「極上の映像体験」竜とそばかすの姫 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
極上の映像体験
すごいと感嘆する映像体験でした。
ラスト15分くらいで、戦慄と歓喜が同時にやってきました。
傑作です。
ストーリーは実にシンプルながら、「映画」の格をまとった作品であり、それを表現するのに新しいアニメーションの技術が活かされていました。
「秘密を抱いて生きるのか?」
「過去に囚われるのか?」
「逃げちゃいけないのか?」
「どう生きていきたいのか?」
様々な問いかけが重く、愛おしかった。
だが、画面・脚本演出・音楽とも全てにおいて情報密度が濃すぎて、一度観ただけでは消化しきれない感じ。
観終わってすぐはちと酔ったように頭がチカチカしました。
2〜3日おいて、頭を整理してからもう一度観ねば。
それと、絵やセリフの裏に隠れた情報を読み取らないといけない構成にも感じ、(よく観ればわかりやすいのだが)事象の因果関係がわかりにくいかもしれない。
特になぜベルが竜に惹かれたかが、セリフ説明に慣れた普通の観客に理解しにくいのではないかという懸念を抱きました。
杞憂に終わるといいなぁ。
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