「騙されたと思って、観といた方がいい映画に決定!」竜とそばかすの姫 fuhgetsuさんの映画レビュー(感想・評価)
騙されたと思って、観といた方がいい映画に決定!
「竜とそばかすの姫」を、先日カミさんと観てきました。
最初にひとこと謝らせてください。
まったく期待せずだったわたしが、まさかの(まぁよくある話なんだけど)めちゃくちゃ面白かった。
迂闊にも、感動までしてしまったのです。
冷めてるか、よく泣くか、どっちかやな。
まぁこうなることはわかっていたけど、事前チェック段階ではまったくのノーマークの映画で、カミさんに誘われなければ行くことはなかった。
監督も知ってて、前作「未来のミライ」は自分の中でめちゃ評価低いし、チラ見した映画情報でもピンとこなかったけど、カミさんが得た直感を信じてるので、ここはダメ元で見ておいた方がよいなと。
カミさん情報では、わたしの好きなウルフウォーカーとかブレンダンとケルズとかのカートゥンサルーンも関わってるとかで、映像と光が素晴らしくいいことは想像がつくからぜひともスクリーンで見ておいた方がいいとなるわけです。
で、いきなり冒頭シーンの歌ですでにやられてしまった。
いい。
実にいい。
キャラクターデザインも、ポスターなど事前チェックでは鼻についたけど、まったく気にならなくなっていた。
アニメ映像も、ストーリー展開も、いい感じで進んでく。
想像してた、バカにしたような目つきでなく、めちゃくちゃ真剣に映像の世界に入り込んでいったのです。
自分でも信じられないくらいに。
Uという仮想世界の設定も、超巨大インターネット空間ですら、普通なら興ざめしそうなものの、さすがのエリート映像集団のなせる技のお陰でまったく違和感なく、感動すら覚える映像美にどんどん心が、映画の世界に入り込んでいったのです。
その完成度の高さが気にならなかったのは中盤まで。
後半から、ちょっとずつ怪しくなる。
はじめよければすべてよし、とはいかないのだ。
肝心なのは、エンディング。
ネタバレしないよう、何が起きて、最後に残った謎が何なのか、はいわないけど。
固唾を呑んで魅入ってる後半の、ここぞという場面からせっかくの高評価だったモチベーションが急降下。
そう来るの?本当にそれでいいの?といいたくなる、がっかりな展開に。
これは当初から監督が意図した通りの展開なのか、頭から懲りすぎて中盤に予算が切れてエンディングにもっていく費用が大幅に削減でもされて、急遽台本書き換えに至ったみたいなくらいのエンディング。
あーあもったいない、と思ったのはわたしだけか。
それでも後半まで、わたしのまったく期待せずの予想をはるかに裏切るほどよかったことは事実なので、○にしておきます!