「迷走は抜けきれてない模様。」竜とそばかすの姫 ルルさんの映画レビュー(感想・評価)
迷走は抜けきれてない模様。
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色々詰め込もうとして、全体としてまとまらなかった感じ。
まず映像と音楽は本当に素晴らしかった。バーチャルの世界はサマウォとほぼ全く同じような世界観だったけど、明らかにパワーアップしており、迫力や色彩の力も素晴らしかった。
が、大きなテーマが複数ありすぎてストーリーに一貫性を感じられなかった。母親の死、バーチャルを通しての世界、幼なじみとの恋愛、ここまでは分かるがメインとなる部分がまさかの児童虐待で、突然の重すぎるテーマに驚愕してしまった。またそこから取った主人公達の行動も色々とツッコミどころありすぎて、せっかくの素晴らしい映像美が流れている中それどころではなかった。
細田守作品はサマウォが大ヒットしてからこれまで迷走してる感は否めなかったが、やはりここでも脱出できなかったか…という感じ。ただ前作よりは強みを生かせている感はあるので、次作に期待したい。
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