「刺さったので泣きました。ごめん、堪能しすぎて幸せになれちゃって!」竜とそばかすの姫 yoshi kinoさんの映画レビュー(感想・評価)
刺さったので泣きました。ごめん、堪能しすぎて幸せになれちゃって!
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映画って感動のパターンはいかに人間関係をかえて、葛藤を乗り越えていくかなんだよね。
その壁の作り方がめっちゃ難しい。
これがね、歌声で軽く乗り越えられちまった。
いや、それまでの作り込みも濃密で受け止めるだけの歌声だった。
全部がアメイジングだよ。
冒頭から乗り切れなかった人はつっこみどころを探して楽しむモードになったかも知れません。
片足がない犬と高知の田舎で父親と暮らす高校生。
その鬱屈とした心情を表現だけで説明なしにすぱっと心に来た。
母親の死の状況。
これだけでもうこの世界にどっぷりと浸かっちまった。
俺、見知らぬ人のために命を賭けられる人に弱いのかも。
それが電脳世界で自分のコンプレックスの対象となる相手の容姿を得て、トラウマだった「歌」で世界に認められる。
ほんと、細田監督、鯨すっきやなあ~www
マッドマックス怒りのフューリーロードのスピーカー車を越えた、スピーカーを背負った鯨w
その後は美女と野獣でありながら、ネットでよく見る○○警察みたいなポリコレ野郎達とか、現実解のスクールカーストとか、おばさんの友情とか。
世相も反映してますw
ベースの高校生活も好きです。
地味な高校生がある日、ネットでスターダムに。
現代ではそんな夢物語も当たり前。
でも、顔を隠して有名になった代償はでかいわけです。
そこに葛藤が生まれて、美女と野獣を遙かに凌駕するクライマックスが!
いやあ、久しぶりに嗚咽しそうなほど号泣しました。
泣けなかった人はもったいない。
売れている映画をけなそうとせずに、素直に乗ってみようと思えばこの映画はこたえてくれるのに。
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