劇場公開日 2021年7月16日

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「個人的には細田守作品で過去最高」竜とそばかすの姫 ぷらすくさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0個人的には細田守作品で過去最高

2021年7月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

評価が低い方が沢山いたことに驚いたのでレビュー書きます。

この映画はどういう話なの?と聞かれた場合、簡単に説明することが難しいくらい、情報量は多めかもしれません。

間違いなく言えるのは、主人公の成長物語です。
主人公の生活が中心になっており、U(インターネット)と高校生活(現実)が両方描かれています。
ネットの中の歌姫で輝く主人公と、陰キャ高校生の主人公の対比からも主人公の成長が感じ取れると思います。

終盤に進むにつれて私は主人公の頑張り、成長に感動して泣いてしまいました。
なぜそこまで頑張れたのか、成長できたのかという設定を考えるととても響くと思います。

予告を見たときは竜ってなんだ?と思っていましたが、それは主人公も同じでしたので、物語に集中できました。
他のUのキャラについて何だったのかという意見も見ましたが、そりゃネットですから主人公の世界とは程遠い誰かなのでしょう。

細田監督は、インターネットが好きなんだろうなぁというのと、人の嫌な部分を描くのが好き(得意?)なのかなぁと感じました。
「いるよなぁこういう人」と共感しました。
個人的にはUの創始者の名前は出るのに一切出てこない点は感心しました。

導入部分でUの説明がある割には、その他設定の説明が足りないと感じる部分はあるかもですが、それはむしろ後で考えたり人と話し合って楽しめる範囲かなと思います。
最初に書いたとおり、これは主人公の成長の物語ですので、主人公中心と考えれば説明不足は感じませんでした。

映像・音楽は無論良かったです。
物語は設定からしてちょっと大人向けかなぁと感じました。

これから細田守の代表作としてはこちらが言われるようになるのではないかと思います。

ぷらすく