「竜を探していけない。」竜とそばかすの姫 ワジャさんの映画レビュー(感想・評価)
竜を探していけない。
2回目見たので、追記します。
星4から星5に変えました。
初回感想は下段にあります。
この物語では大人たちから忌み嫌われる「竜」の正体を探ることが主目的となっています。
子どもたちは竜を応援していますが、竜をさがしてはいない。
とりあえずネタバレなしで、初回を楽しむためのアドバイスです。
竜を探してはいけない。
一度見終わった人は、竜が誰なのか知っているので探す必要はありませんよね。
1回目視聴済みで、映像はいいとは思うけど、素直に飲み込めなかった人は二度目の観劇をオススメします。
竜を探す以外のものが見えてくると思います。
以下、元感想です。
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原文タイトル「とてもよい映像作品でした。」
メッセージ性の強いアニメ映像作品でした。
「ほんとうの声」がいちばん届く、という印象。
個人的にはSNSへの問題提起と可能性の示唆。
ネットの有象無象の無責任な発言への醜悪さや滑稽さへの批判。
無責任な匿名何億の人間が集まっても、たった1人の心を救うことはできない、本気で本物の姿が1番強いんだというメッセージだと思いました。しかし、それを繋ぎ導くことのできるネットの有用性みたいな部分もしっかりと描かれている作品でした。
以下 愚痴です。
音楽、演出、映像は本当に素晴らしい。
またシーン毎に見るとちゃんと整合性あるのと、要所要所で何を見せたかったのかっていうのが伝わってはきたので納得はできた。
作品全体の構成と繋ぎが壊滅的なので、「なぜここでそうなる」が多発して観客の心を置いてけぼりにしてしまったことが、本当に悔やまれる。
→追記です。言葉での説明がなく、テンポの速い映像の中で、察しのいい人なら「そういう事か!」と気付けるレベルで描写があったりしたので、不親切というか時間や製作の都合上カットしたんだろうなという気がしました。
評価の基準を、抽象表現の多い映像作品だと考えれば、ストーリー無視できるぐらいの良作だと言えればいいけど期待値もあったので残念さが際立ってしまった。
細かい部分を再確認するためにまた見たいなとは思いました。
→観ました。初回は奥歯に何か詰まった物言いでしたが、すごく良い映画だと改めて思います。
→評価星が5なのは、シナリオや構成で減点しても有り余る素晴らしい体験と発見が得られたからです。
あと、他レビューを見ていると脚本がダメだから星1、2っていうのはちょっと減点内訳おかしいとも思ったからです。