青葉家のテーブルのレビュー・感想・評価
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青春ウジウジ物語
青春とは葛藤の日々、あれこれトライするものの、なりたい自分が見つからずに悩む日々。娘ばかりか親世代もかっては同じ、なりたかった自分と、今の自分のギャップに悩む母親もしみじみ昔を顧みる。
設定の青葉家もシェアハウスのような奇妙な住人が集う家、食卓がコミュニケーション、憩いの場であることは普遍的、悩みはあってもおいしい料理があれば会話も進む、悩み多き青春でも食欲は別の様です・・。
会話もサブカルチャー中心でこれと言った事件も無くダラダラと続くので毒にも薬にもなりませんね、まあ、おじさんが観るとしたら若者文化を垣間見て平和だなと感謝する位でしょう。
自分自身と対話しているような映画
YouTubeに公開されていた動画をたまたま見つけてすっかりお気に入りに。
優しい雰囲気の中にも、それぞれの登場人物の悩みに向き合う姿勢に色々と考えさせられる。
今回の映画でも、それぞれのストーリーに自分を重ねてしまった。
特に印象的だったのはリクがバンドのオーディション?で結局、周りとの実力差にビビって曲を出せなかったシーン。
まさに今の私の状況に重なってグッときてしまった。
私自身も去年は周りの評価を気にして結局何もしないで諦める、ということを何度も繰り返してきた。
「今年こそは…」と心に決めた直後にこれを見たので、余計にこのシーンは印象に残った。
何事も行動を起こしてみないとわからない。
叩かれたらどうしようと恐怖に負けそうになるが、それは私だけじゃないと、この映画を見て教えてもらえた気がする。
2022年、彼らのように行動して新しい景色が見たいと思った。
ひと夏の冒険と美味しそうな食事たち
セリフの中に、
知世「若気の至り、爆発しすぎでしょ」
春子「至って至って、今の私たちじゃん。」
っていうのがあって、そうだなと思いました。
若いころの至りや失敗というものは避けては通れないし、
それが後々の糧になっていく。
飲み友達とその恋人が家に同居していること、
20年も会っていない旧友に自分の娘を預けることや、
飲食店の店主が芸術家(?)として認められているという、
不思議な設定もありましたが、
食事や植物などの家の中の雰囲気(「北欧、暮らしの道具店」の店長の自宅?)も良く、
西田さん、市川さんなどが好演されてて楽しめました。
優子が帰るシーンはちょっと切なくなりました。
挿入曲もまた良し。
優子役の栗林藍希さんや、与田さん役の上原実矩さんなど、
若い役者さん達の今後にも期待です。
映画を観た後に、4つの短編等も楽しめました。
成長物語
栗林藍希さん、先日観た『Bittersand』では、もう少し大人な感じに見えたんだけど、この映画では可愛らしい感じで若く見えるんですよね。
映画は、そんな栗林さんが演じた優子の成長物語になっています。
わりと軽いタッチの映画で、重苦しくはないんです。
だけど、役者さん達が巧いから全然だれないんですよね。
特に、西田さんの春子と市川さんの知世のやり取りは、笑わせる所は笑わせて、しっかり見せる所は見せる、そしてその切り替えが自然なんです。
あと、与田ちゃんを演じた上原さんも、もっと見てみたくなる女優さんでした。
先日観た映画で、山崎賢人さんが、「失敗は、あきらめなければ失敗じゃない」って言っていたけど、この映画観たら、失敗してあきらめるのも失敗ではないのかも、なんて思ったりもした。
パンフレットが欲しくなる映画だったけど、前売りの特典だけみたいですね。
タコス食べたくなった!
テーブル、椅子、壁紙、食器、料理、植物…見る物全てが素敵でした。
癒される〜ずっと映画の中にいたかった。
大人の青春&子どもの青春。
大人も昔は子どもでした。
みんな悩みながら間違えながら成長するのですね。
そしてタコスが食べたくなる映画。
そう今夜はタコスです!
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