです。
ではなぜ評価が真っ二つになったかと言うと、評価する点が人によって違うからでしょう。
ストーリーを重視せず、音楽や映像、そしてそれによって揺り起こされる感情を重視する方には、これ以上ない素晴らしい作品になります。
逆に、ストーリーや展開の整合性、論理性を重んじ、音楽などはそれらを引き立てるツールに過ぎないと思う人には、最低の作品になるでしょう。
そして、私は後者であり、映画館に、お話、物語、ストーリーを見に行ったのであって、音楽を聴きに行ったわけでは無いのです。
と言うわけで、個人的な評価として、映画的には星1なんですが、ミュージックビデオとしては優秀でしたので星2にしておきます。
ちなみに、シナリオ的には全然感動できないシーンなのに、音楽と映像で無理やり感動させられると言う珍しい体験ができます。
涙ぐんだ後で冷静に状況を考えると涙が引っ込むと言う体験のオマケ付きです。
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