「音楽や映像はいいのですが…」竜とそばかすの姫 すずさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽や映像はいいのですが…
まず観ていて話の進み方が早いという印象がありました。その上そこは重要なのかと聞かれると悩んでしまうような部分に時間をかけているという感じ。特にかみしんが顔を真っ赤にしながらるかに話しかけに行くあの駅のシーンはもう少し時間短くても良かったのでは?
それと観ていていくつか疑問点が
・なぜそこまで父親に当たりが強いのか
ここは詳しい主人公の心情が語られないため観ている側も違和感を覚えるレベルです。
・竜、心開くの早くない?
あれだけ人を寄せつけない印象を抱かせておいて案外あっさり主人公に心開いちゃうんだ…と思いました。
・ジャスティンの存在感が雑
結局そこまで重要なオチはないのにやたらデカく爪痕残してくる
・トモとケイの父親の存在感も雑
主人公を殴ろうとする描写、殴れず尻もちをつく描写はまだいいとして、最後なんであんなに恐がって逃げたのでしょうか?上手くいきすぎじゃないですか?あれだけ頑固で最後の難関みたいな存在感出しておいてあっさり引いてしまうんですね
・しのぶは必要なのか
ここは正直本当に分かりませんでした。ただ作品において華を加えたかったのでしょうか、ヒロインがいればヒーローもいて欲しいものですが、でもそれってケイだけでいいのではないでしょうか。
・しのぶや合唱隊はなぜすずがベルだと気付いたのか
ここは大きく触れられていないので理解が追いつきませんでした。
・かみしんとるか、ベルのことめちゃくちゃ語ってたのにすずがベルだったこと案外あっさり受け入れてる
ここももう少し心情が知りたかったですね。
・ベルのライバル歌手との対峙が案外少ない
あの歌手、重要人物なのかと思っていたらそうでは無いみたいで驚きました。しかし最後ベルに声をかけるのは胸熱でしたね。
・匿名インターネットでの匿名コメントに色が無さすぎる
味方になるか敵になるかが極端すぎてむしろ気持ちが悪いレベルです。
正直主人公の母が生前助けた子供があとでなにか大きな手がかりになるのではないかと最初考えていましたが全くそんなことはなかったのでここも驚きましたね。特に重要ではない人物にもフォーカスをかなり当てていくのは良いのか悪いのか…といったところです。
それでも音楽や映像は流石でした。とても美しく透明感が癖になりますね。
お見事!自分もメスの入れ方としては同感です。消化不良感がすごい。いくらなんでも視聴者の理解力を馬鹿にしすぎ。まぁ粗方の評価を見る限りは相当程度は低いと思うけど。
映像と歌だけは歴史だね、とても綺麗でした。