劇場公開日 2021年7月16日

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「美女と野獣」竜とそばかすの姫 みみずさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5美女と野獣

2021年7月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

寝られる

萌える

オマージュ?

じじいは早起きなので、朝4時には休日でも目が覚める。
だから、昼食を摂るとよく眠くなってしまう。
前半は冗長でウトウトしてしまった。
展開が遅い上に声優(俳優)陣が棒読み。
また、最も重要なヒロインの歌がそれほどではない、心に染みない。
台詞もひときわ棒読み。
これは外れだね!とおもった。

だが、ラストに向けて徐々に盛り上がり、
ヒロインが実態を明かしてからの歌、
それまでのBellとしてとは全く違う歌声、心に深く染み入った。
歌い分けたのか(だとしたらすごすぎる)、音響効果なのかは不明だが、
一気に盛り上がった。
孤独なヒロインとそれを取り巻く数少ない人々の思いが一気に押し寄せた。
特に、ヒロイン、母、そして寡黙な父の思いに涙が流れた。
とりわけ、自身と比較して父の立ち位置には心が痛んだ。
妻を失った大きなダメージに加え、打ち解けない娘にどれだけ辛い思いをしたことだろう。
合唱団のおばさまたちも魅力的だった。
細田監督の描く女性たちはいつも凜としてかっこいい。
こんなおばさまたちのようなじじいになりたいもの。

前半ウトウトしていても、後半だけで十二分に盛り返せる映画。
若いって本当に可能性に満ちあふれている。

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みみず