「ラストが茶番」竜とそばかすの姫 TKさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストが茶番
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仮想現実の描写は見事としか言いようがないほど綺麗で、引き込まれるものでした。
内容も、主人公の母親が子供を助けるために氾濫した川に飛び込んで亡くなるなど理解し難い場面もありましたが、途中までは楽しめました。
問題なのは最後の場面です。あれだけ壮大な演出で主人公が成し遂げたのは、SNSで知り合った少年2人の居場所を知ることのみ。サマーウォーズと比較するとどうしてもクライマックスとして弱い印象を受けてしまいます。
さらに、ようやくDVを受けている少年の場所を特定するも、警察が動かないため、主人公1人が夜行バスに乗って少年の元まで駆けつけるという茶番。
少年の居場所を一刻も早く特定しないと危ないからこそ、主人公は現実の姿を晒してまで奮闘したというのに、主人公が少年の家にたどり着くのは翌日で、危険だと分かっているのに主人公に一人で向かわせる周りの人間たち。
途中まではそこまで悪くない映画でしたが、ラストで萎えました。
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